試合前日の反町、ピム両監督のコメント
2006年11月21日(火)
【11.21 日韓国立決戦】【11.21 日韓国立決戦】前日練習後の反町康治監督(U-21日本代表)コメント [ J's GOAL ]
●日中韓サッカーU-21代表交流戦
11月21日(火)19:20キックオフ/国立
U-21日本代表 vs U-21韓国代表
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●反町康治監督(U-21日本代表)
「非常にタイトなスケジュールの中での試合ですけれども、選ばれた選手含め我々一同気持ちをこめたトレーニングをすることができたかなと思います。非常に強敵の韓国ですけれども、ぜひとも白星を得られるように頑張りたいと思います。以上です」
Q:前回(11/14@韓国)での試合からの修正点、力を入れた部分は?
「普通にテレビを見ている方も思ったように、セットプレーですね。あと、ゲームの入り方。それ以外では組織を作ってオーガナイズしたりとか、そういう問題は見当たらない。1対1の応対、オンザボールもオフザボールも同じだが、そこのパワーをしっかり作らないとこの間の前半の二の舞になってしまう。意識してやっていければと思う」
Q:水本選手の離脱について。それから前回のように4バックを継続するのか?
「水本は昨夜、Jリーグの試合後に集合した。その前の段階で、よくないことはわかっていて招集していたが、Jリーグでゲームに90分出て、その後のリバウンドの状態を見てみようと思っていた。だが、やはり思わしくないということだった。例えば、今回の試合に注射を打ってまで出るべきかと言うと、そうではない。そう考えると100%ではない人間を使うということのリスクは高いと感じた。うちのドクターがしっかり判断した中で、チームへ帰した。
もう1つの質問・4バックに関しては、韓国がどういう出方で来るかというのも白紙の状態なので、それに関してコメントするのは難しい。ただ、やろうとしているコンセプトに大きな変動があるわけではない。しっかり誘導して試合に入っていければと思う」
Q:U-21韓国代表・ピム監督の会見で、日本は精神的に弱くコンビネーションが良い、韓国は逆。今韓国はコンビネーションを強化しているという話でしたが、日韓の特徴を比較してどう思うか?
「日本に闘争心がないとは言えないと思う。そういう選手をセレクトしたし、スタッフがそう仕向けること、国立競技場であること、お客さんもたくさん入っていただけること、テレビでも全国放送されるという条件の中で、ここで戦わない選手がいたら前半5分でも代えないといけないと思う。闘争心がない? そんなことはない。黄金世代の韓国に、日本はここまで苦しめられているし、選手たちは『是非ともいいパフォーマンスを』と意識していると思う。
先週のアウェイゲーム(11/14)で韓国を見た印象では、サイドの使い方やボールの動かし方はオランダ風というか整理されてきているなと思ったし、それが個人の力と融合すれば強敵になることは間違いない。もしかしたらアジア大会でも対戦する可能性もあるが、そうしたところが実戦を通じて成長すれば強敵になることは間違いない。
だが、日本の個の力も、明日の試合やJリーグでの試合を通じて成長する。就任会見の時に『Jリーグで試合に出ている選手が7パーセントしかいない』と言ったが、現在12~13%まで増えてきている。2倍までいかなくても、力の伸びている選手もいるし、ゲームを通じて力は付いてきていると思う。そういう部分で心配はしていない」
Q:警戒する選手はいるか?
「韓国はどういう選手が出るとわかっていればやりやすい部分もあるが、(今回はわからないから)非常に難しいゲームになると思う。ゲームを見ながら相手の選手に対応していくという形。韓国はワールドカップに出た選手でアジア大会のために外れている選手もいるが、それで戦力ダウンかと言うとそうではない。この前も合宿に二十数人も集めているし、U-19代表で活躍した選手も入っている。互角だと思っていいと思う」
以上
試合前日 U-21韓国代表ピム・ファーベーク監督会見(スポナビ)
U-21日中韓友好親善試合
2006年11月20日
■今回集まっているのは日韓のサッカーの未来を背負って立つ選手たち
韓国A代表とU-21代表を兼任するピム・ファーベーク監督。かつてJリーグの大宮や京都でも指揮を執った【 スポーツナビ 】
明日の試合はビッグゲームで、非常に楽しみにしている。このような大きな試合への道を開いてくれた韓国サッカー協会と日本サッカー協会に感謝している。(14日に行われた)昌原での日韓戦のとき、私は会場にはいなくて、(後から)DVDで見た。試合内容、選手のレベルを見ながらうれしい気持ちでいっぱいになった。
昌原での試合では、ホン・ミョンボ(洪明甫)コーチが監督代行として指揮を執ってくれ、非常に頑張ってくれた。だが、試合内容ではいくつか直さなければならない点があった。まずは、組織力の面で、ミスが多かった。試合後、つまりDVDを見た後、修正すべくハードなトレーニングをしてきた。
数名の優秀な選手がアジア大会のために抜けているが、その穴を埋めるべく、新しい選手を選抜して今回連れてきている。彼らも素晴らしい選手であり、現在のこのチームを素晴らしいチームだと思っている。
(午前に行われた日韓友好)レセプションでも話したが、今回集まっている選手たちこそ、日韓のサッカーの未来を背負って立つ将来性の高い選手たちだと思っている。
まず、2008年の(北京)オリンピックが自分たちの技術力を世界の舞台で発揮する初めての大会となり、そして2010年のワールドカップ(W杯)では、さらに成長した姿を見せることになるだろう。
国立競技場は歴史のある競技場で、アジアで最も素晴らしい芝があると認識している。明日は選手、スタッフ全員が一丸となってがベストを尽くして挑みたい。素晴らしく面白い試合になるだろう。
明日は、日韓の親善試合だが、親善試合というのは名前だけで、日本と韓国の試合には親善試合では終わらない何かがあることはよく知っている。
明日の試合は勝つにこしたことはないが、負けても悔やむことはない。なぜならミスを通じて学ぶこと、発展することができるからだ。先週の試合での敗戦から学ぶことが多くあったように。
■システムに適応させるために多くの時間を費やしてきた
――現在のチームは練習期間が短かったが、選手に最も強調した部分はどこでしょう? また選手の長所と短所は
トレーニング期間は2週間で、25人を選んだ。選手の長所と短所は招集するにあたり、十分に把握した上で選んでいる。
韓国選手の長所は、まず技量が素晴らしく身体能力が優れている、左右両方の足を使うことができる、そして熱心にトレーニングに臨むことの3つだ。
次に短所だが、これは私が感情的に言っているわけではなく、Kリーグで使われているシステムと代表でのシステムが違うという点がある。このシステムに順応できていなかった。先週、それでミスを犯した分、克服できるようにトレーニングを積んできたので、明日の試合ではいい部分を見せることができると思う。弱点を克服するために、テクニック、組織力などあらゆる面で私のシステムに適応できるチャンスを与えてきた。
明日の試合は素晴らしい試合になると思う。
――AFCユースに出場していたU-19代表の選手が何人かいますが、彼らをどう伸ばし、どうチームに還元しますか
若い選手がベテランと一緒にプレーすることで、多くの経験を得ることができる。彼らは次の段階の準備に取り掛かることができる。だから、今回も若い選手を連れてきた。明日の試合も五輪を想定してのものだが、大きな経験を積む場となるだろう。
――日本代表の印象と警戒している選手はいますか
警戒している選手はいない。これは、日本を尊重していないとか、レベルが低いと思っているのではなく、私は自分の選手たちに多くの時間を費やした。明日の試合でも、韓国の選手が私のシステムにどれだけ適応できるかをチェックしたい。これまでも、そのシステムに適応させるために多くの時間を費やしてきた。
日本と中国が戦った試合を見たが、私たちはあくまでも自分たちの中で結束を図り、自分たちのできるベストを尽くしたい。
中国や韓国との試合を行ってきた日本の反町監督は、チームをさらに発展させるために、十分な時間を掛けてきたと思う。明日の試合は、間違いなく、興味深い試合になるだろう。
■日本はコンビネーションが強調されたサッカーだが精神力が弱い
――ピム監督は大宮や京都で指導していたことから、日本に詳しいと思います。ピム監督は日本の長所や短所、選手のポテンシャルをどう思ういますか
日本と韓国のサッカーを比較すると、日本はコンビネーションが強調されたサッカーだと思う。弱点はメンタル的部分、勝たなくてはならないという精神力が弱い。それに比べて韓国は、闘志が強くみなぎっている。技量よりもこちらが上回っているが、私は、韓国にも技量を重視するサッカーをしてほしいと思い、そう指導している。韓国の闘志と、私が指導するコンビネーションが一つになるなら、対戦相手にはやっかいなチームになる。
私は日本にも友人がいるが、彼らも韓国がそういうチームになると分析していると思っている。
2006年W杯は、日韓ともにグループリーグで敗退するという情けない姿を見せてしまった。2002年に躍進した分、今回は一段階落ちてしまったと思う。
これをばん回するために、過去に犯したミスからさまざまなことを学んで、発展させていかないといけない。日韓のサッカーが変化していくことが、アジアサッカーに非常によい影響を与えると思う。