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元々は九州大牟田ラーメンの店が

"浪花節"
というコテコテな関西風の店名で

何故か二郎っぼいラーメンを出している
………らしい???



なんだか訳のわからん(笑)ラーメン店に行ってきました!



binpakuです!




"柳家"
という大牟田ラーメンを謳った九州豚骨ラーメン店が、田園都市線用賀駅の近くにあります。



用賀の他に、本八幡や海老名にも支店があるようですが、本店は福岡県みやま市だそうです。



用賀店が東京での支店第一号としてオープンしたのが、今から15年位前だったと思います。



開店時の店舗は今とは少し離れた別の場所でした。
(5年程前に今の場所に移転しています。)


当時近くに住んでいた自分は、大牟田ラーメンというのが珍しかった事もあってよく食べに行きました。



"大牟田は九州ラーメン発祥の地"

"大牟田ラーメンは博多ラーメンより一般的にスープが濃厚で麺もやや太い"

云々といった事も、この店で得た知識です。



そんな九州大牟田ラーメンの柳屋が、三ツ境という少々わかりにくい場所で、二郎風なラーメンを出していると聞いた時は正直驚きました!



だって九州ラーメンと二郎じゃあ、イメージが結びつかないでしょう?



二郎で替え玉なんかしたらタイヘンな事態に!(@_@)




しかも店の名前が
"柳屋"
ではなくって
"浪花節"
って、何それ?
たこ焼き屋じゃあるまいし、一体何を考えているの?



………と興味は尽きない訳なんですが、いかんせん三ツ境方面に出向く機会がほとんど無く、未訪問のまま今に至るまで放置されていた次第であります。




さてさて………
今回ようやく初訪問となった"浪花節"ですが、お店は相鉄線三ツ境駅から徒歩数分、ダイエーの真正面という、とても分かり易い場所にあります。



2階建ての店舗は、1階がラーメン店、2階が餃子専門店になっていました。



メニューは二郎風と言われる
"ラーメン"
を筆頭にそれ以外にも、
"とんこつラーメン"(大牟田ラーメン)
"醤油ラーメン"
"味噌ラーメン"
"つけ麺"
等々………。



あれれ?
何だか何でも有りって感じ(?_?)
大丈夫かなぁ?
この手の
"ナンデモ系"の店
経験上ちと不安がよぎりますが………
どうなんでしょう?




二郎風だといわれている"ラーメン"ですがサイズが3種類ありますね。

小ラーメン650円
(麺160g)
中ラーメン750円
(麺220g)
大ラーメン850円
(麺300g)



トッピングの
にんにく、もやし、かつおぶし
は、それぞれ
少なめ・普通・多め
の選択が可能です(無料)。※無しも可



とりあえず最初なので全て"普通"で、中ラーメンを頼んでみました。



出てきたラーメンがトップの写真です。



結論を先に言うと、これは二郎でも二郎インスパイアでもなく、完全に"浪花節"オリジナルのラーメンです。
二郎とは全くの別物ですね!



まずスープが全然違います。
"どろっ"と茶濁した濃厚豚骨魚介スープです。



さすが九州ラーメンの店だけあって、豚骨度はかなりのものです。



魚介出汁も魚粉のざらつきが舌に残るぐらい濃厚に強く主張して来ます。



そんな濃厚スープにさらにこれでもかっ!と、細かいミンチ状の背脂と大量のかつおぶしが振りかけられて、獣度と魚度が益々アップされています。



そしてこのスープの最大の特徴は……
"超しょっぱい"
スープだという事でしょうか?



最初の一口で、正直ビックリしました!



「大丈夫か?これ飲めるのか?」
と、思わず心の中で自問した位のしょっぱさです。



ところが………



最初はすごくしょっぱく感じたスープですが、強力な豚骨魚介の旨味パワーのせいでしょうか?しばらく飲んでいるうちに
"しょっぱさ"
をあまり感じなくなってしまうのです!



しかもこれだけしょっぱいスープをガンガン飲んでも、後で喉が全く渇かない!
これ不思議です!



トッピングにはかつおぶしの他に、厚めの巻きチャーシューが1枚、味玉半分、メンマがのります。



そして肝心の麺ですが、これも少々変わってます。



全て自家製麺との事なんですが、ラーメンの麺には、なんと味噌を練り込んであるんだそうで………



ただ、濃厚スープの濃厚な味のせいで、練り込まれた味噌の存在は全く感じなかったですけどね(^-^)まぁ、それは置いといて………



麺自体は、断面がやや長方形の極太角麺で、かなり縮れが入ってます。



そして特筆すべきはその長さです!
なんと!10センチあるかないかという短い麺なんです。



確かに食べやすいんですが………
極太麺をワシワシと啜って喰らう醍醐味が大好きな私には、ちょっと悲しい麺でした(x_x;)。



ただし!
麺自体は旨いです!



今回は硬め指定しなかったので、個人的にはやや柔らかかったかな?という感想ですが、硬めに指定すれば、浅草開花楼に限りなく近い麺をこの浪花節は自家製麺で作っていると確信しました!
ここの製麺技術はなかなかたいしたもんです!



今回、浪花節のラーメンを食べて思った事は、"今"の流行りを貪欲に取り入れたラーメン作りをしているなって事。



浅草開花楼風極太麺
濃厚豚骨魚介スープ
魚粉
家系風の短かい麺
二郎風もやし大盛
背脂



全てラーメン界流行のキーワードです。そしてその全てを"浪花節"は上手く自己流にアレンジして、浪花節オリジナルの独特なラーメンを完成させています。



太麺で大量のもやしが盛られてるだけで何でもすぐに二郎風二郎風って決めつけられちゃう風潮も困ったもんですが、今回の浪花節のラーメンのように、強いオリジナリティを持つラーメンであれば、見てくれが二郎風であろうとも、急増する偽二郎系やなんちゃって二郎インスパイア系とは全く別の土俵で、ガッチリ真剣勝負出来るんだな!と強く思った今日のbinpakuでありました!



三ツ境はちょっと行きづらいけど、浪花節にはまた来ようと思っています。
2階の餃子専門店も何だか気になるしね
ヾ(^_^) byebye!!