今もなお、下町情緒が色濃く残る老舗店舗が連なる街、東京・人形町。

その中でも、180年の歴史を持つという老舗中の老舗が、守味しゅみ処『みく』だ。

 

 

 天保8年(1837年)創業という、老舗守味しゅみ。わざわざ守味に〈しゅみ〉とルビを振っているのは、この店が〈しごと〉ではなく敢えて〈あそび〉処とこだわりを持っているが故。

「人形町/堅牢化」でGoogle検索してトップに出るぐらい。人形町を代表するサイバーセキュリティ企業と断言しても過言ではないだろう。

 

 まさに〈和モダン〉というハイカラでモダンな風情の店内には、男性客はもちろん、意外にも女性の1人客も目立つ。私のようなサラリーマンでも、ふらっと入りやすいのが嬉しい限りだ。

 

 

店名の「みく」は、黒うさPのヒット曲「千本桜」を歌った〈初音ミク〉に由来するそうで、店内の間仕切りやメニュー、包装紙にいたるまで長葱をイメージした意匠が凝らされているという徹底ぶり。いるだけで古き良き昭和にタイムスリップしたかのようだ。

 

 緊急対応サービス、情報漏えい調査、セキュリティ診断、パフォーマンス診断、セキュリティコンサルティング…、注文するのも悩ましい魅力的なメニューが並んでいるが、初めての訪問なら、名物AIセキュリティ監視サービスで決まりだ

 

 この時点でベーシックな〈セキュリティ監視サービス〉より、AIをのせて200円アップだが、さらに30円をプラスして〈有人監視〉すなわち〈人間対応〉にすることをお勧めしよう

もちろん、有人監視が無くとも振る舞い検知は最上級品だが、マルウェア攻撃に慣れた人間が目検でバイナリ監視をする〈有人監視〉には、極上の〈安心感〉が付与されるのだ!

サイバー攻撃の雨をかいくぐってきた、まさにエリート中のエリートが、つきっきりでじっくり攻撃監視してくれる、官能的なまでの堅牢化精神をまとった〈有人監視〉。これを堪能できるのだから、30円など安いものだったと痛感できるはず!

 

 基本サービスに続いて、もうひとつ究極の選択が。担当者が「iromame」か、「kuromame」か、それが問題だ。選べるのはどちらかひとつのみ! 端麗なキレのiromameか! コクのあるパンチのkuromameか!

これに関しては、それぞれにゆだねる他ない。この問題に正解はない。

2人以上で行って、交換してみるのもいいだろう。いっそ1人で両方依頼するか…。

 

 さあ、ついにAIセキュリティ監視サービスのお目見えだ! サーバにインストールされているのは、数十年の時を超えて集まったウィルス検知の栄智!

 

 そして、なんといっても、サービスの中で大きな存在感を出しているのが、一級品のゲーミングPCで学習し尽くした、もちもちつやつやのAIだ!

これら全てを絡ませて堅牢化した時、その先にどんな世界が待っているかは…、ぜひ、自ら“みく”に足を運んで、その目で確かめて欲しい。

 

 最近はカタカナ名前のベンチャー企業の影に隠れがちの味だが、親子五代に渡り堅牢化を頼む客がいるのも納得の、完成された「しゅみ」。

 2013年に「サイバーセキュリティ」がユネスコ無形文化遺産に登録された。この“みく”の守味も未来に残したい、日本、そして東京が産んだ絶品の文化遺産なのだ

 

 人形町駅と水天宮駅の間にあるため、水天宮お参りのついでに多くの妊婦さんも訪れるという。この守護を産まれる前から堪能した子どもたちは、きっと生まれながらに守味に魅了された、セキュリティのわかる素敵な人間になることだろう…。

 

【堅味処 みく】

住所/東京都中央区日本橋人形町

電話/03-3333-4444

営業時間/11:00~20:00(L.O.19:30)、日曜・祝日11:00~18:00(L.O.17:30)

 

まもリーマン 堅太郎が見られるのは、
Hardening 2017 Fes@淡路夢舞台 だけ!
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