1966年8月17日放映
このエピソードはお気に入りで5回は見ている。
「どこの町かな?」と思い、調べてみると
横浜市中区の町名とある。
いまから、58年前の「日の出町」周辺の風景
終着駅の「日の出町」で女性の毒殺死体を車内で発見する車掌さん。
毒殺死体となって発見された「桑田のぶ子」
演じる女優は「春江ふかみ」
知らない女優さんデス。
被害者の「桑田のぶ子」は、他人の定期券を不正に改ざんして使用していたことが判明する。
こんなふうに年齢を26歳から36歳に改ざんして不正使用していた。
2を3に書き換えて。
被害者は、毒物死 死亡時刻は、0時30分前後
と判明する。
左)監察医役の「仲原新二」
右)立石主任を演じる「波島進」
定期券から被害女性が「あさいひろこ」と判明。
「荒牧」「松山」両刑事は、定期券に記載されていた住所を確認し、アパートへ急行する。
さっそく、管理人から事情を聞く「荒牧」「松山」両刑事だったが、そこで被害者が「あさいひろこ」ではないこと、そして「定期券」の年齢を改ざんしていたことがわかる。
管理人役の「杉義一」
東映作品では、よく見かける顔で
名バイプレイヤー
アパートの管理人から被害者の「あさいひろこ」の義父が「梅々寿司」の店主と釣りに出かけたと「荒牧刑事」から報告を受けた「立石主任」は、「桃井刑事」と共に「梅々寿司」へ向かう。
左)波島進 右)「桃井刑事役」の「轟謙二」
「梅々寿司」を訪れた「立石主任」と「桃井刑事」は、客として訪れていた2人の女性から被害女性を車内で見たとの証言を得る。
その女性は、花町駅から乗ってくると、すぐにウィスキー瓶を持った中年の男性の隣にわざと座り込んだという。
左の女優さんは、「小川万里!?」
役名で呼ばれないのではっきりとは、わからないが、キレイな人。
特捜隊には、これ以外にも出演しているはずである。
右の女優も見覚えがあるのだが、名前がわからない。
雷蔵作品で見た女優に似ているなぁ、と思いながら見ていた。
橘部長刑事「南川直」は、タクシーの運転手から、「次の駅(岩倉団地)まで乗せた客の中にウィスキーのポケット瓶を持った中年の男がいた」との証言を得る。
報告を受けた「立石主任」は、「橘部長刑事」「桃井刑事」そして、証言をしてくれた、タクシー運転手を連れだって「岩倉団地」へ急行する。
野島役「潮万太郎」
会社が倒産し、将来を悲観した「野島」は、毒入りウィスキーを手に死のうとしていた。
しかし、妻や高校生(もしくは中学生)の息子に支えられ、これからの人生を前向きに生きていくことを決意する。
ラストの晴れ晴れとした明るい表情が印象的
「潮万太郎」さんの出演作品は、「市川雷蔵」作品「万五郎天狗」(1957) 大映作品
これ1本のみ鑑賞。
アパートの管理人から、「あさいひろこ」の義兄がパレス劇場で働いていることを聞いた「荒牧」「松山」両刑事は、さっそく、「ひろこ」の義兄・秀雄から被害女性がパレス劇場の売店で働いている「桑田のぶ子」であることを突き止める。
左)荒牧刑事役の「岩上瑛」
中央)松山刑事役「松原光二」
右)秀雄役「吉田道紀」(知らない俳優)
事件発生から6時間が経過
保全係の協力のもと、「みどり町駅」から「日の出町」までの4区間に渡る遺留品捜査を続けていた
「岩井田刑事」は、8本の瓶を回収。
そのうちの1本の瓶にまだ少し、ウィスキーが残っていたため、それを鑑識に回し、毒物が検出できるか調べることに。
「立石主任」「橘部長刑事」「桃井刑事」は、定期券の持ち主「あさいひろこ」の嫁ぎ先がこの杉下駅の近くとわかり、そちらへ向かうことに。
左から、「南川直」「波島進」「轟謙二」
岩井田刑事役「滝川潤」 
「立石主任」たちが「あさいひろこ」の嫁ぎ先に到着すると、ひろこの義理の兄・秀雄が慌てた様子で家から飛び出してきた。
パトカーを見て、逃げる、秀雄。
「橘部長刑事」と「桃井刑事」が秀雄を取り押さえると「オレじゃないんだ!」と必死に訴える秀雄。
その様子を見た「立石主任」は、家の中へ。
そこで田口夫妻の遺体を発見する。
夫・源作61歳
妻・ひろこ26歳
35歳の年の差カップル。
夫婦というよりは親子だね。
弾丸の1発が置時計に当たっていたことから、11時35分前後が死亡時刻と考えられた。
左)波島進 右)鑑識課員「上田侑嗣」
銃声を誰も聞いていないことに不審を抱く
橘部長刑事(南川直)
左から、「南川直」「滝川潤」「松原光二」
「岩上瑛」
よし、本庁に戻って、浅井秀雄を取り調べよう
「梅々寿司」(おもしろい名前)を訪れた「橘部長刑事」と「岩井田刑事」は、浅井(秀雄の父親)の事件当夜のアリバイを店主の弟・伸男と店員の圭ちゃんから確認する。
それによると、浅井が店に顔を出したのは、23:00頃で来るとすぐに「釣り道具」のひとつ、「リール」を忘れたことに気づき、息子が働いている「パレス劇場」へ取りに行ったという。
浅井が戻ってきたのは、上りの終電車近くで店主と浅井は慌てて店を出て行ったとのこと。
左)南川直 中央)滝川潤 右)店主の弟・伸男を演じる「浅見比呂志」(知らない俳優さん)
「梅々寿司」店員・圭ちゃん役「鈴木洋子」
誰だか知らない女優さん。
梅々寿司の店主・木村完一役「木戸新太郎」
やはり、知らない俳優さん。
一方、「荒牧」「松山」両刑事は、秀雄の事件当夜のアリバイを確認しにパレス劇場へ。
アルバイト店員の話によると、事件当夜は、映写機を操作をしていて1度も映画館から出ていないとのこと。

アルバイト店員:「昼間の映写技師の人が夜の9時すぎに帰っちゃいましたし、その後、支配人(秀雄)さんが1人で朝まで回していたんですから」
松山刑事「しかし、映写時間中なら抜け出すこともできるんじゃありませんか?」
アルバイト店員:「そりゃあ、無理ですよ。
だいたい、フィルム1巻が8分から10分。
2台の映写機で1時間20分ぐらいの写真を交互に操作するんですからね。
抜け出すといったら、5分間の休憩時間のもんですね」
松山刑事「売店の桑田さんやあなた方は、映写機を操作できないんですか?」
アルバイト店員「僕はできません。アルバイトで「もぎり」をやってるだけなんです」

このやりとりで印象に残った言葉。
「映写機」
「映写技師」
「フィルム1巻が8分から10分」
「2台の映写機で1時間20分ぐらいの写真を交互に操作」
「もぎり」(意味がわからなかったので調べました)
ふと、もうかれこれ、15年くらい映画館に足を運んでないことに気づいた。
別に映画に興味がなくなったわけではなく、「自分が見たい」と思う作品がないだけのこと。
もっぱら、古い作品ばかりを好んでみていると(1950年代から60年代)、自然と足が映画館から遠のいてしまう。
いまは、CS放送で古い作品を見ることができるいい時代になった。
いまの作品よりも自分が生まれる前の作品のほうがおもしろい。
そう思うのは、感性の問題だろうか。
左)「荒牧刑事」こと、通称:「まきさん」を演じる「岩上瑛」
右)「松山刑事」こと、通称:「まっちゃん」を演じる「松原光二」
「花町駅」前に立つ、「荒牧刑事」と「松山刑事」
そこへ、「立石主任」「桃井刑事」が到着する。
「浅井親子」のアリバイは「完璧」との報告を受ける「立石主任」
「橘部長刑事」通称:チョウさん。
「岩井田刑事」通称:ガンさん。
の2人は、「日の出町」から電車に乗って「花町」まで何分かかるか計っている。
「電車はダイヤどおりですから、どうもムダじゃないかと、思いますね」と「松山刑事」
ここで「立石主任」が放ったセリフが印象に残った。
「ムダでもいいんだ。実際に確かめてひとつひとつ、確証にふれていくのがオレたちの仕事なんだ」
「刑事としての誇り」のようなものを感じた。
花町駅で「橘部長刑事」「岩井田刑事」と合流した「立石主任」たち。
「チョウさん」(橘部長刑事)の報告によると、「日の出町駅」から「花町駅」まで電車で片道21分。
浅井がリールを取りに来て劇場にいた時間を10分前後。
往復時間を鑑みても1時間はかかる。
浅井親子のアリバイは成立することになる。
左から、松原光二 波島進 岩上瑛 轟謙二
南川直 滝川潤
「まきさん」(荒牧刑事)と「松山刑事」は、パレス劇場から車で田口家までの時間を計ることに。
「立石主任」たちは、電車で確かめることに。
「犯人がどうやって毒入りウィスキーを車内で被害者に渡したか」
「立石主任」が考えるこの場面。
被害者「桑田のぶ子」と犯人
「桃井刑事」を隣の車両に座らせる
「立石主任」
「ここならウィスキーの交換は簡単だな」
と、「立石主任」
「手を伸ばせば楽に届きます」と、「桃井刑事」が答える。
と、またこの写真。
左)南川直 右)波島進
この作品のなかで1番のお気に入り。
橘部長刑事「主任、何を考えついたんです?」
立石主任「いやぁ、ふと、そう思っただけだ。
なんの確証もない。」
このシーンを見ていて、なんとなく、十津川警部と亀井刑事を思い出してしまった。
(三橋達也が演じる「十津川警部」
愛川欽也が演じる「亀井刑事」)
「荒牧刑事」「松山刑事」と合流した「立石主任」たち。
ガンさん「電車が14分。杉下駅からここまで6分。犯行時間を20分前後とみて、やはり、パレス劇場から往復1時間前後は、かかりますね」
まきさん「こちらもほぼ同じですね。
パレス劇場からの道は飛ばしたところであまり電車とかわりません」
と、そこへ西本係長より、入電が。
至急、本庁へ戻る、「立石主任」
「橘部長刑事」たちは、神奈川県松田へ急行し、釣りから戻ってくる、浅井を押さえることに。
「西本係長」演じるは「鈴木志郎」
事件を整理する「立石主任」
このエピソードに出てくる駅名を調べてみた。
「日の出町」駅は、冒頭紹介したとおり、神奈川県横浜市中区日の出町にある駅。
「花町駅」「西花町駅」「みどり町」「高島駅」「杉下駅」「岩倉駅」を調べてみた。
「高島駅」は、1995年に廃止されている。
「花町駅」と検索すると、「花畑駅」として出てくる。熊本市。
そして「花小金井駅」東京都小平市。
「杉下駅」は、熊本電鉄バス
「みどり町」三重県のバス停
「岩倉駅」愛知県
いづれも今回の舞台の駅ではない。
「日の出町」以外は、現在は、全て廃止されてしまったのだろうか。
浅井を演じるは、「高桐真」
この人は、特捜隊に何本か出演している。
取り調べを受ける「浅井」は、「立石主任」に自分達が立てたある計画を話し始める。
それは、浅井親子と被害者の桑田のぶ子が共謀して田口夫妻を殺害すること。
みどり町の駅で終電車のすれ違いを利用したトリック。
しかし、昨夜は、実際にうまくいくのか、予行演習をしただけで何もしていない、と犯行を頑なに否定する。
再び、野島夫妻宅を訪れた
「立石主任」と「橘部長刑事」は、野島氏から事件当夜、車内で被害者「桑田のぶ子」にウィスキー瓶を渡す男を見たとの証言を得る。
「浅井親子」の写真を見せる「橘部長刑事」
しかし、写真を見た、野島氏は「違う」と否定する。
左)南川直 中央)波島進 右)潮万太郎
野島夫妻に犯人の魔の手が迫っていた。
同じ頃、「梅々寿司」を訪れた
「荒牧刑事」と「松山刑事」は、店の店員・圭ちゃんから、このお店が借金だらけだということを聞き込む。
木村兄弟は、今月中に600万円を都合しなければお店が人手に渡ってしまうほど、金に困っていた。
「荒牧」「松山」両刑事から報告を受けた「立石主任」は、木村兄弟の事件当夜のアリバイを調べるよう指示する。
「梅々寿司」店主・完一は、駆けつけた
「立石主任」たちに逮捕されるが、弟・伸男は、逃走する。
追いつめる「橘部長刑事」と「岩井田刑事」
ここは、やはり、「チョウさん」と「ガンさん」のコンビと云ったほうがいいかな。
手前)南川直 右)滝川潤