NEW YORK NEW YORK 1980 19才 11月 | 飲み屋のおっさん 高野行男

NEW YORK NEW YORK 1980 19才 11月

Torontoで学生生活をしながら、生活費を稼ぐべく、New York


映画「ミッドナイト・カウボーイ」のイメージが強くて、
New Yorkはとっても”危ない所”ってイメージだった。



Hold UP!!は、日常茶飯事、
麻薬とマフィア、人種差別と白人主義
そんなNew Yorkだからこそ、仕事、、金が手に入る。

$1US=295円って、その頃の手帳に記されている。

New Yorkで板前をしていた人に散々聞かされ、、

サイフは2個 一個は、後ろポケット、もう一個はブーツの中、ポケットのは、
Hold upさせた時に相手に渡すように、$50ブーツ、もう片方には、30㎝のナイフを潜ませる。

泊る場所も、YMCAかSalvation Armyとばかり、安くてそこそこ安全な場所を教えられた。

働く場所も日当でギリシャ人の運営している、魚市場なら日当$100の冷凍庫
当時、5日間で$500は、大きかった。

TORONTOのダウンタウンのバスターミナル、を15時発、ナイアガラを渡って、バッファローから
アメリカへ入る、翌朝6時頃 New York マンハッタンに着く。

朝5時頃だろうか、ハドソン川の手前、車内にアナウンスが流れる。

「おはようございます。お休みの処、失礼いたします。マンハッタン島が見えてまいりました。
ここから先は車内灯を消させていただきまうす。後1時間ほどで、マンハッタンに到着いたします。
、、、、、素敵な旅を、GO Greyhound!

とカッコイイアナウンスが流れる。

閉めていた、カーテーンを開ける、朝日を浴び黄金色に輝くマンハッタン島が、川の向こうに浮かびあがった。

$飲み屋のおっさん、  高野行男 $飲み屋のおっさん、  高野行男

バスターミナルを出ると、11月にも関わらず、ムッとした空気が、体を包む、独特な匂い、クラクションや車のエンジンの音、右も左もわからないまま、タイムズスクエアー

来たんだ。!
来ちまった。!!
と、身が引き締まる思いがする。
サイフとパスポート、もう一方にナイフをウエスタンブーツに忍ばせる。


近くの24時間営業のミルクスタンド(ファミレス)zumzum、30年も前だからもう無いだろうか?
大きなソーセージの形の看板が目印の店だった。

カウンターはまだ早いのだろう、誰も、居ない。
店内の一番奥のボックスシートに座る。

メニューを持った大きな体の黒人の女性が、「GOOOD MORNING!!」
とテーブルに来た。
 (←イメージ的にはこのお方)

 前掛けがやっととどく様な大きなお腹、、、、アメリカだ~~~。

 「スクランブルエッグとソーセージ、、ホットドッグにコーヒー」

 $飲み屋のおっさん、  高野行男

 あっ!!前から我慢してたんだ、
 「トイレを借りたいんですが?」
 「バッグバックはここに置いて行きなっ」と、トイレを案内され、
 $1のチップと交換に彼女から鍵を渡される。


トイレを出て、席に戻ると、彼女に食事が用意され、僕のバッグも見ていてくれた。




"Fast time?"

"yes'I do.miss"

薄暗いトイレも怖かったし、このウエートレスも‥‥‥

緊張が止まらない。


"OK!! Welcome New York!!、、Have a good time & chance!!"

と言いながら、彼女エプロンから、25セント硬貨を取りだし、
机の上にある、卓上ジュークBOXに、、
流れてきた曲が、ライザ・ミネリ「「NEW YORK  NEW YORK」



彼女の笑顔が、今も忘れられない。 Yes'I LOVE NEW YORK




そうだ、「アメリカ、アメリカはチャンスの国、アメリカ」”ウエストサイドストーリー”の
AMERICA」が聞こえてきた。





ブーツの中のナイフが肌に当って痛くなった。