主催団体【HUB自主興行】
大会名【毒人6】
日時【2017.11.26.(日)】
会場【大阪市立大正区民ホール】
観衆【252名(満員)】
 
①シングルマッチ1/30
○菊池悠斗[10'19"ダイビングフットスタンプ→エビ固め]橘隆志●
〈寸評〉   
若手らしい基本に忠実なレスリングから1年1ヶ月振りの毒人が開幕。お互い意地剥き出しでバチバチやりあう。若さで勝る菊地が次第にペースを握るが橘も強烈な河津落としやスピアーで反撃。足を攻められ動きが止まり劣勢になった菊地は一瞬の隙をついたみちのくドライバー2で橘の脳天を突き刺しコーナー最上段から飛距離充分のダイビングフットスタンプをぶちこみ逆転勝利
 
 
②シングルマッチ1/30
○ビリーケン・キッド [8'36"ラ・エスパルダ]高井憲吾●
〈寸評〉
開始すぐからビリーが高井得意の物真似を誘い舌戦を展開。高井も負けじと昨日ビリーが行ったイベントの集客を弄り反撃に出て場内の笑いを誘う。次第にそれぞれの得意技を炸裂させ試合も白熱、パワーで優位の高井が畳み掛けようとラリアットをかわしたビリーが得意のエスパルダで高井を幻惑し技アリ勝利。
 
 
③シングルマッチ1/30
○TORU [13'58"垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め]首里ジョー●
〈寸評〉
ジョーの奇襲で始まった。序盤からジョーが重い激しい打撃で一気呵成に攻めまくるがキレたTORUも容赦ないサッカーボールキックで逆襲し殺伐とした試合に。TORUがえげつない絞め技で攻めるがジョーも激しいチョップや串刺しスピアーや強烈なバスターで一歩も引かず。激しい消耗戦になり両者ノックダウン。ジョーがダイビングヘッドバッド成功させるがTORUも正調と裏向きのGO 2 SLEEPを叩き込み最後は垂直落下式ブレーンバスターで止めを刺した 
 
 
④シングルマッチ1/30
○ツバサ[17'29"ウラカンラナ]グルクンマスク●
〈寸評〉
ルチャをベースとする両者はスピーディーな動きで魅了。互いの実力を量るかのようにグランドの攻防も業師同士とあって高度な技の応酬に。ツバサはメキシコ仕込みのジャベでグルクンは蹴りでそれぞれ活路を見いだす。勢いに乗ったグルクンがトビウオから流れるような技を繋ぎ一気に勝負を決めようとするが一瞬の隙を見逃さなかったツバサが電光石火のウラカンラナをピシャリと決め辛くも勝利を修めた。
 
 
⑤シングルマッチ1/30
○ラ・ピート[8'18"ダイビングダブルニードロップ→体固め]織部克巳●
〈寸評〉
悪に染まったラ・ピートは先週道頓堀プロレスでHUBの尻尾を切り取り、その尻尾を手にしたヲロチを帯同してふてぶてしく登場、織部がゴング前に飛び掛かり荒れたスタート。ラ・ピートも場外で織部の蹴り足を鉄柱に誤爆させたり鉄柱に投げつけたりした極悪殺法で元親友を痛ぶる。織部も痛む足を使って重い蹴りの連打で逆襲するがラ・ピートはレフリーを使ったり反撃するが得意のダブルニーを連打して最後はコーナー最上段からのダメ押しを決めて元親友に決別の意思表示をした。 
 
 
⑥シングルマッチ1/無制限
●HUB [31'17"ダイビングセントーン→片エビ固め]ディック東郷○
〈寸評〉大阪プロレス旗揚げ当初のトップルードと、当時は一番若手に過ぎなかった男が18年の時を経て自らの自主興行メインイベントで一騎討ち。運命の糸が手繰り寄せた宿命の対決。ゴングが鳴ると感傷に浸る暇もないガッチリしたレスリングでやりあう。HUBも現大阪プロレス王者の意地を見せ引け目を感じさせない堂々とした、真っ向勝負で対抗。HUBが執拗な足攻めで東郷の動きを止めにかかるが東郷はHUBの首に狙いを定めお互いの一点を攻め続ける理詰めの攻防。次第に場外弾や同じフォームでのパンチの撃ち合いやラリアット相討ちで両者ノックダウンの状況になり次第に壮絶な死闘になる。観客の声援を背にHUBが閃光膝爆弾や雪崩式ジャックハマーで東郷に大ダメージを与える事に成功。なおも捨て身のトグロ巻ラリアットスイシーダを放つなどHUBが一気呵成に追い撃ちをかける。しかし負けられない東郷も投げっぱなしジャーマンからミスティカ→クリップラーフェイスロックに繋ぎHUBの猛攻を遮断する。東郷の必勝パターンであるぺディグリーからのダイビングセントーンはカウント3ギリギリでHUBが返す。HUBも鼻血を流しながらバイパーストライクや捻りを加えた猛毒波布空爆を見せダイビングボディプレスで追撃するも自爆、両者死力を尽くしてフラフラ状態になりながらも万感の思いを込めてエルボーや張り手を撃ち合う。競り勝った東郷がRKOからぺディグリーの体勢から奥の手のカナディアンデストロイを炸裂させ最後は必殺ダイビングセントーンを完璧に決め熱戦に終止符。
 
【試合後】感極まったHUBは嗚咽に近い涙声で紆余曲折あって自らの自主興行でようやく実現した東郷との一騎討ちが実現した感謝の意を東郷に伝えた、この一戦で完全燃焼した暁にはやり残した事が無いとして引退も考えていたが、しかし試合内容には満足が行かず、またコツコツ努力を積み重ねてまたいつの日か東郷との再戦を実現すべく目の前の課題を乗り越えていく事を感涙にむせぶ満員のファンに約束し大団円を迎えた。