先週の「就活家族」、インドの子会社の社長就任を要請された主人公の富川が、

家族と一緒にいたいから社長就任を断る件があった。

 

富川は言った

 

「オレはこの事を(社長就任を断った事)、

酒を飲みながらぐちゃぐちゃと何度も思い出す

(今後何回も何回も後悔し続ける)、

そんな事は解っているけど今は家族が一番なんだ」

 

 

 

自分にも四年前に同じよな事があった。

自宅から離れた部署での昇進の内示があった。

 

 

自分は少し考えてその話を断った。

いろいろと理由はあったけど、自宅を離れる事の不安、

その環境への不安と,なにより自信が無かったのが一番の理由だと思う。

 

そしてその事を今とても後悔している、

一日に何回もぐちゃぐちゃと思い出して、

いたたまれない気持ちになる。

 

 

会社で何かが有る度に

「なんであの時に行かなかったのだろう」と後悔する。

 

 

 

あの話を受けていたら、事業所を任せられ運営出来た。

それは自分のやりたいことであった。

もし上手くいったら多分来年くらいには経営側になれたかもしれない。

 

 

今の自分は全く需要が無い市場を担当させられ、

以前は同格だったヤツの下で一営業マンとなっている。

毎日、ビールも飲めない程の酷いストレスを受け続けている。

 

折角チャンスをくれたのに、それを断った自分に

会社は冷たいのだ、当然だけど。

 

 

 

もし一回だけタイムマシーンを使えるとしたら、

あの頃に戻ってすぐにでも異動したい。

毎日こんな事を考えている。

 

 

反面悪い事ばかりでは無かった。地元にいたからこそ出来た事も沢山ある。

 

その年の7月に父親に病気が見つかり、大きな手術を二回した。

ほぼ毎日母親を病院へ連れて行けた。

 

最近は、暇な部署だから、外回りのついでに一日中老人ホームを探し回る事も出来た。

もし遠い部署へ異動していたらそんな事は出来なかった。

 

 

 

異動したら薔薇色の会社生活を過ごせていたのだろうか?

「あの時に異動を断っておけばな.......」なんて考えてはいなかったのか?

それはその場でその立場になってみなければ解らない。

 

 

 

逆襲する程の実力は無いから、今は今の”場所”で”やり過ごす”事しか出来ない。

後になって「割と悪くなかったじゃん」って思えるようになれば...........。