おでこは面積である前に、かたちです | DANA Plastic Surgery

 

同じ訴えに対して二つの捉え方があり、それぞれに対応する手術があります。ひとつは広いおでこを皮膚の量として捉える見方です。多すぎるのだから一部を取って生え際を前に出す。もうひとつは輪郭として捉える見方で、おでこと髪の境界には形があり、同じ面積でも形によって広く見えたり見えなかったりする、という考え方です。

 

外科的な額縮小手術が作用するのは前者です。頭皮を帯状に切除して生え際を全体として前進させるので、高さは確実に下がります。ただ、線そのものを描き直しているわけではありません。生え際は、それまでの形のまま下へ移動します。

 

ここが問題になるのは、形のほうが訴えの中身であることが多いからです。両側のM字の窪みは線全体が一緒に動くのでそのまま残ります。側頭部やもみあげへ向かう移行部も同じ理由で残ります。その二つのせいでおでこが広く見えていた方は、高さを下げても気になっていた特徴がそのまま残っているという結果になりえます。ただし、これはどちらの手術が優れているという話ではありません。高さだけが問題である場合、植毛では必要な縮小量に届かない場合、後頭部の頭皮の状態が採取に適さない場合など、外科的縮小のほうが適する条件は確かに存在します。どちらに当たるかは診察で判断される所見の問題です。

 

ひと目で比較

  外科的縮小 植毛によるヘアライン教正 備考
作用する対象 線の高さ 線の形と位置 変数が異なる
M字部分 線全体と一緒に移動 個別に埋められる 形の問題
側頭部・もみあげの縁 変わらない 延長できる 連続性
結果の時期 すぐに現れる 数か月かけて育つ 引き換え

よくある質問

Q. おでこが広いなら、面積を減らすのが直接的な解決ではないのですか。

A. 高さには作用します。ただ訴えの中身が輪郭——M字の窪みや側頭部への移行——にある場合、線全体を下げてもその特徴は残ります。

 

Q. 植毛のほうが常に良いのですか。

A. いいえ。高さだけが問題である場合や、採取条件が植毛に適さない場合など、外科的縮小が適する所見もあります。

 

Q. 両方を組み合わせることはできますか。

A. 症例ごとの判断になります。既存のヘアラインの形、頭皮の伸びやすさ、供給部の状態が関係します。