風のチェルシー~80年代思い出話~ -8ページ目

夏をあきらめて

夏をあきらめて


研ナオコ「夏をあきらめて」

桑田氏も歌っていますが、私はあえてナオコ派ですから。

ナオコのこう、艶があって、それでいて枯れていて死にそうな、
そんな歌声に切なさをいたく感じます。
もちろん楽曲のよさもあるのですが、
何を歌っても、ナオコワールドに引きずり込んで、
こちらを鬱にさせてくれる力がありますね。

そんな歌の世界とはまた別のナオコワールドがあることも
忘れてはなりません。

ナオコといえば、カックラキン大放送を思い浮かべます。
ナオコおばあちゃんの強烈さはそこらじゅうで語り継がれることでしょう。
その個性的なルックスをいかして、色モノ仕事も平気でこなす、
そんなナオコぶりには頭の下がる思いです。

志村と

探偵物語

探偵物語


薬師丸ひろ子「探偵物語」
映画「探偵物語」主題歌

落ち着いたたたずまいや
テレビよりも映画というスタンスのせいか、
アイドルとはちょっと違う位置にいた薬師丸さん。
「女子大生」という言葉ですら、彼女の前では崇高な扱い。
この妙な価値観は何だったのでしょうか。角川ブランド?
「普通っぽさ」がウリだったらしいのですが、
私は「お嬢さま」という印象のほうが強く、もしかしたら
世間の認識とはズレてるのかもしれません。
私は彼女に親近感を感じませんでした。それはともかく。

この映画では、相手役が松田優作さんということでも
話題になりました。更にはキスシーンが長すぎるとも。

個人的な思い出としては、おかっぱ頭が印象的でした。
映画はテレビで見たのですが、ほとんど覚えていません。
一応、予告編 を見ましたが、気恥ずかしいばかりでした。
ドジな探偵さん♪の優作さんはかっこいいのですが。
ちなみに同時上映は「時をかける少女」でした。

映画に関しては記憶がないのですが、
歌番組でおかっぱ頭で地味な服装で、
あーんなに はげしい し~おさーいが…
と、くらーい歌を歌っていたなという記憶ならうっすらあります。
でもこの歌、今聴くと割と好きかも。
この後も、女優業と歌手業を並行されていましたが、
最近は女優業がメインのようですね。
最近はあまり見ないと思っていたら、
「タイガー&ドラゴン」に出ていました。ちょっとびっくり。

赤道小町ドキッ

赤道小町ドキッ


山下久美子「赤道小町ドキッ」
カネボウ夏のキャンペーンソング

ドキッ!ドキッ!というフレーズをはじめ、
はじけた曲やアレンジ、そして山下さんの声、
何もかもがなんだか面白かった印象があります。
そんな曲は案の定、細野さんだったり。
更にはアレンジは大村憲司さん、ドラムは幸宏さん。

だいたい、なじみのないアーティストが出てくると、
たいてい化粧品キャンペーンですね。
そうはいっても、テレビの世界ばかりだった私の場合であって、
80年にデビューした山下さんはライブ活動が主で、
「総立ちの久美子」の異名をとっていたそうです。
…とんでもない光景を妄想した私を許せ。

この曲の何年か後でしたが、
田舎のおじいちゃんおばあちゃんとはとバスツアーに
参加したときにNHKの近くで見かけました。
「芸能人オーラ!」は感じませんでしたが、おきれいでした。
オンとオフをきちんと使い分けているんだろうなと、
今となっては思ったりしますが。
あまり芸能人を見かけない私にとっては、いい思い出です。

プライベートではいろいろあったようですが、
今は公私ともにいいカンジで過ごされているようで何よりです。

サザン・ウインド

サザン・ウインド


中森明菜「サザン・ウインド」

作曲は玉置浩二さん。
「ワインレッドの心」が売れて、メジャーになり、
作曲家としても注目されてきて、
初めてトップアイドルに提供することになって、
かなり心血注いだのではないかと思うのですが。

実際、よくできた曲だと思います。
突っ張ってるけど、切なかった明菜ちゃんの歌でしたが、
ここへきて、さわやかでちょっとキュートという
新しい路線を築きあげました。
明菜ちゃんの歌唱力も上がってきて、
この後、どんどん新境地を開いていきます。
この曲から15曲ほど連続オリコンチャート1位を爆走していきました。

振り付けも結構かわいい。
確か振り付けは明菜ちゃんが自分でやっていると
どこかで見聞きしたのですが、ちょっと不思議ですよ、これは。
片ひざを上げて、その上で手をひざを叩くようにして振ったりとか。
うまく書けませんね。

明菜ちゃんの曲で「さわやか」を感じさせるものというのは
案外少ないような気がします。
そのなかでこの「サザン・ウインド」はさわやか明菜を堪能できる
数少ない曲ということで、
今回は異様なベタ褒めで〆させていただきます。

キ・ツ・イ

キ・ツ・イ


玉置浩二「キ・ツ・イ」
TBS系ドラマ「キツイ奴ら」主題歌

本日、この「キツイ奴ら」のDVDが発売されます。

キツイ奴らDVD

もう、大好きでしたね。
「地道」ですよ。小指で封印解きますよ。
玉置さんのお尻が見られますよ。
小林さんも歌うまいですよ。
篠ひろ子さんはもう引退したんですか?

こないだ、長渕氏がヤクザ路線になって
引いたようなことを書きましたが、
こちらは明るいヤクザで、すがすがしいです。
安全地帯のシックなイメージで「暗い」と思われていた
玉置さんもすっかりはじけて、
ここから俳優のお仕事が増えてきました。
もちろん、小林さんも芸達者ぶりを見せ付けてくれます。
脚本は金子成人氏。今、「義経」を書いている人ですね。
主題歌のこの曲はシャープなつくりで、ドラマを引き締めています。

普段、「きついね~」なんて会話に出てこようものなら、
心の中で「キ・ツイー」と、女性コーラスが響きます。
そんなこと誰も知る由もないんですけどね。