移籍によるJリーグ戦出場登録期限は本日18時まで
ヘラクレスから移籍証明書届かず…平山、今季J出場ピンチ(サンスポ)
オランダリーグ・ヘラクレスを退団しJ1FC東京入りを発表したFW平山相太(21)は13日、埼玉県内でメディカルチェックを受けた後、FC東京のグラウンドで練習に参加。チームの練習試合には加わらず、約1時間半にわたって走り込みを行った。
一方、平山を契約解除したヘラクレスのスミット会長が12日に「学業に戻ると言ったはずだ。平山と代理人から説明がない限り、国際移籍証明書の発行を差し止める」として、急きょ平山の移籍を認めない方針を表明。13日が日本サッカー協会への登録期限だったが、移籍証明書がオランダ協会から届かず、日本協会は14日午後6時まで待つことを決めた。
日本協会の登録後、15日にJリーグの選手登録をすれば残りのリーグ戦は出場できるが、14日までに移籍証明書が届かない場合には今季の出場はできなくなる。だが、移籍を定めた国際サッカー連盟(FIFA)の規定では、日本側が証明書の提出を求めてから30日以内にオランダ側から返答がない場合は暫定登録が可能で、10月17日が登録期限の天皇杯4回戦からの出場は可能になる。
入団発表後の騒動に、平山自身は「報道も見ていないし何も分からない。もう終わったと思って帰国したんですが」と困惑気味。それでも「自分は体を作るだけです」とコンディション作りに集中する意思を示した。
★FC東京は移籍金での解決を否定
平山問題についてFC東京の鈴木強化部長は13日、「そういう可能性があることは分かっていた」と、期限内に国際移籍証明書が届かないことは想定の範囲内であることを明かした。仮に手続きが間に合わず今季残りのリーグ戦出場ができなくても、平山とは将来を見据えた契約のため契約解除はしないことは決定済みという。
また現地報道ではヘラクレス側がFC東京に移籍金を求めているが、「何も聞いてない。タラレバの話はしたくないが、基本的にはそういうことは考えていない」と金銭で解決することを否定した。
(小平市)
★ヘラクレス「何もいえない」
ヘラクレスは13日、国際移籍証明書発行差し止めなどについて一切の言及を避けた。同チームの広報担当は「平山の件については一切何も言えない」とした。同日付の地元紙トバンチアでスミット会長は「サッカー選手がチームを去って、何もなかったかのように他のチームと契約できるわけがない」と平山のFC東京入団に改めて不快感を示す一方で「FC東京が移籍証明書を要求してきたら、その理由を説明してほしい」と話し合いに応じる構えも見せている。
(アルメロ=ロビン・ストックス通信員)
■移籍証明書が届かなくても
国際サッカー連盟(FIFA)では、選手の身分を守るために国際移籍に関するルールを規定。移籍先(日本)のサッカー協会が、所属国(オランダ)の協会に移籍証明書の提出を要請しても30日以内に返答がなかった場合、移籍先の国で暫定登録することが可能で、1年後に移籍登録が正式に確定する。ただし、1年以内に証明書を発行しない正当な理由がある場合は、暫定登録が取り消される。
平山ピンチ!Jも代表も出られない(スポニチ)
FC東京に新加入したFW平山相太(21)が今季リーグ戦に出場できない可能性が出てきた。解雇したはずのヘラクレス側が平山のFC東京入りを不服とし、移籍に必要な国際移籍証明書(ITC)の発行を拒否しているため。日本協会では当初13日の締め切り期限を1日延長し、ITCが届くのを待つ方針。五輪世代のエース候補が思わぬピンチに立たされた。
タイムリミットは14日午後6時――。FW平山が、今季リーグ戦の出場が消滅する窮地に追い込まれた。本来、13日までに必要なITCがヘラクレス側から届かなかった。残る手続きは日本協会の登録→Jリーグ登録だけだが、手続きは滞ったまま。日本協会では期限を14日まで延ばし返答を待つ方針だ。
原因はヘラクレス側の突然の反発だ。解雇したはずのスミット会長だが、平山が退団の理由に挙げた復学ではなく、FC東京に移籍したことに態度を硬化。移籍金が目的なのか「説明がない限りITCは発行しない」と地元紙に語った。
期限までにITCが届かなければ、今後の平山はFIFAの「救済処置」に頼るしかない。FIFAでは、移籍トラブルの救済手段としてITCが移籍先の協会に提出されなくても、発行依頼から30日を経過すれば、暫定登録ができるとしている。平山の場合は11日に発行依頼をしているため、オランダ協会から返答がなくても、来月10日には公式戦への出場が可能となる。
だがその場合も、14日のJリーグ登録手続き締め切りを過ぎているため今季リーグ戦の出場は不可。辛うじて10月17日が登録期限の天皇杯に間に合う。それでも最大30日間は“中ぶらりん”となる上、移籍が成立するまでは所属先がないため、エースとして期待されるU―21日本代表の合宿にも参加できない。
暫定登録は1年後に正式登録となる。それも1年以内にヘラクレス側がITCを発行しない妥当な理由を示せば、登録抹消の可能性がある。14日の午後6時までにITCが届かなければ、移籍問題は泥沼化しそうだ。この日、FC東京の練習に参加した平山は「分かりません。チームと代理人に任せてある」と困惑していた。
≪代理人困惑「正当な移籍」≫
平山と契約する代理人の田辺伸明氏は困惑する一方だ。「8月30日にクラブから契約解除したいという話があり、会長自身が文書を作った。そこには大学でもアマチュアでもプロでも、どこに行こうが移籍金は請求しないと書いてある。それなのに…」と正当な移籍であったことを強調。国際移籍証明書発行の手続きを取らないスミット会長の行動に首をかしげ「オランダ協会と日本協会が話すしかないと思う」と証明書を発行する協会間のやりとりで解決することを求めた。
≪頭抱えるFC東京≫
国際移籍証明書が日本協会に送られないことにFC東京サイドは困惑している。鈴木徳彦強化部長は「移籍証明書が届かなくて、選手登録ができないことは予想していた。この件で平山との契約を打ち切ることはない」としながらも「日本協会には移籍証明書が(オランダ側から)速やかに送ってもらえるようお願いしている。うちは待つしかない。ウルトラCがあったら教えてほしい」と頭を抱えている。また、ヘラクレスのスミット会長が移籍金を要求していると報道されていることについては「直接聞いていない。契約解除になった選手に移籍金を払う必要はない」と話している。
≪オランダ協会「許可待ち」≫
オランダ・サッカー協会関係者は13日、平山の国際移籍証明書の発行が遅れている問題について「ヘラクレスの許可を得て発行するが、許可を待っている状態」と説明。同協会は日本協会からの依頼を受け、11日にヘラクレスに国際移籍証明書の発行許可を求めた。ヘラクレス側の回答期限は18日で、オランダ協会は締め切りまで静観する姿勢。
[ 2006年09月14日付 スポニチ ]
ヘラクレス会長、平山移籍に怒った(日刊スポーツ)
【アルメロ(オランダ)12日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】オランダリーグ・ヘラクレスのスミット会長が、FW平山相太(21)の東京移籍に怒った。地元マスコミには、東京に移籍金20万~30万ユーロ(約3000万~4500万円)を要求する考えを明かした。ヘラクレスを解雇された平山は12日、東京の練習に初参加し、練習後は入団会見。日本での再出発を誓ったが、思わぬところから横やりが入った。
平山で、最後のひと稼ぎ-。ヘラクレスのスミット会長が、解雇した平山の東京移籍に「待った」をかけた。既に平山と東京間で合意し、残るのはオランダ協会からの移籍証明書発行を待ってJリーグに登録する手続きだけだ。しかし、オランダ協会へ移籍証明書発行を依頼する立場の同会長が、最後の最後で動いた。
スミット会長 よく考えると、彼は金曜(8日)午後に日本に帰って、月曜(11日)の午後に新しいクラブを決めた。それは東京と平山が、裏で移籍話を進めていたからじゃないか? 移籍金なしで退団するというのは、アマチュアチームに行くというのが通常の条件。移籍金が発生しないことを口では言ったが、書類には書かなかった。私たちが彼がJリーグに行くことを知っていたなら、移籍金は発生したはずです。彼を雇うために、我々も大学にお金を払ったんだから。
同会長は地元のインターネットサイト「フットボール・インターナショナル」とのインタビューにも「平山はフリーエージェントで出て行くことを、あらかじめ考えていたんじゃないか? 当分、ヘラクレスは国際移籍証明書を出さない」と答えた。一方で地元紙記者には「20万~30万ユーロの移籍金は取りたい」と言っている。状況を総合すると、移籍証明書の発行を条件に、本来なら発生するはずのない「移籍金」を要求しようとしているとも考えられる。
この日までに移籍証明書が日本協会に届かなかったことで、東京の動きは慌ただしくなった。代理人の田辺氏に連絡し、ヘラクレスと交わした「移籍金が発生しない」との内容の文書を持っていることを確認した。実際に、東京がヘラクレスに移籍金を払う必要はない。しかし、このまま日本協会の期限となる13日までに移籍証明書が届かないと、今季残りのリーグ戦に出場できなくなる。近い将来、日本のエースFWとしての活躍が期待される逸材が、再起を前に思わぬアクシデントに直面した。
[2006年9月13日8時26分 日刊スポーツ]
FC東京が移籍金(違約金)を払う意思がない以上、ヘラクレスは移籍証明を出さないんでしょうなあ。
しかし、平山が今季のリーグ戦残り試合には出場できないと予め想定していて、年俸2000万も払ったってのは凄いですね。