ジェイムス・P・ホーガン
James Patrick Hogan
が亡くなった。
享年69歳。
binpakuです!
1977年に出版された氏のデビュー作
"星を継ぐもの"
原題INHERIT THE STARS
は、衝撃的だった。
"月面で発見された真紅の宇宙服をまとった死体。だが綿密な調査の結果、驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもなければ、ましてやこの世界の住人でもなかった。彼は5万年前に死亡していたのだ!
一方、木星の衛星ガニメデで、地球の物ではない宇宙船の残骸が発見される。関連は?
J・P・ホーガンがこの一作をもって現代ハードSFの巨星となった傑作長編!"
これは文庫本のカバー表4に記された紹介文だが、この内容に興奮しないSF好きはいないだろう。
この処女作が爆発的なベストセラーとなり、英国のコンピューター会社の営業マンだった作者を、一躍ハードSF界の旗手におしあげた。
当時、自分は年間300冊以上の推理小説とSFを病的に(笑)読みあさっていたが(ほぼ1日1作)、ホーガン氏の
"星を継ぐもの"
は最も好きな作品のひとつである。
先週、何故か数十年振りに急に読み返したくなって、書庫の奥から引っ張り出して読み終わったばかり。
そして突然の訃報。
…………
69歳。
まだまだ作家として現役でやっていける若さなのに残念です。
しばらくはホーガン氏の作品を読み返してみようと思っています。