企業の車両事故を予防されるを予防するメルマガ
総務部長通信「心の運転」 No,1

「人は本当に変わることが出来るの?」

 以前、中小企業・ベンチャー挑戦支援事業「セイフティ・チャレンジャー」(弊社が開発した車両事故未然防止支援システム)で お世話になった中小企業基盤整備機構の方から、
「『企業ドライバー研修』を受講すると、人は本当に変わることが出来るんですか?」と、問われたことがありました。

 この問いに答えるため、心理学の主要理論をもとに、当校がどのような教育目標のもとに“企業ドライバー研修”を実施しているのかご紹介します。

「精神分析療法」
 フロイトによって創始された精神分析理論は、「人は本来・動物的本能的で快楽原則に支配されている。
人は生育歴に左右される過去の産物である。(因果論、決定論)」と、考えますので、フロイトの「精神分析療法」の考え方からすると、人は“安全運転研修”で「態度変容」することができないことになります。

「行動療法」
 一方、「行動療法」は、「人間は白紙の状態で生まれてくる。つまり、人間の本性は善でもなければ悪でもない。善人になるか、悪人になるかは、後天的な条件付け次第である。人間のパーソナリティは、刺激と反応の連合(習慣の集まり)、あるいは後天的な条件付けの結果であるから、後天的に再学習することにより、行動が変わり、パーソナリティも変わる」と考えますが、不適切な行動は、反復的な経験によって不適切な行動を学習した結果、あるいは適応行動が未学習であるために起きる。
 私たちが行う「企業ドライバー研修」や「セイフティ・チャレンジャー」のアドバイスは、この「行動療法」の教え方を基に、良い習慣を再度定着させることを目指しています。

「来談者中心療法」
「人間には、自ら維持し、強化する方向に自分自身を発展させようとする自己成長力が備わっている。自律性、自己表現への傾向やよくなる力が人間には内在している」と、考えます。
 また、この療法は、カウンセリングの基盤となる考え方であり、「積極的傾聴」をすることでクライアントに自己洞察を促し、態度変容のきっかけを与えようとします。

 このような理論背景のものと、私たちが行う、“企業ドライバー研修”や「セイフティ・チャレンジャー」の最終目的は、「教えること」ではなく「態度変容・行動変容」促すことであると考えています。そして、ドライバーや運行管理者を励まし、元気づけ、企業の安全風土を醸成していくことを目指しています。


  この総務部長通信「心の運転」は、私たちが平成9年から「企業ドライバー研修」
  を本格実施してきた過程で現場の“声”を書き留めたものです。
  このメルマガが、日夜「車両事故防止」に努力されている総務部長様、運行管理
  者様に、少しでもお役に立てれば幸いです。

                      

                       株式会社 備南自動車学校
                       代表取締役 井上道信
                       日本交通心理士学会認定 交通心理士


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