こんにちは。

 

浪花大好き!浪花のズッコケおやじこといけやんです。

 

「ゲノム編集」という言葉を度々耳にすることがありますが、その研究の進展は思っている以上です。

 

現在までにヒトも含めた数千種類の生物について、ゲノム上の全ての塩基配列が解読されています。

 

塩基配列情報を基に、遺伝子の機能を止めたければ、ピンポイントで配列を切断することが可能で、それをノックアウトと呼びます。

 

また、外部から別の遺伝子を細胞に加えておけば、切断されたDNAが修復される際に目的の遺伝子をDNAに挿入(ノックイン)することも可能です。

 

遺伝子を改変する技術としては、1970年代から遺伝子組み換え技術が実用化されてきています。

 

ただ、従来の手法では、塩基配列が偶然に入れ替わる現象が起きるまで実験を繰り返す必要がありました。

 

しかもゲノム上の狙った遺伝子が変化する確率も極めて低く、時間と費用がかかっていました。

 

しかし、最新のゲノム編集なら、期間は1カ月~2カ月と短く、費用も数十万円で済むまでになりました。

 

今まで1つの遺伝子をノックアウトするのに1年~2年の時間がかかり、費用も300万円~500万円を要していたことを思うと雲泥の差です。

 

大幅にスピードアップし、バイオ業界に桁違いの効率性をもたらしたことで、あたかも文章を編集するように、ゲノムを自由自在に書き換えられるようになったきたようです。

 

ゲノム編集の医療応用は世界中で急ピッチで進んでおり、難病を患っている人にとっては希望が持てるものだと思います。

 

ゲノム編集を使えば、家畜動物や養殖魚の品種改良の効率を大幅に引き上げることができます。

 

1990年代から遺伝子組み換え技術を用いて改良した農作物が米国などで栽培され、食品の原料として出荷されてきました。

 

厳格な安全性審査をクリアしているとはいえ、好んで食べようという消費者は多くないと思われます。

 

今後、ゲノム編集で人間の生活は快適?になる可能性はあるものの、悪用される可能性は否定できませんので、厳格な倫理規定が必要です。

 

中国の研究チームが2015年春、ヒトの受精卵にゲノム編集を施したと発表していますのでデザイナーベイビーの誕生もあり得ます。

 

「ゲノム操作を受けた人間はまだ生まれていないが、もはやSFだけの話ではない」と警鐘を鳴らしている研究者もいますので、その運用は慎重にすべきです。

 

遺伝子をより正確に、より簡便に、より速く改変できる画期的なテクノロジーを人類は手にしました。

 

使い方を誤り、取り返しのつかない禍根を残すことを避けなければ、人類終焉もあっておかしくないような気がします。