ミョウガの花というものはこの時しかないという時期がある。
栽培されているものは花が出始めるホンの一瞬の時間に採取するという。
しかし、そこら辺りの田んぼ跡に生えているミョウガの番をする訳にも行かない。
在庫がなくなったら採って来る訳で、行った時はすっかり花はとう立ちしている。
土の中にある新芽(花のツボミ)などは全然判らない。要するに花が咲いているからそこにあると判る。



買い物袋で一袋くらい採って川の水で手をあらう。
尾立の絞り水を集めて三重野川に注ぐ川の水量は左程多くない。それでも大水が出ればこの田んぼも何度か決壊して水が揚がる。イノシシが土手を掘り散らすからだ。
木曽の田んぼ跡には親父が杉を植えたのだが今では杉林の中を水が蛇行して流れる。
日陰に居ると涼しい。水が冷たく感じるようになった。

さてこれをたらいに入れてよく洗う。ホースの先をツボミの先端に突っ込んで中に水を噴射させるのだ。大方の時間はこの不純物除きにあるといってもいい。
まあそこら辺に生えていたものをただで頂くのだから手間はどうという事もない。



ああ、これでいっときはまたミョウガが食えるのだ。

レシピをあれこれと考えるも適当なものが思い浮かばない。
最早忘れるものもない。
