長い日本の競馬史を見てもこれほどの強い世代はなかっただろうと思える世代がある
野球なら「松坂世代」や「ハンカチ世代」、サッカーなら「ゴールデンエイジ」といった所か
1995年生まれの世代、「奇跡のクロス・エルコンドルパサー」「金色のワンダーホース・グラスワンダー」「最強サンデーの後継者・スペシャルウィーク」「芦毛の逃亡者・セイウンスカイ」である![]()
エルコンドルパサーは、日本でNHKマイルC・ジャパンCを勝ち、フランスでもサンクルー大賞典を勝ちG1・3勝
他にもイスパーン賞と凱旋門賞のG1でも2着し、生涯連を外さなかった
(全て1着か2着)。 彼の特筆すべき所は、詳しい方ならご存知「多重インブリード(欧米ではソング(THONG)という場合もある)」である
言葉で書くとかなりややこしくなるが、父方にあるヌレイエフと母方にあるサドラーズウェルズは4分の3同血(父が同じで母が親子)で、更に3代母リサデルが、ヌレイエフの母でありサドラーズウェルズの祖母でもあるスペシャルの全妹
簡単にまとめると、とにかく普通ではあり得ないくらい、それぞれの血が濃いのである
それでいて強いから、この配合は国際的な注目を集めた
まるでゲームの中の配合の様だ。
グラスワンダーは、有馬記念連覇と宝塚記念を勝ち、G1・3勝ともグランプリレースというまさにワンダーホース
(一応朝日杯もG1ではあるが、通常カウントしない)。 他にも安田記念2着というのもあるが、何と言っても平成11年の有馬記念でのスペシャルウィークとのハナ差の勝負は忘れられない
現在では死語かもしれないが、グラスワンダーとエルコンドルパサーの「マル外」コンビは、20世紀最後の大物「マル外」コンビであった
(「マル外」は出走レースが限られていた為)。
スペシャルウィークは、日本ダービー・天皇賞(春)(秋)連覇・ジャパンCとG1・4勝
最強世代のダービー馬であり、天才・武豊騎手に初めてダービーを勝たせた馬だ
ちなみに武さんの父武邦彦・子武豊と親子二代のダービー騎手となった
最強世代の力を計る上でスペシャルウィークはもってこいかもしれない。 皐月賞・菊花賞ではセイウンスカイに負けたが、天皇賞(春)では完封
最初のジャパンカップでエルコンドルパサーに負けたが、凱旋門賞でエルコンドルパサーをねじ伏せたモンジューを次のジャパンカップで完封
宝塚記念・有馬記念で激闘の末グラスワンダーに惜敗の2着
凱旋門賞馬モンジューまで含めて、全ての馬との対戦があるのはこの馬だけである。 ちなみに、欧州最強と言われディープインパクトと凱旋門賞で戦ったハリケーンランは、モンジューの子である。
セイウンスカイは、クラッシックである皐月賞と菊花賞を勝ちG1・2勝
他にも京都大賞典・日経賞・札幌記念のG2を勝っている
菊花賞を脅威のレコードで逃げ切ったり、まさに「芦毛の逃亡者」であった
父・シェリフズスターは、コロネーションCやサンクルー大賞などのG1を勝っているが、セイウンスカイの活躍時は既に種牡馬廃用となっていて、行方不明という悲しいストーリーが話題になった
エルコンドルパサー・グラスワンダー・スペシャルウィークとは違い、流行血統を持たないステイヤー(長距離)血統だけに頑張ってもらいたい
とまぁ、四者四様の最強世代は、いつまでも歴史に名を残し語り継がれる事だろう……



