さて、さて、さて、前回からの続きで・・・

 

 

一番南側の日当たり良い縁側を洗濯物を干すスペースにしました。

奥の三角部分は掃除道具とかをまとめて置くスペース

今のところだと段差がほとんど無いように設計したんで、掃除機は使わない予定。

モップだけでほとんど床掃除は済ませられると思う。

(出来るだけ床には物(家具)は置かないつもり)

 

 外に干せる(庭的な)スペースもあるけど、急に雨が降っても屋内なので急いで取り込まなくてよく、天気予報も気にせずで干しておけるので。

 上に小窓を付けてあるのでここを少し開けとけば空気が流れて速く乾き、熱がこもらない。

 これで使ってみて暑すぎるようなら日よけシートを窓に付ける。

 家の壁に沿ってアクリルでフルに覆う物干しスペースみたいなのは屋根までアクリルで透明だと物凄く暑くなります。(もう『熱い』の字でいいと思う)

 

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 そもそもの設計での考えとして、洗濯はほぼ毎日やることなので洗濯を優先し、『南側の日当たりが良い所を物干し場』と決めてました。(乾燥機付き全自動洗濯機とかを買う金は無い。)

 

『南向きのリビング~』って理想がありますが、現実的には窓を閉めてれば夏の昼間は灼熱地獄です。エアコン代(冷房代)かかるし、壁紙痛むし…(防犯的に良くはないですが2階~とかは留守時でも鍵をかけずに窓を開けてるかもしれませんが…)

 そして夜はやっぱり外から家の中が丸見えです。(フェンス、柵が有ってもねー)

 

 それで『ずっとカーテン閉めてるんならそもそもリビングを南側に配置する必要は無いな』と。リビングを『室内洗濯物干し場』にするのも嫌だったし。

 

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クローゼット(兼物置)は3畳

 パイプハンガーラック下に今使ってるクリアBOXを置いて、その上に布団を置こうかと。

 (『横幅がMAXで860㎜まで』って設置場所に制約がある)タンスを置く予定で家具店をいくつか見たんだけれど、今時って引き出しが浅い整理タンスばかりのような?(引き出しは大きく見えるけど、中が浅いのばかり)

 結局、買わずで『今使ってるクリアBOXを積み重ねればいいや』で… クリアBOXも使ってるとほぼ確実に『バキッ』と割れるんだけれど…

 

※布団は一組分しか置けないし、客間が無いのでお客さんが泊まる時は実家かビジホに泊まってもらうしかない

 

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 『壁紙、天井、床は凸凹が少ない拭き掃除しやすそうな防カビのヤツ』で出来るだけ各部模様を統一しました。(居住エリアの壁、トイレと脱衣所の壁、店舗エリアの壁、天井全部で使った壁紙は4種類だけ。(風呂、キッチンは別で設定))

 サンプルカタログ見て選び始めるとホント、悩んで収拾がつかなくなります。

 

 ※壁紙は後々の補修で使う可能性があるので、施工後に余りを少しもらっておきましょう。(今回は建築会社さんがそう言って渡してくれました。)

 補修用に持っていないとちょっと補修するときに、使った壁紙が廃盤になってたりすると、そこだけ別の壁紙を使うことになり、悪目立ちします。

 

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キッチンは約3畳。

『動き回らなくていいように最小限の狭目で』と設計。

 …えーっと、『大きな広いキッチン』… 確かに良いですが、動線延びて歩き疲れます。。。

(毎日、3食やる人はやるんですよね… 上の棚に仕舞った食器とか降ろすのメンドクサイ… 絶対食器は最小限しか置かないつもり)

 広いと油汚れ飛んでの掃除箇所が増えるので。それもあってキッチンの奥側の壁に窓も付けなかった(拭き掃除しやすいように段差が無いただの壁)し、カウンタータイプにもしなかった。

 シンク真上にLEDのライトを追加で付けたので、ライト付ければ手元は十分明るいです。すぐ下の写真では全くライトは点けてないです)

 

 コンロは都市ガス。(大地震発生後でもとりあえず使えるプロパンにするか?とも考えた)焼き物用のグリルは無しのコンパクトグリルで。 一人で使うならこれで事足りる。料理は自分でやるけど、レパートリーが少ないから日替わりメニューになるだろうし…

 

 使用頻度が低いんで電気ポットはとりあえず置かない。(どうせポットの中が塩素で白くなるだけだから…)カップラーメンはほとんど食べないし、お茶、コーヒーとか頻繁には飲まないし。。。 お湯は使う度にやかんで沸かすで十分。(コーヒーメーカーは欲しい)

今どきのキッチンは収納スペース多くて段差、つなぎ目が無い造りなんで、

掃除しやすそうで良いねぇ。そして引き出しも静かに軽く閉まるのも良い。

可能なのかどうか分らんけど、壁には鉄板を仕込めば良かったと後悔。

そうすればマグネットで色々楽に固定出来た。(現状ので吸盤タイプのは使えるけど)

 

 

キッチンの高さは900㎜にしました。

 (ショールームへ行って、展示用のキッチンに立って、まな板で切る姿勢の肘を曲げた高さと包丁を持った時の高さが合うのが900㎜だったので)

 自分の身長は約174㎝ですが、標準の高さの800~850㎜だとまな板、シンクとか低くて背中を曲げなきゃならず、かなり腰が痛くなります。(コレ、背の高い男の人が洗い物とかを手伝わない理由になってると思う…)

 ※逆に身長が160㎝とかの人だと900㎜はすごく高くて使い辛くなると思います。

 

 キッチンの高さを変えるのと同様に、換気のフードも100㎜高くしました。

 (確か)標準でコンロから800㎜となっているものでしたが、ちょっと背伸びするとフードの角に頭が当たるので高くしました。

 身長180㎝の人だと確実にカドに当たって危ないです。目(頭)のすぐ上になるので死角になります。

 (※レンジからフードの高さは消防法で決まってたり、メーカーが考える吸気効率とかがあるとの事) 

 フード左横の収納棚の高さもフードに合わせて上げて揃えました。

 

 赤矢印のフードカド部が身長が高いと死角になって危ない。

 ついでにクッションテープ張って左側の茶木目の扉を開けた時に傷つかないように保護で

 

 ※画像左端、冷蔵庫と後付けするガス、火災センサー用のコンセントは上の高い位置に設置しました。

 

 建てる前には必ずショールームに行って、スリッパとか履いたのを想定して(家の中でハイヒール履いて料理はしませんよね?)料理したり、洗い物したり、棚に食器を片付けるような動き(姿勢)をやってみて下さい。

 

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2階建て~ での(近年流行りの?)

カウンターキッチンで吹き抜けのホールのようなリビングに吹き抜け階段

 

ウチのいとこがコレで建てましたが、後悔しています。

 

●料理の匂いが2階まで届く(細かな油汚れが2階まで宙に舞って飛ぶ)

吹き抜け階段は小さな子供がいるので、転落の危険がものすごくある(カラス除けのネットで階段を全部覆ったと…)

●(やっぱり寒冷地の長野なので、)冬はエアコンだけでは寒くてとても我慢できず、ストーブ追加

だそうです。

 

『最近のレンジフードは吸引力が凄い』とはいっても、それはキッチン部分だけで考えた場合でしょう?

 (カウンターキッチンとかで)リビングまで含めた場合の広さや配置、窓の配置に窓が開いてることやエアコンの位置による空気の流れ方とかは一軒一軒違うはずでしょう?

 

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その他

 

店舗スペースの横には別のスペースがあって…

 

 

なんか天井に付いてますよ

 

ここのスペースを作るために自分の部屋(寝室)を削ったからね

 

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 あ、『店舗兼住宅として使う』っていう前提だったので、各コンセントの高さも考慮して設計しました。

 

例えば

●『キッチンの火災センサーは天井に付くので、冷蔵庫のとセットにするんで、コンセントは高い位置に』(冷蔵庫用のコンセントを下の方に設置して、コンセントの分、出っ張っててしまい冷蔵庫が壁にくっつけられないとか不便だから)

●『ここには作業台置くからコンセントは地面から1000㎜に』

●『軒先に防犯カメラやスポットライト付けるかもしれないから外寄りのコンセントは天井の方に』

●『事務机は高さ700㎜(多分規格で決まってる)なんで、この辺にPC、FAXを置くからコード類を床に這わせないように電源と電話線、LANケーブルはまとめてこの高さに』

●『ここのコンセントが水道に近すぎで、ショートする可能性があるんで少し離しときましょう』

●『ここに(業務用の)200Vの冷蔵庫を置くので、200Vの配線はこの辺の上の方で接続できるように』(冷蔵庫のすぐ横の天井壁に熱抜き用の換気扇も設置しました。)

とか。

 

 全く考慮(指定)しないと床から40㎝とかで揃えちゃうらしいです。一般住宅って大体その位ですよね? (1階だと床上浸水時のを考慮してるとかしてないとか?)

 

 エアコン用の電源コンセントが下にあったら設置後に長いコードが丸見えになります。(設置時に新たに壁に穴開けて上にコンセント付けるとかは追加料金になるでしょうし…)

●エアコンを設置出来るスペースも空けてないとダメですが。『天井が低くてドアの上に設置したくても出来ねー!!』なんてことも。

●適正な能力(サイズ)のエアコンが設置出来るのも考慮を。『10畳用だと大きすぎて設置出来ない。4.5畳用の小さい本体じゃないとダメだ』とか。

 

 今回は蛍光ペンを使い分け、『赤点は天井側にコンセント』、『青点は下に』と仮図面に希望コンセント位置をマーキングして現場の方に見せて、実際の屋内でその図面見ながら確認しといて設計の方に渡すって感じで。(『間違えにくく、分かりやすい』と結構ウケが良かった)

 そこにもう2色使って『電話とLANケーブル』、『TV、CSアンテナ線』ってのも書き込んでた。(画像載せようと思ったけど、その図面は設計の方に渡した後、戻ってきてなかった)

 

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 あとは照明のスイッチパネルの位置と種類。

●メインに出入りする扉を開けて、すぐのところに照明スイッチを配置。

●トイレに行くときの通路(兼居住エリアと店舗エリアの境目の通路で、玄関でもある)には動体センサー付きの照明にして夜中や、仕事に出る時(夜明け前に家を出る)にスイッチ探さなくていいように。

●照明自体の大きさ、種類は出来るだけ統一し、スペア電球を何種類も用意しなくて済むように。(さすがに今のご時世なんで全てLED電球です。)

●『コンビニ程縦横に蛍光灯を配置しなくてもいいけど、それでも明るめ、多めに蛍光灯の配置を』

とか。 

 

 照明は調光できる明るめな方を選べば実際に使ってみて、明るすぎるなら暗めに調光はできますが、暗く感じる時は全光から更に明るくすることは出来ないので…

 (※今、家のリビングで使ってる照明は親が設計時にテーブルを置く位置とか全く考えずにだた中央に設置したけど、実際に使うと、テーブルの真上で照らさないため『暗い!』と言い出し、後からライトをもう一つ追加した… リビングの照明を調光するのにいちいち2つ操作しなきゃならなくなってるのが超めんどくさい。 しかもそれぞれ違う照明なので、それぞれに合うスペア電球を用意しなきゃいけないってのも更にめんどくさい)

 ※直ぐ上の画像では(LEDの)蛍光灯がコの字方に3本配置してありますが、当初の設計だとここは『LEDの丸形シーリングライト1つで光量は足りる』という計算でした。

 それを『ここでは夜でも作業すると思うんで明るくして下さい』と頼んで増やしてもらいました。(コの字の向きも考慮しています。)

 

 

 それと、昔の家でよくやるいわゆる『裏口』、『勝手口』を外から中途半端に見える位置に作ると、最近はネット通販の配達とかが多いので、配達の方がメイン玄関で呼び鈴鳴らしたり、裏口で鳴らしたりと、対応が物凄くめんどくさいことになるので…(今の家がまさにコレなの)

 

 あ、(設計じゃないですけど)ポストは『壁の色に合わせる』なんてことはせずに、派手で目立つ方が外(道路)から見て配達する人が『これがポストだ』と、すぐわかるんでそっちの方が良いと思います。

 

 それと意外とスペース取るのがゴミ置き場。

 可燃、プラ、紙、不燃、ペットボトル、缶、瓶、と分別してるとなんだかんだで1畳位はスペース取ります。設計時に置き場所を考えておきましょう。

 ウチの場合は事業用廃棄物になるんで、地区のゴミステーションにゴミは出さず、個人で清掃会社と月額で契約してて店の前まで取り来てもらってる。そのため引っ越し先の地区のゴミ出しの『常会費?自治会費?』も常会長にその旨を話してあるんで払ってない。いわゆる『ゴミ出し当番』には立たなくてもいい。※ってか、事業用のゴミを普通のゴミステーションに家庭ゴミとして出すのは違法になります。

 

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 今回書いてることは『住宅設計』とか『キッチンの高さ』とかで検索すれば引っかかるワードです。(自分は見ませんでしたが…) コンセントの高さ設定とかも数をこなしてる建設会社さんなら十分にノウハウを持ってるはずです。

 

 こっちから一番伝えるのは(家族の)誰がそこをどんな風に使うか。一番その場所を使うのは誰か。これは使う(住む)人じゃないと分からない事です。 

 

 それがある程度明確に出来てて、設計の方に伝えれば『こういう位置にすれば使いやすい』とかより良い(わかりやすい、イメージしやすい)提案が返ってきます。 

 販売業界用語(かな?)の『シーンメイク』みたいなのを設計の方とやるのです。(※『シーンメイク』で検索したら化粧品用語として引っかかりました… 『その商品を使うとき、使ってるときを(お客さんに)想像してもらう』という意味です。もしかしたら別の事と自分は間違えてるかも?)

 

 ただ漠然に『使いやすいヤツをー』って言って注文しても『???何を、どのように使いやすくすればいいの???』でしょ。

 だけど、例えば『身長155㎝位な小柄な左利きの物凄く料理好きな人がキッチンをほとんど使う』と言っておけば設計の人も最初のイメージがしやすいでしょ?(利き腕の左右で設計(使いやすさ)は変わるはずなので重要かと)

 

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 で、設計の方と相談して進める前に、家族そろったところで必ず図面を見せて、どういう意図でその設計にするのかを説明して、ある程度話はまとめときましょう。

 

 発注主(家族)の誰かが『それでお願いします』と言ったなら、それで進めます。それを後から別の人が『そんなの聞いてない、頼んでない』って言い出したら話が進まないでしょう? 設計し始めてから家族内で揉めださないように。

 

 設計(建設会社)の方は提案はしますが、決定はしませんし、出来ません。

   

 設計の方も家族の特定の方の味方(例えば 奥さんの味方)になっちゃって進めちゃうと、あとから(旦那さんに)『そんなの聞いてない!頼んでない!』とかのトラブルの元になるので、必ず家族全員に図面を見てもらって了解を得て下さい。

 

 息子夫婦の家を建てる時に、息子夫婦だけで設計し、いざ父母(義理のも)までそろって設計士の人と会って話し始めたら父母が反対しだすとかきっとあるあるでしょう…

 (そうなっても多分、最終的には『使う人間がそう言ってるなら、もうそれでいいや』とかで折れるんですけど。。。  その決まってる結論にたどり着くまでの無駄な時間と、その場に居なきゃいけない設計士の方の心的苦痛…