知人「パスタ茹でれるならそうめんもいけるっしょ」

自分「確かに!!!」


そんな軽い流れでウキウキしながらそうめんを買ったあの時は、まだ知りませんでした。

ただそうめんを茹でる“だけ”のそれに、どれだけの煮え湯を飲まされることになるのか……。


ということで今回のブログは


そうめんvsビンボッティ


です。

まだブログを始める前の話なので写真はありませんが、あまりにも鮮烈だったためきちんと記録しておきたいと思います。



さて、知人との会話から数週間。

そうめんを食べたくなったビンボッティはウキウキ気分でそうめんとパスタ調理器を手に取りました。


何せ相手はそうめん。茹でるだけのそうめん。

カレーをも上回る、「それ失敗することあるの?(笑)」料理の代表格です。


仮に失敗したとして精々茹で時間が足りなかったり多かったりする程度でしょうし、もう一度作れば確実に成功するでしょう。

というか相当変なものでも混ぜない限り食べれない程の味になりようがないので、失敗してもそれを食べて終了な気はします。


ねぎもめんつゆもバッチリ、抜かりはありません。


あとは現代の叡智インターネットで作り方を調べるだけです。


間違った情報も決して少ないわけではなく、読者のネットリテラシーを問われるインターネットですが、有益な情報もごまんとあります。

きちんと複数のページを確認すればそうそう騙されることはありませんし、本当に便利な世の中になったものです。


液晶画面をたぷたぷしていくつかのページを確認。

パスタ調理器にはまだ熱していない水をいれること』や『茹で時間』、その他注意点をしっかりと確認し、いざレンジへ!!!


そうしてボタンをポチポチすればチーンで完成です。

はや〜い。

すご〜い。


さてさてお味はどんなものか。

お湯を切る前に、少々味見をば………………。




ヺッッッッッッッ………………………………!!!!!


……………………?????



なにこれぇ……。

なに……………………???????


パッと見は至って普通のそうめんですが、レンジは彼を禍々しき何かへと変えてしまいました。

食べた瞬間宇宙が見えた程です。


「そうめんってこんなにマズくなれるんだぁ〜……」


思わずそう言わざるをえない、イグノーベル賞的なアレが受賞できそうなマズさでした。


言語化が本当に難しいマズさなのですが、簡単にまとめると、


茹で過ぎと茹でなさすぎの悪い部分を悪魔合体させた食感


粉っぽいのにのびている


悪い意味でもったりしている


そうめんへの冒涜


と言ったところでしょうか。つまり最悪です。

あれが人生で最初に食べたそうめんならば私は二度とそうめんを食べないと自分の魂に刻み込んでいた事でしょう。


しかし如何にマズくとも、生み出した者としてしっかり食さねば。

その覚悟を胸に、私はそうめんっぽい邪悪な何かへと立ち向かったわけです。











無理。

具体的に言うと半分食べた頃に吐き気を催したのでリタイアしました。無理です。ゆるして。あまりにもマズい。本当にごめんなさい。


ということで心をズタボロにされた為、一度目は泣く泣く白旗をあげることに。


ですがここで諦めるわけにはいきません。

私がこの失敗を活かし正しきそうめんを完成させなければ、ファーストそうめん(だったもの)の犠牲は無駄になってしまいます。


先程のそうめんはのびているのに粉っぽかった

つまり“粉っぽい”要素がある以上、茹で時間を延ばせばまだ食べられるものが完成するはずです。


この発想に至った私に負けはありません。いざ、今度こそ正しき美味しきそうめんを……!!!








……ヺ〜〜〜〜〜ッッッッッ……………………!!!!!!!!


どうして……ドウシテ……!!!


湯で時間を延ばしたにも関わらず、相も変わらずマズいそうめん。これではただ先程のそうめんっぽい邪悪な何かを再来させただけです。ひどい。


と、共用洗面台の前で打ちひしがれる私の前に友人が通り掛かりました。


「なんかそうめんがどう足掻いてもマズくなる」

「そうめんがマズくなるなら茹で時間の問題じゃないの?」

「いや、ちょっとこれ食べてみてほしい」

「はぁ〜?………………ヺッッッ……!!!!!

……なにこれ…………茹で過ぎなのか足りないのか分からんけどマズい……うっわ………………」


友人をドン引きさせるマズさ。そして茹で時間の過不足が不明なマズさというのはどうやら共通認識のようです。

しかしそれを再認識したところで何だというのか。私はただただ絶望しました。


そこで一回目の失敗の時点で『自分で作ったそうめんがマズすぎてやべぇ』と連絡を送っていた知人から返信が。


『使うレシピ変えてみたら?』


……正論です。

しかし次いで友人が送信してくれたURL先のレシピを見て、私はため息をつきました。


私が『そうめんをレンチンパスタメーカーで作るときはまだ熱していない水を入れること』という情報を他のページで見たにも関わらず、そのサイトのレシピでは『沸騰させたお湯と共にパスタを入れチンする』旨が記されていたのです。


オイオイオイ、素人め(笑)


私だってバカではありませんから、きちんと最初に複数のレシピを見た上で水からチンと認識しているわけで。

ですがわざわざURLを送ってもらった以上は試さないわけにはいきません。

仕方なくダメ元でそうめんを茹で、私はそのそうめんを実食しました。



…………!!?!!!?!?


お、美味しい!!!!!!?!?


どういうことだってばよ。おいしい。

もしかして私は、騙されていた……のか…………?



──こうして私はそうめんを通じ、自らの愚かさ情けなさ未熟さを学びました。


そう。

そうめんとは、人生の教材だったのです。


ということで、私はそうめんに大敗北を喫したのでした。


皆さんも多少の確認をしたからとその情報を過信せず、常に広い視野でそうめんを作るよう気をつけましょう。ビンボッティとの約束ですよ。




今回成功した際に見させていただいたサイト様はこちらです。

レンチンパスタメーカーがなくとも耐熱ボウル等でもできるそうなので、鍋を洗うことすら面倒に感じる時などに是非お試しください(^^)


ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

今更ではございますが、今年も何卒よろしくお願いいたします。