「眉山」が、思わぬ反響を浴びておるので、ちょいとマジメに調べてみた。

眉墨で、「山」のところを描くときに・・・じゃなくて、だ!

川上眉山。1869(明治2)年3月5日生まれ。
       1908(明治41)年6月15日没。

大阪府に生まれる(出身が徳島ではなかったです。生まれたのは大阪でした)。

尾崎紅葉(代表作『金色夜叉』)や山田美妙(言文一致体小説の創始者と呼ばれる)を慕って硯友社(最初は仲良し文学グループ。で、今でも本屋さんで毎月売ってる『文学界』って、この人たちが最初つくったです。超長生き雑誌やね)に加わる。

でね、社会を批判する思いで小説を書いて、一時は泉鏡花なんかと人気を分けたんだって。けっこうすごい。

それから、樋口一葉も川上眉山に関心を持ったんだって。
けど、じつは一葉って、かなり惚れっぽいヒトだったという説もある。
たしか去年、『樋口一葉と十三人の男たち』って本が出た。
・・・去年の11月だった。まだ読んでないけど、書評を読んだのだった。

川上眉山の代表作は、1906(明治39)年の『早稲田文学』2月号に掲載された「ゆふだすき」
ネーミングが、なんとなく樋口一葉の「たけくらべ」とか「にごりえ」っぽい。ま、このころ流行てったパターンではあるけれど。

で、川上眉山の作品の載った本を手に取るならば、1980年に講談社から出た『日本現代文学全集(増補改訂版)』11巻が、いちばん見つかる可能性高いと思います。
たぶん、大きな市町村立図書館とか、都道府県立図書館なら、置いてあると思うのですけど。

ちなみに今回、川上眉山が亡くなった6月15日は、6月12日に書斎を出て13日未明に心中した太宰治が、19日の誕生日に発見されるまで玉川上水の濁り水の中にいた日付なのだということに気づきました。

太宰が生まれたのが、眉山の亡くなった1年と4日後って、きっと太宰も意識してたでしょうね。

太宰の「眉山」は、ちょっともの悲しい小説ですけど、とてもいいです。よかったら、ぜひクリックして読んでみてください。
川上眉山の「ゆふだすき」のほうは、ちょっと時代がかってる・・・というより、浮浪雲さんっぽいかもしれない(笑)

ってなわけで、「眉山」の追加でした。

おーっと。記事は送信できたけど、リンクしてくれないので、下につないでおきます。

川上眉山「ゆふだすき」

『日本現代文学全集(増補改訂版)』11巻

青空文庫・太宰治作品リストより「眉山」