BGM
何処もかしこもヤブだらけ。ツバキやヤマモモの中をオオツヅラフジが這い廻る。
漢方薬で防己(ぼうい)というものになるということだが、元々蔓細工を作るために採ってきたもの。蔓細工に用いるのは陰にズルズルと這い廻っている細い蔓の方が使いやすい。
何かワカラン鳥が頻りに突っつく。ヒヨドリにしてはチッと膨れ過ぎ…カナ?
イヤ、腹が膨れるくらいに食ったのかもしれん。
蔓で偶にコブ状に膨れた部分がある。虫が中に巣作っていて出て来た孔がある。



蔓細工も最近はトンと御無沙汰。何にもならないが片付けが少しずつ進む。
黎明館から持って来たハゼの木のホタから出て来た芽も根元からブッタ伐った。
何かになると思って持って来たのだが、今の所やはり産廃のままだ。
何処からか根が出ているのかもしれないが最早確認しようとも思わない。
やはりこんな寒い日は火を焚くに限る。カミさんと娘も手伝い。



ニッケイの木。ニッケイのことを鹿児島ではケセンという。
この葉で作ったのがケセン団子。ケセンの実を鳥が食ってそこら辺りから芽が出て来ることになる。



ギンモクセイ。
家の周りはギンモクセイがやたらと多い。この実を鳥があちこちに撒き散らしていることになる。いわゆる四季咲きモクセイもギンモクセイから出ているようだ。



ゲッケイジュ。キミはいつまで経っても若葉マーク?
こんな葉っぱばかりなら面白いのだが・・・。



カミさんが下のストアから半額の芋を買って来た。
以前は濡れ新聞紙でくるんでその上からアルミホイルで包んで焼いていた。
ダッチオーブンで焼く前はこのやり方で結構美味しく焼いていたのだった。

芋が焼けるまでの間そこらをウロウロする。
どういう訳かクロガネモチの木の下には色々な物が生える。
鳥はクロガネモチにとまって実を食うついでに外の所で食べた色々な種子を排泄するのだ。普通のセンリョウの方が多いが偶に黄色い実の方も生える。



しばらくして火の中から焼き芋を取り出す。
水分が多くて少しベチャ〰としている。蒸し芋みたいな感じだ。
・・・、焼き芋はやはりダッチオーブンに限る。ストアの半額芋もダメだ。
お茶を飲みながら
『あんまりウマくネェナァ…。』
『へぇ~!?、三つも食っちょっせえナ?』
『ハア~、三つも食うた?』
ガハ~ッ!そう言えばチッ~と腹が膨れた。


