コーション! コーション!

現在、出張中の新幹線。

やはり人間には第六感があるのか、
一見普通そうな人だけど、
なんかあると爆発しそうな人を察知できるのはなぜなのか。

コーション!コーション!

中年を過ぎた、一見紳士っぽいおじさまは、
身なりはしっかりされてるものの、
ただならぬ雰囲気を感じる。

コーション!コーション!

あ、やっぱり...
ちょっと通路側に足がはみ出した人にゲキ怒り...


そんな情景を目の当たりにしてると、
ある種クレーム気質の人を、対象をみなくても、
その場のなんとない雰囲気で察知できてしまうのか、
もしかしたら前職の経験が大きく作用してるのではと思ってしまう。

僕は前職で販売の仕事をしてたのだが、
そこでは日常的に色んなクレーマーの方とのインタラクションがあった。

その中でも一番お互いに?衝撃的だったのが、
鍋売場での出来事...


「ちょっと!焦げないお鍋を買ったのに!
   焦げたわよ!どうしてくれるの!」

と、
そんな鍋、ドラえもんの道具でしか、
存在せーへんわ!

あ、あぶない、
危うくツッコミが即座にでてしまうとこだった。

第一声からかなりコゲコゲな、お客様Aからのお電話。

「この前、店員さんから、
   TVで紹介されてるような、
   焦げないお鍋をオススメされたから購入したのに!カレー作ったら焦げちゃったわよ!
  どうしてくれるの!
  お鍋の返品と、焦げたカレーの材料代を返して!」

お客様、TVで紹介されてるのは、
焦げたとしても、鍋からおこげが取りやすい、洗いやすい、とかですよ...

という反論の余地のないまま、

せ・い・い! せ・い・い!

とかなりのプレッシャーをかけてくるお客様A。

その当時、
経営の本を読み漁り、
「お客様のご要望を予期せぬ形で提供すべし」
との格言にビビッときていた僕は、
それを実行することにした。

「じゃあ、お客様今から、同じ型の鍋でカレー作りにうかがいますね^_^」

「えっ!? 来るんですか...。
   
  い、いいですよ!そしたら今すぐ来て!」

ということで、
お客様のご自宅にお伺いすることに。

まずはどんな状態になってるかと、
焦げた鍋を見てみると...

「...取っ手が溶けてますね...

   かなりの強火でやってません?」

そこにあったのは、

耐熱にはなっている鍋の取っ手が、
あまりの高温に溶け焦げて元の原型をとどめていない、本当に先日まで新品であったのかすら疑いたくなるその姿。

「いや!店員さんが、
   どうやっても焦げないて言ったから!」

 と、論点をずらしてくるお客様A。

どうやっても溶けないって、
YouTuberの「やってみた!」じゃないわ!
と心の中でツッコミしつつ、
同じ型の鍋でカレーを作る僕。

そしてカレーを作り終え、
「このように大きくても中火でお料理いただくと、焦げませんので。今後は説明書も必ずご閲覧ください。
 また、今回のこの状態では返品できませんので...」
とお伝えしていると、

「あの、ライスは?カレーのルーだけ作られても」
とお客様A。

.....
コーション! コーショ...


おかげでこの経験から、大体のクレームは乗り切れるようになったけど、
それから危機察知能力が高まった気がする。