今日は、休日。

午前中は、「ムービータイム」

録画していた「八十八夜の月」(1962)を鑑賞。

松竹作品ということでメロドラマ。

主演は、岩下志麻。

いまの「岩下志麻」の顔と違うので、「これが岩下志麻?」と、思いながら、作品を見ていたが、声を聞くと、彼女だとわかった。

やはり、若い。

個人的には、極妻や化粧品に出演している頃のイメージが強いので、この作品で演じた清純で病弱な恋人を献身的に支える役というのは新鮮だった。

いま、記事を書きながら、ふと思ったのは、「岩下志麻」の作品を見たのは、今回が初めてだということ。

個人的に松竹作品といえば「高田浩吉」の「伝七捕物帖」シリーズや大好きな女優「瑳峨三智子」出演作品しか見ていないので、見ている本数は、それほど多くない。

今回、この作品を見た理由は、「竹脇無我」と「松原光二」が出演していたからで、本編を見る前にネットであらすじを確認。

本当は、こういうことはしないほうが良いのだが、録画するかどうか判断するためにあらかじめ内容を確認していた(いつもは、こういうことはしないのだが)

あらかじめ内容を確認していたので、「岩下志麻」と「松原光二」の恋がハッピーエンドとならないことは、わかっていたが、やはり、ハッピーエンディングがよかったなぁ。

共演者は、「三益愛子」「佐野周二」「藤間紫」「高千穂ひづる」「宗方勝巳」「牧紀子」「瞳麗子」「菅原文太」そして「竹脇無我」「松原光二」


「三益愛子」 夫亡き後、お茶屋を切り盛りし、5人の子供を育て上げた「しっかり者」
どことなく、南田洋子に似ているなぁ、と、思いながら、見ていた。
「三益愛子」の作品は、いままで見たことがなく、今回が初めてである。
作品は、見たことがなくても名前は知っていたし、夫は、作家で大映の重役でもあった「川口松太郎」息子は、俳優の川口浩。
大映で製作された「母子」シリーズが大ヒット。
ぐらいの知識はあるけど、顔は知らなかった。
主演は、「岩下志麻」だけど、「三益愛子」が中心にストーリー展開していく。
そんな印象を受けた。
何より「三益愛子」の演技が素晴らしかった。

「三益愛子」の長女を演じる「藤間紫」
勝ち気で夫を尻に敷く妻を好演している。

「藤間紫」の夫を演じる「佐野周二」
婿養子で妻に頭が上がらない役どころ。

「佐野周二」「藤間紫」夫妻の息子を演じる「竹脇無我」
浪人生活を送るも自分は頭が悪いと勉強に身が入らない。

「藤間紫」の妹を演じる「高千穂ひづる」
宝塚出身で東映に入社し、「千原しのぶ」「田代百合子」と共に東映時代劇を支えた女優。
なので、松竹移籍後、彼女が出演した現代劇は、あまり見ていない。
この作品では、パリに留学し、そこで知り合ったフランス人男性と結婚。
そのことを日本に帰国後、母親「三益愛子」に報告したことから、2人の間に亀裂が走る。
本編開始から、1時間ほど経過してから、「高千穂ひづる」が登場。
パリ帰りということもあり、洗練されたファッションだった。

「三益愛子」の長男を演じる「宗方勝巳」
個人的には「特別機動捜査隊」(特捜隊)で「青木義郎」演じる「三船主任」の部下の印象が強い。
この作品では、家業を姉(藤間紫)に任せ、自分は演劇の道に進み、自由に暮らしている。
そして、お金に困ると母親(三益愛子)に金の無心にくる甘えん坊。
ちゃっかり者というか、どこか憎めない役どころを好演している。
「宗方勝巳」4~5回衣装チェンジがあり、オシャレ。

左)宗方勝巳 右)瞳麗子!?
「瞳麗子」という女優を知ったのは、いま見ている「特捜隊」によくゲスト出演していたから。
ただ、そのときと顔が違うので、「宗方勝巳」の隣にいるのが「瞳麗子」かどうか断言できないが、声を聞くとやはり、「瞳麗子」

「牧紀子」「岩下志麻」の友人役を好演している。
浪人生活を送る「竹脇無我」の家庭教師をすることになったのだが。

紅茶栽培に情熱を注ぐ青年を演じる「菅原文太」パリに留学中の「高千穂ひづる」に思いを寄せるも彼女がフランス人と結婚したことを知り、ショックを受けるが、「三益愛子」や「竹脇無我」に支えられ、立ち直る。

「岩下志麻」の恋人を演じる「松原光二」(この当時は、松原緑郎)
新東宝から松竹に移籍したばかりで、キャスト紹介でも「新人」とある。
「松原光二」といえばやはり「特捜隊」!
立石班 「波島進」演じる「立石主任」の部下を好演。
今日の午前中も「特捜隊」を見ていた。
もちろん、立石班が事件を解決する話。
さて、この映画では、恋人である「岩下志麻」にフランス語を教える学者の卵で病弱な青年を演じている。
やはり、ラストはハッピーエンドで爽やかに終わってほしかったなぁ。