ベトナムでは停電などざらにあることでして、コンドミニアムに住んでる方ならいざというときのための自家発電システムなどもあるのでしょうが、美ナ宅はここ最近停電が続いてマス。

ハノイでは圧倒的に暑い夏に停電が頻発しますが、年中暑いホーチミンでは毎月締め切り前ごとに停電が続くという過酷さだそう。よく編集部員の立花さんから「今ホーチミンの事務所は停電でメールがチェックできません」「作業ができませんので明日になります」という連絡が入ります。

それにしても停電とは心構えのないときに起きるモノですね。

たとえば、夜中にお風呂上がりにバスタオル一枚巻き付けてゴロゴロしてるとき。(←一人暮らしなのでだらしなくて・・・

電力供給してそうな施設(←ホテルや高級レジデンスのカフェなど)に出かけようにも、服を着てないし、麻呂眉ですぐに出られない。キャンドルライトでどうにかカオを修正して出かけようとした瞬間に電力が復旧し、明るいところで鏡を見たら自分が鈴木その子で驚愕したこともあります。

エアコンでお部屋が涼しくなった時に停電したとしたら、しばらくは電気がなくともしのげるのでしょうが、実際には停電したときに限って蓄電式扇風機は充電切れしてたり、水シャワー浴びたくとも水温がすでに体温超えていたり・・・など。

今晩の停電は雷雨と共にやってきました。

いつもはシーリングファンで結構平気な美ナ子ですが、今晩はやたらと部屋が蒸し暑く感じられ、息苦しさにエアコンをオンにした瞬間

バチッ

とあたり一帯の電力供給が切れたました。

わたしのせい?

いえ、わたしだけのせいじゃないデスよね?

でも今スイッチ一押し真っ暗なったよね?

とりあえず、暑い部屋をうろうろしてから、冷蔵庫をあけてカオを冷気にさらしてみました。

するとフラッシュを焚くような稲妻のひらめきと、窓を叩きつけるような激しい雨が続いてやってきたのです。ケータイの明かりをたよりにキャンドルをつけたら、意外にも本が読めそうな明るさです。

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ま、読みませんでしたケド。にひひ


通常は停電となると大抵ベトナム人が椅子と共に屋外にでて、うちわをあおぎながらぴーちくぱーちく電気が戻るまでしゃべっているものですが、今日は雷雨とあり誰一人として外にはいません。

やがて美ナ子の携帯の電源が落ち、世界との繋がりは絶たれ、世界が暗い終末に向けてひたひたと近づいているような気配が近づいてきました。

ココナツを吹き落としそうなくらいゴウゴウと唸る風の音がするものですから、どれだけ風が強いのか確かめたくなり窓を開けてみました。と、まるでサパの山村の濃霧の中を歩いた時のように、ひんやりと湿った空気が部屋に流れ込み、さきほどまでの暑苦しさが幻のように消え去ったのです。

隣人にも窓を開けたらいかに涼しいか教えてあげようとドアをあけたら、階段を下りてきた4階住民のフランス人女性が「ネコが熱中症になるから氷を買いに行かないと」と慌てていました。美ナ子のうちにあった保冷剤と凍った水のペットボトルを渡してあげると、うちでビール飲む?と誘われ、ビールは飲まないものの他にすることもないので、ろうそくの明かりで炭酸水を飲みつつ、彼女と彼女のパートナーと語りつつ一時間弱過ごしました。

ようやく電力が復帰すると、隣人宅から大きな歓声と口笛があがって、気づいたらすでに午後9時。

何かを得たわけではないけれど、ないものが戻ってくるというささやかな喜びに浸って一日が終わるという、平和な日曜の夜となりました。
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