「うちの子は字がかけない」という本を読みました。
著者のお子さんには、読み書きに障害があります。
けっして怠けているわけではなく、きれいな字を書きたい気持ちもあるのに、周囲と同じやり方では、どんなに本人が頑張って努力しても成果がでない。そんな親子の奮闘記でした。
同じ母親として共感できる部分が多く、大半が漫画ですのでさらりと読め、前知識がなくても読み書き障害について理解しやすい本でした。
思うような字が書けない原因の一つとして、読み書き障害をざっくりご紹介します。
字が書けない原因のひとつ 読み書き障害とは
読み書きの障害は、学習障害(LD)の一つとされ、学習習障害については、次のように書かれています。
学習障害とは、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力のうちいずれかまたは複数のものの習得・使用に著しい困難を示す発達障害のことです。英語ではLearning Disabilityと呼ばれ、LDと略されることも多いです。
LITALICO発達ナビより
そのうち読んだり書いたりすることに困難がある場合を、読み書き障害と言うことがあります。
「読み」の困難から「書き」の困難が生じている場合もあります。
- 文字を「書く」が困難 → ディスグラフィア
- 文字の「読み」が困難 → ディスレクシア
知的発達に大きな遅れがないばあいは、周囲から「努力不足」との誤解を受けがちです。
また、自閉症スペクトラム障害(ASD) や 注意欠陥多動性障害(ADHD)といった他の発達障害 とちがい、行動面に目立つ問題がでないため、障害と気づかれないまま成長していることがあります。
そのため周囲からは勉強嫌い、勉強ができない子と見られ、本人もそう思い込んで自信をなくしている場合があります。
美文字は保留してもいい。できることを伸ばそう
もし、読み書きに障害があるとわかったらどうしましょう?
読み書きに困難があっても、芸術や研究者など様々な分野で活躍している人は多くいます。
ディスレクシアであると公表しているトムクルーズさんが、自分にあった工夫をすることで乗り越えたというのは有名な話です。
苦手があると気づいたとき、専門機関にかかり得意不得意を知ることは、今後のために効率的といえます。
いきなり専門医に行くことは難しいので、まずは無料で相談できる地域の専門機関の相談窓口を利用するのがおすすめです。子どもか大人かによって、行くべき機関が違うので、以下を参考にしてみてください。
【子どもの場合】
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所
【大人の場合】
・発達障害者支援センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所
その後、すすめられた場合は、医療機関に行き、医師からの診断を受けましょう。診断を受けて障害だった場合は今後どのように対応していけばいいか聞くことができますし、仮に障害でなくとも普段の行動を見直すきっかけになると思います。
LITALICO発達ナビより
自分の得意不得意を知ることで、自分にあった、合理的な配慮や工夫ができます。それにより苦手を克服できる可能性があります。
克服できなかった場合は、どうしましょう?
いったん、字を書くことを保留にしては? と考えます。
読み書き障害は、困難をもつ人のせいではありません。もちろん親御さんのせいでもありません。
できない事の底上げを目指して親子で消耗するよりも、字以外の得意な分野を磨いて自信をつけてほしい、と思います。
まとめ
字をかけない原因は、ひとそれぞれ
自分に合った練習方法や工夫が見つかることで、改善されることもある
読み書き障害なら、字にこだわりすぎない。できない事の底上げよりも、できることを伸ばそう
おそらく、読み書き障害を抱えて一番つらいのは本人です。そして、それを見守る親御さんも、同様につらい思いをしているのではないでしょうか。
お子さんに読み書きに苦手があった場合、練習が足りないからとたくさん書かせたり、叱ったりしがちですが、効果的とはいえません。いっしょにその子に合った方法を考え、ゆっくりと向き合っていけたらいいですね。


