オシム会見など
「監督契約は結婚のよう」 持ち味生かすとオシム監督
日本代表のオシム監督はグレーのスーツに身を包み、独自の皮肉やユーモアを交えながら抱負を語った。
-感想は。
「とても光栄に思う。契約は結婚のようなもの。だいたい初めはうまくいくが、その後どうなるかは分からない。代表は車に例えられる。みなが後押しする必要がある。今は止まっている状況。だからこそ全員で強く押さなくてはならない」
-どんなサッカーを目指す。
「最初にやらなくてはいけないのは代表を“日本化”させること。初心に帰って日本らしいサッカーをしようということだ。いかに持ち味を生かすかを考えている」
-日本の持ち味とは
「すばらしい敏しょう性とアグレッシブさ、個々人の技術だ。技術がまだチームのためになっていない。今までの日本はスピードのあるチームではなかったと思う」
-ワールドカップでの敗北をどう見た。
「逆に質問したい。みなさんが失望したとすれば、その前に状況を楽観視していたことになる。その見方はどんな根拠に基づいていたのか。力以上の期待をすると失望することになる。現実的に考える必要がある」
-チームをどう変えるのか
「あまり時間がないので、今までとそんなには違うことをしない方がいい。これまでの中心選手と話し合って、より良くプレーできるようにすることもできる」
(了)
[ 共同通信社 2006年7月21日 19:18 ]
再建の鍵は“日本化” 日本人の特性生かす道探る
ワールドカップ(W杯)1次リーグで惨敗した日本代表の再建を担うオシム監督は、まず着手することとして「現在の代表を“日本化”させる。本来持っている力を引き出すことが必要だ」と強調した。記者会見では今後の強化の方向性を示す多くの言葉を口にしたが、鍵になるのは「日本らしさ」だった。
ジーコ前監督はどんな相手にも常にボールを保持し、パスを回して攻め続ける「王国」ブラジル流のサッカーを志向した。しかしW杯で突きつけられた現実を見る限り、日本選手の現在の技量には不相応な「背伸びした」サッカーだった。
オシム監督は「誰かのまねはしないほうがいい」と話した。安易に他国の代表や欧州のクラブにモデルを求めるのではなく、自らの特徴をしっかりと見極め、それを引き出すことの重要性を説いた。
同監督が日本選手の持つ優位性として挙げたのは「素晴らしい敏しょう性」「いい意味での攻撃性」「個々の技術」の3点だった。その上で「それがまだチームのために十分働いていない」と分析。走りのスピードをチームとしての展開の速さにつなげられていないと、日本代表の問題点を指摘した。
「今日はこのぐらいで止めておきましょう」と笑みを浮かべたところを見る限り、その頭脳に日本代表の具体的な再建プランが描かれているのは確実だろう。
具体的にイメージするなら、やはり戦力的な劣勢を運動量と組織で補い、強豪を倒したJリーグ1部(J1)千葉のサッカーか。ただ、経験豊富で「引き出し」の多い監督だけに、予想を裏切るようなアプローチもあり得る。
一方で「日本は政治、経済ではトップレベルだが、サッカーではそうではない。結論を早めない方がいい」「現実的に考える必要がある。客観視してこそいろいろな話もできる」との冷徹な見方も示した。監督交代によってW杯の惨敗から一気に楽観論に流れがちな周囲のムードにくぎも刺すことも忘れなかった。
聞き心地の良さそうな「日本らしさ」のキーワードで、どんな手を打つのか。8月9日、トリニダード・トバゴとの初戦が注目される。
(了)
[ 共同通信社 2006年7月22日 0:06 ]
同席して試合を視察 オシム、反町両新監督
サッカー日本代表のオシム監督とU-21(21歳以下)日本代表の反町康治監督が23日、日産スタジアムでのJリーグ1部(J1)横浜M-福岡を一緒に視察し、意見交換を行った。
2人とも21日に契約を結んだばかり。日本サッカー協会の田嶋幸三技術委員長、フル代表の加藤好男GKコーチ、U-21代表の井原正巳コーチらを交えて観戦した。
反町監督は「オシム監督と話せたことが収穫」と満足そう。田嶋技術委員長は「一緒に見て、サッカー観を共有した方がいい。このような場をどんどん設けたい」と説明した。
オシム監督ら両代表のスタッフは24日にも東京都内で会談する。
(了)
[ 共同通信社 2006年7月23日 23:08 ]
私も劇的な変化を求めていたタイプなのですが、急激に変えて勝てなかった時のリスクをオシムが考えている素振りを見る限り、結構長くやってくれるつもりなのかなと思いましたけどね。どうなんでしょうか?
結果を出すまでにある程度時間がかかるタイプの監督さんですから、すぐに結果を求められても困るよと言いたげだったのが少し不安でもありましたけど。
オシムが協会とうまくやっていこうという姿勢を崩していないのは意外な気もしますが、監督生活を結婚生活に例えているあたりで、まだ遠慮しているだけだということは容易に想像がつきますねえ。