今日(15日)は就活支援イベントに出て、就活中の大学3年生と話をしてきた。真剣に質問してくれる人にはこっちも全力で応えんと失礼やけん、ついつい熱くなってしまった。話をしながら一年前の自分を振り返ったりもした。

たった一年やけど、もう就職活動は大きく変わっていっている。リクナビとかの就職サイトも多様化してきたし、SNS(ソーシャルネットワーキングシステム)、ブログ、掲示板、メーリスなどなど、インターネットを使った「シューカツ」はさらに進化している。大学4年生による就活支援も増えてきたし。「シューカツ」自体がいびつなイベントやけん、疑問を感じて行動を起こす人が多い。

それにしても、「シューカツ」ってのは本当に変なイベントだ。大学3年のある時期になると、急にやりたいことを問われ、進路の選択を迫られる。小学校から15年間も学校教育を受けてきて、ほとんどそんなことは問われてこなかった。だからこそ『13歳のハローワーク』が売れたりする訳で。もちろん早くから将来の目標を持って活動しよう人もおるけど、大部分の学生は自分が社会に出る具体的なイメージを持てないまま、ぎりぎりまで過ごす。そして就職活動を始めて初めて自分の夢や目標に正面から向き合い、迷ったり不安になったりする。

もっと早い時期から社会に関心を持てたり、社会の仕組みを知ることができたら。「自己分析」なんてあわててやらんでも、自分自身を知り、掘り下げたりする機会が日常的にあったら。まわりの友人や家族と将来のことについて真剣に話し合う機会が普段からもっとあれば。

明らかに「シューカツ」は望ましい状態ではない。現状が少しでも良くなるように、学校・家庭・地域の教育に対する姿勢の見直しが必要になる。幸い日本中で今少しずつ新しい試みが行われている。私は自分にできる範囲で、できることを精一杯やっていこうと思う。