飲酒と歯周病の関係 | bioclinic tokyoのブログ

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お酒そのものが歯周病に悪い訳ではありません。多くの場合、お酒を飲んだ後は歯を磨かずに寝てしまったり、歯磨きを疎かにしてしまう事が多い事から、歯周病を進行させる原因の一つと言われています。またお酒を摂取すると唾液量が減るので、間接的に歯周病のリスクが増大する可能性があります。

 

しかしお酒が歯周病の直接のリスクになる人も存在します。

 

お酒を飲むとアルコールが分解されてアセトアルデヒドに変えられます。その分解が早い人はお酒に強く、活性型といいます。すぐ顔が赤くなるタイプは不活性型、そしてアルコールを受け付けない失活型と3種に分類されます。

 

活性型の人は、アルコールを毎日飲んでも歯周病発症へのリスクに差はなく、飲酒は歯周病の危険因子ではありません。不活性型の人は、お酒にあまり強くなく、飲みすぎると翌日になっても血液中にアセトアルデヒドが残った状態になります。酔っているときや、二日酔いのときは歯周組織がアセトアルデヒドの攻撃を受けている状態です。不活性型の人は、33ml以上のアルコールを毎日飲むと4.28倍も歯周病発症リスクが増えます。お酒で顔が赤くなるかどうかも歯周病リスクの判断のひとつになります。

 

また、ある研究では、歯周病の無いラットにアルコールを摂取させると、水を摂取したラットよりも歯槽骨の吸収が著しく、歯肉の炎症性細胞の数が多くなっていたという結果もあります。

 

みなさんの体質は何型ですか?

 

この記事がみなさんの飲酒習慣を見直すきっかけになればと思います。

この記事は歯科衛生士 山田寛美が執筆しました。プロフィールはこちら