時間通りに葬儀社の方がみえた。
父をストレッチャーへ移し、お気に入りの毛布をかけてもらい、その上に真っ白な布が頭から足の先まで掛けられ部屋を出た。
幸いなのは、深夜なので誰とも会うことがない。
スタッフオンリーと書かれた扉を開けると、ベッドがすっぽり入る大きなエレベーターがあった。
真夜中なのに看護師さんが何人もお見送りしてくださった。
皆さんにを一お礼をしつつ、最期を一緒に看取ってくださったK看護師さんには特に何度もお礼を言った。
迷路のような長い廊下を歩いていくと、霊安室があり出口と直結していた。
祖母の時は、霊安室に安置されたけど父の場合は病室から直接なんだなぁ~なんて思いながら歩いていた。
祖母は心筋梗塞で突然だったのと両親が旅行で不在だったので、葬儀社の手配などが分からなく、時間がかかったため霊安室に安置されたのかもしれない。
あの時、看護師さんから
「こんな言い方はよくないと思いますが、早くしてもらわないと次の方がもし亡くなった場合に…」と申し訳なさそうに言われた。
両親に電話をして、指示を受け事なきをえたが。
このブログを読んでみえる方のなかには、ご両親がご高齢の方もみえるだろう。
縁起でもない話だが、ある程度の準備をされることをおすすめしたい。
話がそれてしまったが…
主任看護師さんが出口まで見送ってくださった。
ありがたかったな。
長男が先導して、自宅へ向かう。
お父さんが帰りたかった家だよ。
早く帰ろうね。