事件番号 令和2年 第7,8号(第三弾)               
                        
 警察は告訴を受けて、使命に「自覚と誇り」を持って職務にあたったかである。告訴人は詐欺を立証するにあたり徹底的に調査をした。過去の犯歴、被害者証言、偽造・捏造書類等を収集して裏付けも取った。証言者の署名、捺印、録音まで徹底した。

 調査段階で、被疑者らの犯罪行為が余りにも常習的で悪質だったことが日を追うごとに膨れ上がった。本件、警察の指示通り「詐欺」一辺倒にして、私文書偽造、同行使、横領、その他を省いています。

 【告訴に至るまでの経緯】
平成27年12月12日 警視庁田無警察は告訴相談を受けて、これは民事だと一蹴。
平成28年03月23日 武蔵野裁判所に飯塚、奥村を「詐欺」で提訴した。
平成30年07月24日 武蔵野簡裁は詐欺を認める判決を言渡した。
令和3年05月18日 田無警察は漸く告訴状を受理した。
 
 警察は「民事不介入を原則として困難な民事事件に絡む刑事事件」を避けてきた。刑法には、恐喝があり、脅迫があり、詐欺がある。

 民事にも詐欺があり、脅迫があり、恐喝がある。
民事事件に絡む刑事事件は、悪知恵のある詐欺師が起こし、善良な市民が被害に巻き込まれる。警察官はもっとやる気を出して意識を高めないと捜査意欲も信頼関係も失われてしまう。
        
 検察の役割は、事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正かつ迅速に実現する為の重大な使命を担う。どんな状況に於いても方向性を見失わないで活動全般が適正に行い国民の信頼という基盤に支えられ基本姿勢を示す。その重責を深く自覚して職務にあたらなくてはならない。

 田無警察は杜撰な捜査をして東京検察庁立川支部に書類送致した。共犯者飯塚奈奈を除外していた。正しく開いた口が塞がらなかった。結局、以下の処分が下された。

1、被疑者   飯塚正、奥村和久  
2、罪 名   詐 欺
3、事件番号  令和2年検第3519 3520号
4、日 時   2年7月29日
3、処 分   不 起 訴

なお、貴殿は、飯塚正、飯塚奈奈、奥村和久の3名を告訴していますが検察官が司法警察から送致を受けたのは飯塚正、奥村和久の詐欺被疑事件であり、本書は検察官がこの送致を受けた事件についての処分結果を通知するものであることを申し添えます。小嶋陽介検事(原文)

 司法警察は、送検で被疑者を除外するなど考えられない。刑事訴訟法は「告訴された者を勝手に送致から除外すことは出来ない」ので審査会はこれを重視して下さい。

「侮辱」を受けて
申立人は、警視庁田無署長に抗議をした。 
検察の判断は、「他人のマンションを勝手に売却しても処罰されない」というもので、捜査、手続きの杜撰さが浮き彫りにされた。

 今回の事案は首謀者 飯塚正は静岡県伊豆下田のマンション所有者 鈴木正明を騙し、妻飯塚奈奈名義にした。飯塚奈奈らは、騙し取ったマンションを担保に複数から金を借りて訴えられている。詐欺師は、身内から騙し、組織化、巨大化しています。警察・検察は飯塚奈奈を外した理由を明らかにしていない。