鶴丸の時の同級生のIと庭の件で打合せ。
同級生に○○氏も変な感じなので敢えて呼び捨て…
。
実は卒業してから今まで1回しか会ったことはない。霧島での何周年かの同窓会で話をしたきりだった。しかしよくもまあ私の事を覚えていたものだ。
Iとは高校3年の302クラスでいっしょだった。
301が文系のトップクラス、この中に友人のYがいる。
それからワンランク下のクラスは302〰305とあった。
Iは私などと違ってとにかく超真面目で声が大きい奴だった。どこの大学に行ったかも知らないのだが、放蕩の限りを尽くした私などとは根本的に格が違った。
まあしかし、色々な事をイモヅル式にのべつ幕無くよく喋るものだ。
少々せわしい話し方は頭の回転の為せる業で髪を撫でるのは往年の癖だろう。
Iは薄くなった髪を撫でつけた。
『実はナ~、オヤジが死んだ後大変だったンよ!ようやくそれが一段落したんヨ。』
彼の父が今年の4月に亡くなったので、遺産の相続かれこれで熊本と鹿児島を行ったり来たりの日々だという。
相談と言うのは池を造りたいということだった。
鹿児島で池を造ると言えば余程の好き者しか造らない。要するに鹿児島は桜島の降灰で池は灰カグラとなり、鯉などを飼うにはそれなりの浄化施設が必要となる。
話を聞くとそういうことではなく、水性植物を植えて楽しみたいということだった。
『水溜まりのようなのでいいんだ…。』
水溜まりと言われても水が漏れてしまうと水は溜まらない。
流れを造るにしろ駄々洩れではハナシにならない。
それなりの躯体と防水はしないといけない。護岸の土止めは石でするのか、材料はどうするのかと色々な問題がある。
今まで両親が住んでいた家にはそれなりの庭が造ってある。
『実はナ、こちらは妹にあげようかと思っているんヨ。』
庭はチガヤのヤブだった。熊本と鹿児島を行ったり来たりでは如何ともし難い感じである。つまり、こちらの方を整理しながらこちらにある材料を使って駐車場の後ろに池を造りたいという事だった。

こちらの方も滝や池らしきものが造ってあるが水が溜っている様子はない。
つまり、従来のこちらの庭もこざっぱりとした庭に改造して、併せて後ろに池を造りたいという意向のようだ。
『こちらには帰って来る予定はある?』
『今、知り合いの建築士に図面を書いてもらっているんヨ。』
Iは隣の草ヤブを案内した。
『そうか~、敷地の利用計画とか全体の方からも考えた方がイイなあ。』
ここ等は家ほどの田舎ではないが結構なヤブが残っている。
屋敷の後ろの杉や桐の木なども今や鬱蒼とした大木となっている。
駐車場の傍にツツジが咲いていた。

花を見るとミツバツツジのような気がするが、

葉は毛が多いので野間ツツジ(アラゲサクラツツジ)の雑種かもしれない。

今年は台風のせいでアチコチ狂い咲きしている。
