丹波地域で活動している「ビオファーム合同会社」(中山和子代表社員)が、篠山市内の自社農園でとれたワサビを加工した、「わさび丹波ふるさとネット
商品」を特産化しようと準備を進めている。
同市細工所の畑10㌃でワサビを栽培。3月には花ワサビを収穫し、惣菜などの試食会を開いて好評を得た。6月には茎と葉を収穫し、わさび寿司を作る。同市内に加工所を計画中で、生産から流通まで一貫した体制をつくる。
中山さん(63)は、大阪市で英語や幼児教育などを営んできた中で、アトピーやアレルギー体質の子どもたちを見て、食の改善を思い立った。また、がん予防などの優れた効果や、兵庫県産が全国でも有数の品質の良さを誇ることなどから畑ワサビに注目。「農産物のブランド育成に熱心な」篠山市での拠点開設を決意した。
中山さんは「篠山市内にも多い休耕地対策のほか、生産から加工、流通販売まで展開する、農業の“6次産業化”を地産地消で行いたい」と意欲を示している。