新◆学問のススメ!!◆-ななさんまる記念碑

     ≪730(ななさんまる)記念碑≫ 石垣島


 「730(ななさんまる)」とは、沖縄が本土に復帰して6年後の1978(昭和53)年7月30日に行われた道路交通方法の一斉変更の歴史的な日を指している。 それまで沖縄県の交通方法は、アメリカ統治の名残で「人は左・車は右」であったが、この日を境に本土と同様に「人は右・車は左」へと移行した。

 この大々的な変更は午前6時に一斉に変更され、変更前日の29日午後10時から県内は特別交通規制に入り、わずか8時間の間に県内全ての道路標識や表示の切り替え作業が行われた。

 同年9月には、この歴史的事業を記念し後世に伝えるべく、この「730記念碑」が建立された。 そしてその日からちょうど30年後の2008(平成20)年7月30日、交通安全を祈念して獅子を置き、碑の周辺を憩いある小公園として整備した。


新◆学問のススメ!!◆-ななさんまる記念碑

 自分は当時の事をもちろん知りませんが、特番などの映像で見たことがあります。 その映像では、新しい標識などは事前に準備がしてあって、当日まではカバーで隠され、変更後に一斉にカバーを外す方法がとられていました。

 車線レーンなども同様の方法がとられていました。


新◆学問のススメ!!◆-ななさんまる記念碑

 当時は、テレビCMをはじめ730キャンペーンで多くの啓発活動が行われていたということです。 ちなみにバスは、降り口・乗り口の関係から新車購入されたようです。

 このような周到な準備によって、予想をはるかに下回る混乱にとどめた歴史的な日です。



新◆学問のススメ!!◆-ななさんまる記念碑

 なお、石垣島にはこの他にも有名な『730交差点』などがあります。 石垣島を訪れたことのある方は、一度はこの交差点を通過していることでしょう。