『卵』



二人の男は、空腹だった。




数日間まともな食事をしていない。




そんな時、一人の男が卵を見つけた。




男A
『腹が減って、もう動けん、早速この卵食べようぜ』




男B
『いや待て、こんな話しを聞いた事がある』




『昔々、卵を見つけたキツネと、お婆さんが居た』




『キツネは卵をすぐに食べたが』




『お婆さんは卵を鶏に育て、卵を産ませて沢山の卵を得る話しだ』




男A
『なるほど、いいアイデアだ』




男B
『目先の利益に囚われるな。と言う教訓だな』




男A
『なるほどよし、鶏になるまで待とう』




『それで、何時になったら卵を産むんだ?』




男B
『それはずっと先だよ』




男A
『おいおい、それまで俺たち生きて無いぜ…』



完。



黒い短編集-477B15C9_F941ED7A_A9AF97C8-234-j.jpg

<あとがき>

『狐とお婆さん』グリム童話だったか?(忘れた)

オレ自身かなりのバカ舌。なんでも美味しく頂きます。

子供に教訓として教えるならば
『食べる事は、生きる事』
こっちの方が正解だな。

飽食の時代。

『飢え』を実感するのは難しい。

『命を食って生きている』
当たり前だが、忘れがち。


オレは、バカ舌で幸せかもね。

<追記>

『狐とお婆さん』

結局キツネは、お婆さんの卵を盗み食い。

最後は鶏も食べてしまう。

グリムさん?も、えぐいオチを書いたもんだ。


でも最後の最後は、キツネも、しっぺ返し食らう。

ハズ…たぶん。