転載 「種なしブドウの作り方」
先日、種なしブドウの作り方を少しだけ書いたところ、
意外にご存知ない方がいましたので、簡単に書いておきます。
ご存知の方が多いとは思いますが…。
通常、植物は植物ホルモンを持っています。
雌蕊の柱頭に花粉がかかる(いわゆる受粉)をすると、
花粉から植物ホルモン(オーキシン)が供給され、
植物は着果を促す植物ホルモン(オーキシンやジベレリン)を生成し、
結実し始めます。...
このうちのジベレリンを人工的に培養したジベレリン液という薬剤があり、
満開前にブドウをこのジベレリン液に漬けると、
受粉せずに結実を始めます。
受粉していないので、種が出来にくくなるわけです。
しかし、このままでは実が大きくならないので、
間をおいて、再度ジベレリン液に漬けることで、
生育を促し、実を大きくします。
この人工培養した植物ホルモンであるジベレリン液を使用する例は、
ブドウ以外にも存在します。
ナス、キュウリ、いちごなどの着果を確実にし、
果実の肥大を促進させるために使用します。
また同じ植物ホルモンであるオーキシンを使用する例としては、
有名なところではトマトの受粉、
着果、肥大を促すために使用します。
またナス、ミカン、レモン、りんご、ナシなどでも使用する場合があるようです。
オーキシンを多く使用すると植物が枯れてしまうため、
その効果を利用した除草剤も存在します。ただし、
日本ではほとんど使用されなくなっています。
ジベレリンやオーキシンは農薬に分類されますが、
植物ホルモン自体は農薬とは違う性質のものです。
自然界に存在するジベレリンを生成する能力の高い菌を
培養する発酵法によって作られたものだからです。
自然栽培に於いては、受粉しなくても結実するとか、
実を大きくするといった人為的な栽培はしませんし、
種が存在しない植物は不自然である、
あるいは自家採種を基本とするという考えから、
種を無くすこうした方法を使用することはありません。
先日、種なしブドウの作り方を少しだけ書いたところ、
意外にご存
ご存知の方が多
通常、植物は植物ホルモンを持っています。
雌蕊の柱頭に花粉がか
花粉から植物ホルモン(オーキシ
植物は着果を促す植物ホルモン(オーキシンやジ
結実し始めます。...
このうちのジベレリンを人工的に培養したジベレリン液という薬剤
満開前にブドウをこのジベレリン液に漬けると、
受粉せず
受粉していないので、種が出来にくくなるわけ
しかし、このままでは実が大きくならないので、
間をおいて、再度
生育を促し、実を大きくします。
この人工培養した植物ホルモンであるジベレリン液を使用する例は
ブドウ以外にも存在します。
ナス、キュウリ、いちごなどの着果
果実の肥大を促進させるために使用します。
また同じ植物ホルモンであるオーキシンを使用する例としては、
有
着果、肥大を促すために使用します
またナス、ミカン、レモン、りんご、ナシなどでも使用する場合
オーキシンを多く使用すると植物が枯れてしまうため、
その効果を
日本ではほとんど使用され
ジベレリンやオーキシンは農薬に分類されますが、
植物ホルモン自
自然界に存在するジベレリンを
培養する発酵法によって作られたものだか
自然栽培に於いては、受粉しなくても結実するとか、
実を大きくす
種が存在しない植物は不自
あるいは自家採種を基本とするという考えから、
種を無