「1.0mmと1.1mmなんて、ほとんど同じでしょ」。直径の数字だけを見ると、そう感じるのは自然だと思います。差はたった10%ですから。
でも、非切開採取の円筒形のパンチが頭皮に垂直に入ると仮定すると、抜き取られる組織の体積は「パンチの断面積×深さ」で決まります。断面積は半径の二乗に比例するので、深さが同じなら、組織の量も半径の二乗に比例することになります。
直径は1割しか変わっていないのに、実際に削られる頭皮の組織量は約2割増える。直径の差は小さく見えても、組織量はそれよりずっと大きな割合で増えていく、非線形の関係なんですよね。
では、パンチはとにかく小さくすればいいのでしょうか。そこにはまた別のバランスが関わってくるのですが、皆さんはどう思いますか?
ひと目で比較
| パンチ直径 | 直径の増え方 | 断面積(≒組織量)の増え方 |
|---|---|---|
| 1.0mm | 基準 | 基準 |
| 1.1mm | 約10%増 | 約2割増(1.1×1.1=1.21倍) |
よくある質問
Q. 直径が10%増えるだけで、組織量が2割も増えるのはなぜ?
A. 断面積が半径の二乗に比例するためです。1.1の二乗は1.21なので、深さが同じなら約2割増えることになります。
Q. この計算は、実際の採取にそのまま当てはまりますか?
A. パンチが頭皮に垂直に入る円筒形だと仮定したときの計算です。実際の条件を単純にしたモデルとして読んでください。
Q. じゃあ、パンチは小さいほどいいんですか?
A. 一概には言えません。小さすぎると狙った毛包を傷つけやすくなるとも言われていて、適切な大きさは担当医の判断になります。
