イメージ 1
 
一生の最期に食べる食事を
ひとつだけ選びなさい!

と言われたら・・・
あなたは何を選びますか?
 
私なら迷う事なく
 
「あじの干物に白御飯としじみの赤出汁!」
 
と即答する。
そこに那須と胡瓜の糠漬けがあれば
もう完璧だ。

わたくし
いつもこのブログで
ラーメンやらトンカツやら
ギトギト系ばかり食べてはいるが
本当のところは
すこぶる純和風な日本男子なのだよ。
だから干物は大好きなのだ。
 

でもって・・・・・
そんな純和風な日本男子が通うここ芝大門には
それはそれは素敵な干物定食屋があるってわけさ。
 
今日はそこのお話。
 
 
イメージ 2
 
 
炭火焼干物食堂越後屋権兵衛
 
それにしても長い店名だね
13文字すべてが見事に漢字なこの干物定食屋
何故に越後屋権兵衛という店名になったのか?
その由来は、聞いていないのでよくは知らぬ。
 
 
とにかく昼時になると
この店の炭火で焼かれる干物の匂いが
芝大門のオフィス街に
ゆらゆらと漂いはじめるのだよ。
 
そしてその“堪らない匂い”に引き寄せられて
干物大好きな日本男子達が
続々と集まって来ては
次々と越後屋の餌食になるって寸法なわけさ。
 
混雑時は10名以上の行列を並ぶ羽目になるのだけれど
結構客の回転が速いので、だいたい10分も待てば着席できる。
 
お店のシステムは前払い制。
店に入るとすぐ左側にレジがあり、その後ろが炭火焼きのスペースになっている。
 
店前に貼り出されている定食メニューであらかじめ何を頼むか決めておき
店に入って選んだ干物をレジ係にオーダーすると
代金と引き換えに、番号が書かれた将棋の駒が手渡される。
同時にレジ係は奥の炭火焼き係に、すぐさま追加オーダーの指示を伝え
新しい干物が次々と、炭焼き網の上に乗せられていく。
 
将棋の駒は小さいけど、これが食券代わりになるので、失くさないようにね。
 
 
イメージ 3
 
 
次々と干物が焼かれている炭火焼エリアは煙がすさまじく
奥が見えないくらいになっている
そして当然、その煙は店内にも流れ込んで来る
だから衣服や髪がある程度干物臭くなる事を覚悟の上でなければ
この店に足を運んではならない。
 
そしてひとたびこの店に足を踏み込んだならば
そこは見栄も外聞もない干物ワールド
滴る干物の脂で口のまわりをギラギラにさせながら
手づかみで骨までしゃぶりつくす覚悟で
干物と戦ってもらいたい。
 
それが干物に対する
日本男子としての敬意であろう。
 
定食はすべて同じスタイルで供される。
 
蓋付椀に入った白御飯
わかめと油揚げの味噌汁
お漬物と大根おろし

炭火で焼きたての
“でっかい干物”
 
これらが、お盆に乗ってやって来る。
 
まずは干物の王道
あじの開き定食(700円)
 
 
イメージ 4
 
 
とにかくあじがでっかいぞ。
今日のは特にでっかいんだそうだ。
店の兄ちゃんがそう言って運んできた。
 
干物の塩加減が絶妙!
やや薄い味付けだけど、自分の好みにはドンピシャ!
あじ本来の旨味が引き立ってるね。
物足りない人は、卓上に醤油と魚醤?が置かれているので
それで調整すればよろしいかと思います。
 
スーパーで売っている塩辛いだけのあじの開きとは
まるで別モン、別の種類の魚かと思うくらい。
 
メチャックチャ旨いじゃん、このあじの開き!!!!
頭と背骨以外、すべて完食!
 

さらにこちらは
極上さばいしる定食(880円)
 
 
イメージ 5
 
 
一度“いしる”に付け込んださばを干物にしたものだそうだ。
この店ではさばの干物が3種類あって、このいしるさばの他に
文化干し(塩)と味醂干しがメニューにラインアップされている。
いしるさばが一番高いんだけど、いつもこのいしるさばから先に品切れになるとの事。
 
これまたでっかいさばだなぁ~!
しかも炭火焼きだから
皮はパリパリ、中身はジュワ~っ
とにかくこんなに脂がのったさばは今まで食べた事がないぞ。
 
箸でつまむと したたるんですよ
口に入れると 滲み出すんですよ
熱々で激旨な、さばの脂が!!!
 
薄味の上品ないしるの香りと
さらりとしたさばの脂が
口の中で見事にマッチングして
踊り出したくなる旨さ!
 
 
イメージ 6
 

他にもまだまだ気になる定食メニューがずらりと並んだメニューをご覧あれ。
値段が700円台から800円台に抑えられているのも嬉しいポイントだね。
 
人気上位のメニューらしいサーモンハラス干し定食も気になるし
サイズ違いで2種類あるしまほっけ定食や
通常メニューにはない特別メニューのとろほっけ定食も絶対食べてみたいし。
にしんの開き?なんていう珍しそうなメニューもあるし・・・
 
干物屋なのに炭焼き肉のメニューもあったりして
銘柄豚の肩ロース塩炙り焼き定食なんて涎モンじゃないですか!

ひさびさにフルコンプ、全メニュー制覇してみたくなる店に遭遇しましたよ。
こんなに興奮した店は、南林間の炒めスパの店、マルス以来かもね。

炭火焼干物食堂越後屋権兵衛
 
名前は悪者そうだが
やるなおぬし!

しばらくの間、当ブログの常連店になる事、確実です。