
□作品オフィシャルサイト 「大いなる陰謀」
□監督 ロバート・レッドフォード
□脚本 マシュー・マイケル・カーナハン
□キャスト ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ぺーニャ、アンドリュー・ガーフィールド、デレク・ルーク
■鑑賞日 4月19日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
内容はともかく、キャストの豪華さが楽しみで期待していた作品だ。
でもレッドフォード作品の中では初めて失望した作品となった。 レッドフォードの学生たちのやり取り、そしてトムとメリルのやり取り、映画ファンならずとも興味津々となるはずなのに、思いのほか肩透かしを食わされた。
ベトナム戦争の愚かさと、未だに残るその悲劇の後遺症を、こういった群像劇で描くには少々無理があるのではないか。 それはもちろん戦争を経験していないし、他国と隣接しない国境すらない日本人にとって、まず捉えづらい真実であり受入づらいテーマだろう。
ましてや、自分や自分の友人たちが徴兵されることもない温かい日本で育っているから、この重大な歴史の史実を、三者三様の語り口で、侵した戦争の悲惨な事実を、どうして受け入れることができるのだろうか。
予告編でもよくわからない内容が、ガセ情報を流して犠牲者と引き換えに自国を肯定するニュースを見て、あの若者が感じたことは何なのだろうか。 誰が得をして誰が損をしたのか・・・。
理解をさせようという段階ではなく、まさに蛇に睨まれた蛙の如く、マスメディアの力を簡単に使われて(しかも嘘の報道で)、本質を見失ったことで世間を欺いてしまう。 それはあまりにも身勝手な大国アメリカの自国が他国を巻き込んでまでも墓穴を掘る世界的後遺症を描いた作品とは言えるものの、三大俳優をしても、その語り口だけでは表現しきれない部分を、日本人の僕らが理解しようとすることさえ難しい。
レッドフォード監督作品は好きだ。 彼の温厚な性格が凄く映画にも反映しているし、しっかりとした彼のポリシーが過去の作品には見える。 だが冒頭のレッドフォードの顔はあまりにも疲れ老いていた。 それは作品のクォリティとやや焦点のずれた進行に奇しくも現れてしまったようだ。
トム・クルーズ、離婚してからイマイチ光がなくなっているような・・・。 ここらで奮起しないと浮かび上がれないかも。
メリル・ストリープ、彼女はどの映画でも画一的な体型を維持しないそういう意味ではその実在の主人公でない人物像さえ、彼女のウエイト・コントロールでカメレオン的女優健在だと思える。
レッドフォード、それにしても老けたねぇ・・・。