弱者は根源悪である、というと、誤解する人間も多いと思う。
例えば、ニーチェの「アンチ・キリスト」からの一節、
残された遺稿より。
善とは何かー権力、の感情を、権力への意志を一層高める一切のもの。
悪とは何か? ー弱さに由来する一切のもの。
幸福とは何か、権力がしだいに、大きくなる感情、ー抵抗を克服してゆく感情。
弱者と、出来損ない人間は滅びるべし、これは我々の人類愛の第一命題。彼等の滅亡に手を貸す事は、我々の義務である。
およそ、悪徳より、有害なものは、なにか? 全ての出来損ない人間と、弱者に対する同情的行為
偶像の黄昏ーアンチ・キリスト
ニーチェ 西尾幹二訳。
白水社
***
この言葉をちゃんと理解しないと、とんでもない事をいうヤツだ。。。と多分、解釈されるだろうと思いますが、
まず、最初から解説してゆくと、ニーチェの存在論の基礎をなすのは、「力への意志(権力への意志、とも頻繁に訳される)というもので、「生物は常に上を目指そうとするように、出来ている。それがー例えば、卑近な言葉を使えば、劣等感などで、「おれはダメだ。。。」などと今の自分を克服しようとする意欲を諦めた人間は、「退廃している=デカダンに陥っている、とニーチェは云う)。
そうなった人間を、本来の生物のあり方に反した、出来損ないになっている、と彼は云う。
そして、全ての悪事は、そうした「自分はダメだ」などと惰弱な事を云う、弱さに由来する、と彼は云う。
これにしても、まあ、強い人間は、ー経済的にも、肉体的にも強く、劣等感を持たない人間は、ー犯罪は犯しませんから、
例えば、経済力があれば、盗みも働かないし、詐欺もしない。
メンタル的に強ければ、何が起きても平気なんですから、極端な話、腹も立てないし、憎悪をする事もないし、嫉妬をする事もないし、ーつまり、悪事を犯す事はない。
で、そうした悪の根源である弱い、出来損ない人間を、矯正する所か、「いいんだよ、それで」などと庇護する、それが最大の悪徳だ、と云った意味になる。
で、実際、弱さは根源悪だってのは、俺の意見と同じです。
単純化すれば、昔から云ってるんですが、「人は自分にとって脅威を与える人間に、攻撃する。何にも脅威を感じない人間は、何に対しても攻撃衝動は持ちません」
弱い人間が、人を攻撃するー様々な形で、経済的な侵略、思想的侵略、怖いからと武装、怖いからと、怖い相手を、殺人。ー
悪の淵源、それが「弱さ」。
弱く、周囲に怖い者だらけだから、あらゆる物に敵意を抱き、暴力衝動を持つ。強ければ、暴力衝動ももたず、暴力に基づく犯罪も存在しなくなる。
とはいえ、じゃあ、どうすれば、強くなれるのか、そこが問題。
実際、経済格差があり、普通の職につけない人が一杯いるような世の中なら、生きてゆくために、悪事に手を染める人間だって出てくるかもしれない。
危険な世の中なら、自己保身から、武器を持つ。
そして、自分はダメだ、と思いこみ、正攻法では勝てないと思ってるような人間は、
ー正攻法では勝てないからとー卑怯をする、卑怯な犯罪を犯す。
人に脅威を与えるそうした一つ一つの要素を精査し、それをなくす努力をする事によって、
世界から脅威はなくなってゆき、人々は脅威のない世界の中で、弱い部分を見せずに、弱さに飲み込まれずに生きて行けるようになる。
そこでは、弱さに基づく犯罪も、ない。
俺が言う、「弱さは根源悪」って言葉もこういう意味合いで云ってる台詞なんですが、頭の悪いヤツが、仲介してるんで、
ちゃんと伝わらないんですね。
ま、そいつらの所為なんで。
*******
******
Howard Jones – No One Is To Blame Lyrics
You can look at the menu, but you just can't eat
You can feel the cushion, but you can't have a seat
You can dip your foot in the pool, but you can't have a swim
You can feel the punishment, but you can't commit the sin
And you want her, and she wants you
We want everyone
And you want her and she wants you
No one, no one, no one ever is to blame
You can build a mansion, but you just can't live in it
You're the fastest runner but you're not allowed to win
Some break the rules, and let you cut the cost
The insecurity is the thing that won't get lost
You can see the summit but you can't reach it
It's the last piece of the puzzle but you just can't make it fit
Doctor says you're cured but you still feel the pain
Aspirations in the clouds but your hopes go down the drain
No one ever is to blame, No one ever is to blame
Songwriters: HOWARD JONES
No One Is To Blame lyrics © SONGS OF KOBALT MUSIC PUB OBO HOWARD JONES MUSIC AMERICA
で、上のハワード・ジョーンズの歌「NO ONE IS TO BLAME」を訳してみると。
「誰の所為でもない」
メニューを眺めることは出来ても、それを食べることが出来ない、
クッションの感触を楽しむことは出来るけど、それは、君の席じゃない、
プールに足を浸すくらいは出来る、
。でも、そこで君は泳ぐことは出来ない、
君は犯してもいない罪に囚われ、自分を罪人だと感じている、
そして、彼女は君を求め、彼女も君を求め、
僕たちは、みんなを求めるのに、
誰の、誰の所為でもないのにね、
君はマンションを造ることが出来る、でも、そこは君のマンションじゃない
。。君は世界で一番、早いランナーなのに、勝つことは、許されていない、
ある者達が、ルールを破り、君がそれをとり繕うとしても、
ルールが破られた事で生じる不安定さは、残る、
君には山の頂が見える、でも、そこに手が届かない、
それが、パズルの最後のピースなのに、それがどうしても、そこにはまらない、
医者は、君の病気は治ったっていうけど、君はまだ痛みを抱えてる、
頭の中で、いつも考える、いつか、夢が叶うだろうって、
でも、希望はいつも潰える
。。誰の所為でもないのに、誰の所為なんだろう。
ハワード・ジョーンズ、NO ONE IS TO BLAMEより。
訳 俺。