SNSやウェブサイトで症例写真を見比べている、という方は多いと思います。ただ、その多くは正面から、照明やスタイリングが整えられた状態で撮影された一枚であることに、意識を向けたことはあるでしょうか。もちろんそれも大切な情報の一つですが、それだけで判断するのは少しもったいないと私は感じています。
生え際のデザインは、髪をどうスタイリングしているかによって、見え方が大きく変わります。前髪を下ろしていれば生え際はほとんど隠れますし、柔らかい光の下では細かな凹凸も目立ちにくくなります。つまり、正面のスタイリング済みの写真だけでは、本当のラインの形状や密度までは見極めにくいのです。
そこで私がお伝えしているのが、いわば「ポニーテールテスト」という考え方です。きちんと設計された女性のヘアラインは、髪を一つに結んでおでこ全体を見せたときにも、不自然な直線や左右差が目立たず、自然な印象を保てることが望ましいと考えています。同じように、雨や汗で髪が濡れたときや、強い光の下で見たときにも、極端な違和感がないかどうかが一つの目安になります。
ですから、カウンセリングの際には、正面の映える一枚だけでなく、髪をアップにした状態の症例写真も見せてもらうことをおすすめしています。見せてもらいにくい場合は、遠慮せずに尋ねていただいて構いません。それに対してどう答えてもらえるかも、一つの判断材料になると思います。
生え際は、毎日いろいろな状態で人の目に触れる部分です。だからこそ、一番良く見える瞬間だけでなく、さまざまな状態でどう見えるかまで想像しながらデザインを検討していただきたいと、私は思っています。
ひと目で比較
よくある質問
Q. 髪をアップにした症例写真は、どのクリニックでも見せてもらえるものですか?
A. 対応は施設によって異なります。すべての症例で用意されているとは限りませんが、可能な範囲で見せてもらえないか、カウンセリングの際に尋ねてみることをおすすめします。
Q. 濡れた状態や強い光の下で不自然に見えることは、施術のやり直しで改善できますか?
A. 状態によって対応できる範囲は異なり、すべてのケースで改善できるとは限りません。気になる点がある場合は、まず診察で状態を確認してもらうことが大切です。
Q. 自分の生え際にはどんなスタイリングが合うか、カウンセリングで相談できますか?
A. 髪をまとめる機会が多いかなど、普段のスタイリングの傾向をお伺いしながら、どのような設計が望ましいか一緒に検討することは可能です。ただし最終的な提案は診察内容によって変わります。

