
泣かないで、本当の愛は、きっと見えてくる。
■監督 源 孝志
■脚本 相沢友子
■キャスト 豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、吉川晃司、寺島しのぶ、井川 遥、田畑智子、淡島千景、宇津井 健、香椎由宇、本郷奏多、阿部 力
□オフィシャルサイト 『大停電の夜に』
こんな夜だからこそ、一つの想いが強くなる。
12人は、停電により向かい合った相手に真実を語り出す。
もう一度、灯りが灯るまで、朝の光が輝き出すまで。 本当に会いたい“あの人”と出会う、
その時まで。
おススメ度 ⇒★★★☆ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
クリスマスの夜に大都会東京は闇に包まれる。 大停電の夜に、人は何をし、何を考え、どこへ向かうのだろう。
子供の頃はよく停電した。 正確に言うと、過電でヒューズがショートしてブレイカーが落ちるのが原因の殆どだった。 そんな時、当たり前のように仏壇の引き出しからロウソクを出して、その灯りの中でオヤジが新しいヒューズに取り替えるのを待っていた。 停電ってそんなことくらいのもので、さして特別な想い出もない・・・。
この映画のように、キャンドルに包まれて、愛する人たちがまるで神経衰弱をしているかのように、出会ったりすれ違ったりする。 迷い込んだ迷路に、12人の人生の縮図が聖夜に繰り広げられる。
ふ~ん、なるほど、この線はここに繋がるのか。 ストーリーが進むにつれて明らかになってくる人間模様。
源監督はなかなかスタイリッシュな映像を見せてくれた。 掘り下げてしまうと、こんな停電の中でどうやって という疑問もたくさんあるのだが、そんなことは忘れて、出会いと別れ、楽しんで欲しい作品です
寺島しのぶはやはり源監督が使いたかったのだろうか(笑) それにしても吉川晃司との絡みは十分に楽しませてもらえた スローな時間の流れに原田知世は似合いすぎる。 田口トモロヲは『春の雪』でも微妙においしい役どころに思えたが、この映画でも奥さんである原田知世と不倫相手の井川 遥の間で揺れるおいしい役どころだった。 ま、彼はどちらかと言えば無味無臭な感じがするのでこういう役は適しているのかも(笑) この映画の彼の顔を見ていると、彼自身が出ているCMの夕景シーンを思い出してならない。 淡島千景、宇津井 健もなかなか渋いところを見せている。 存在感としてはやはり豊悦だろうか。 田畑智子もなんとなくフンワリしていていい。
普段伝えられないことが、アクシデントによって、伝えられることがあるのかもしれない。 当たり前のように電気のある中で不自由のない生活を送っていると、当たり前のことが言えないことが多くある。 だけどこの映画のように人恋しくてキャンドルのまわりに、それぞれの想いを交錯させて集まってくる人々の気持ちは理解できないでもない。
感動の涙がそこにあるかと言えば、それはない。 むしろ、ひたひた心温かくなる作品だ
ロウソクの灯りは、時に癒される。 ただ普段の生活の中になかなか溶け込んでいるとは思えない。 女性が癒しやアロマテラピーでリラックスするためのツールとして使う場合はあるかもしれないが、殆どの場合、誕生日などにケーキに立てて吹き消すぐらいが一般的だろう。
普通の家庭でも、クリスマスのイルミネーションを飾る家が多くなってきた それは通りすがりの人の目を心を楽しませてくれる
やっぱし、色んなクリスマスを過ごしてきたが、この映画のような経験はもちろんないけれど、想い出に残る聖夜というと、高校2年の時に付き合っていた彼女と過ごした時のことだろうか。 彼女の部屋で、彼女の焼いてくれたクッキーを食べながら、好きな音楽を聴きながら、特に何も語らず見つめ合っていた。 彼女のプレゼントしてくれた手編みのセーターとマフラーに包まれながら、彼女の好きだった曲を僕はギターを弾きながら歌ってあげた。 特別なクリスマスケーキがあるわけでなく、シャンパンで乾杯をするわけでなく、でも初めてロウソクだけの灯りで過ごした静かな夜は今も忘れない。
もし大停電の夜に会いたいとしたら、そのときの彼女かな
映画が終わってアフタヌーン・ティーで様々な可愛いキャンドルを見ていたが、やはりこの映画の影響かもしれないが、それぞれに手にする女性の姿が普段に比べ多かったような気がする。
キャンドルは買わなかったが、可愛い柊の鉢植えを買ってかみさんにプレゼントした
クリスマスの夜は、キャンドルの灯りに包まれて、この映画のようなジャズを聴かせるバーで一杯やりたいですねぇ~
もちろん、愛する人と