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これまで何杯のラーメンを食べてきたのだろう?

 
感動的に旨かったラーメンにもたくさん出会った。
その一方で
記憶にすら残っていない残念なラーメンも
きっと星の数ほどあったはずだ。
 
そんな自分のラーメン食べ歩きを振り返ってみた時
この店のこの一杯だけは
どうしても外せない
そんなラーメンがいくつかある。
 
千駄ヶ谷「ホープ軒」のチャーシュー麺
「桂花」の太肉(ターロー)麺
「万世」のパーコー麺
「天下一品」のこってりラーメン
そして
六本木「天鳳」の一三五ラーメン
 
いずれも20代の頃からずっと食べ続けてきた
長い付き合いのラーメンたちだ。
 
旨いラーメンベスト5という意味で
この5杯が選ばれているわけでは
決してない。
 
これらよりずっと旨いと思うラーメンを
他にもたくさん知っているし
正直いってこの5杯の中には
自分ではあまり旨いとは思っていないラーメンも
含まれていたりするのだよ(笑)

この5杯のラーメンが自分にとって特別なのは
しばらく食べないでいると
なぜか無性に恋しくなって
気が付くとお店の前に立っている。
 
そんな不思議な現象を
これまでに何度も私の身に引き起こしてきた
張本人たちだからなのである。

性が合う関係?
腐れ縁?
 
適切な言葉が見つからないが
とにかくそんな関係で
長い間私とつながってきた
大切なラーメン達なのだ。

さて、本日のラーメン店
芝大門「天虎」
 
上記5杯のラーメンの中ひとつ
一三五ラーメンを出す六本木の天鳳が
暖簾分けしたラーメン店。
 
 
当初は武蔵小山に店を構えていた天虎だが
2005年7月にここ芝大門に移転して来た。
 
そしてちょうどその6年後の2011年7月には
binpakuという禿鷹の眼を持つ男が
やはりここ芝大門に移転して来て
両者は運命的な出会いをする事になるのである。
 
binpakuは生まれて初めて
六本木の天鳳以外の店で
あの一三五ラーメンを
体験するという機会に恵まれたのである。
 
一三五ラーメンという変わった名前は
天鳳独自のラーメン注文システムに由来している。
 
六本木「天鳳」の店内の壁には
 
一、麺硬く
二、麺やわく
三、油こく
四、油うすく
五、しょっぱく
六、しょっけ薄く
 
と書かれた木札が下がっており
客は自分のラーメンの好みを
この数字の組み合わせで注文できる。
 
だから
一三五ラーメンというのは
麺硬め、油こいめ、味しょっぱめのラーメンという事になる。
 
天鳳は、基本的には西山製麺使用の札幌ラーメンの店なのだが
こと醤油ラーメンに関しては
天鳳流にかなりアレンジされていて
その濃厚なスープは札幌ラーメンの中では異端派だ。
 
札幌ススキ野界隈のラーメンは
だいぶ食べ歩いたけれど
天鳳のような醤油ラーメンには
いまだお目にかかった事がない。
 
 
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札幌ラーメン店らしくメニューには一応味噌ラーメンもあるが
メインはやはり醤油ラーメンのようで
一三五ラーメンも醤油ラーメンのみの設定となっている。
 
ちなみにメニューにある
"ばり三五"
というのは、一三五のさらに麺硬めという
超硬麺愛好家向けの究極バージョンの事。
 

ここのラーメンは量的に少なめなので
本日はきばって
 
一三五ラーメン(大盛)800円
 
でいってみました(笑)
半ライスが無料サービスとなってます。
 
 
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味はまさに六本木の天鳳の味そのもの!
正当な暖簾分け店だけのことはありますな。
 
十分に熟成させたバリバリの卵麺・・・・・
濃厚で独特のエグミが特徴の中毒性が高い醤油スープ・・・・・
 
六本木「天鳳」が完成させた
この両者の組み合わせの妙を
見事なレベルで再現しています。
 
ただ・・・・・
スープの量が悲しくなるほど少ないのと
チャーシューがパサついてイマイチなところまで
しっかりと暖簾分けされっちゃてるのは
ちょっとご愛嬌かな(笑)
 
 
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写真は遠近法のトリックではありません(笑)
けっして丼がデカ過ぎるというわけではないのだよ。
しかもこれは大盛の写真なのだ。
普通盛は推して知るべし・・・・(悲)

ただしここ天虎は
その接客がすこぶる素晴らしい!
 
席に着くと同時に熱々のおしぼりがさっと手渡され・・・
ラーメンを食べ終わる寸前
まさにそのジャストなタイミングを見計らって
今度は何とギンギンに冷えたおしぼりが!
カウンターの上にそっと置かれるのである。
 
まるで小料理屋の女将さんのような
とても上品な言葉使いの女性スタッフの気配りが
見事なまでに店内に反映されている!
 
ラーメン店で
冷熱2本のおしぼりをサービスされたのは
この店が初めてですね。
 
 
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味は勿論の事だけれど
そんな女将のサービスも芝大門のサラリーマン達にウケたのか
今や天虎は
数ある芝大門のラーメン店の中でも
一二を争う行列店となっております。
 
 
女将「おひとり様ですか?」
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客「ハイ、わたし一人です・・・」
 
 
完食!ありがとうございます
これ貰えます(笑)
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