さて、さて、さて、雨降りで泥だらけになった『前橋シクロクロス』で走った後の車体整備で後半のです。 今回は主にブレーキ周りのを。

 

 

 シクロクロスに限らず他の(油圧)ディスクブレーキ車でも同様の作業なので参考にしてもらえれば。

 

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まずはホイール外してブレーキパッドの残量を確認。

リムブレーキに比べて減らないとはいえ、

雨天走行後はパッド残量は確認しましょう。

 

フロントパッド残量は問題無し。

シクロクロスだと泥詰まりがあるのでロードでは標準になってる?

フィン付きのブレーキパッドは使ってない。

 

 

リアの方もパッド残量は問題無いが…

奥の方に何か見える…

 

 

パッド外してみると芝草が…

 

 

分かりにくいけど、左側のパッドのバックプレート(金属の板の部分ね)には

いつも『左側』の目印としてアルファベットの『 L 』をケガキ針で彫ってる

 

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 で、パッドを外した後、この後に書く作業、ブレーキレバーを握ってピストンを少し出して清掃するのを『揉み出し』と呼んでいるかもしれませんが、どこまでどんな作業をやって『揉み出し』としてるのかちょっとわからない。

 オートバイのブレーキキャリパーOHでピストン、シール交換する時の作業と比べると『揉み出し』ではないような気もします…

 

 ブレーキレバーを握ってピストンを少し出して清掃する作業は、加減や構造を理解していないとピストン、シールの破損に繋がり、オイル漏れの原因になるので、その作業はやらずにパッドを外したら『油分を付けないようにパッドとブレーキキャリパーを中性洗剤等で水洗いする』に留めて下さい。

 

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 レバーを数回握ってピストンをわずかに出しますが、出し過ぎるとピストンが外れてしまうので注意! 特に片方のピストンが汚れ等で動きが悪く、片方しか動かない時とか修正方法を知らないと出過ぎてあっさりピストンが外れます。 

 

 正常なら下のように左右均等にピストンが出てきますが、ピストン周囲が濡れている状態の時はピストンが摩耗していてオイル漏れ状態になっているのでもうキャリパーごと交換です。

 

 過去に『どうにも音鳴りが止まらず、ブレーキの効きが悪いな?』と思ったらここからわずかにオイルが漏れていて、洗車した時にパッド、ローターにオイルが付着してたっぽいってのがありました。

 そうなっちゃったらキャリパー、パッド、ローター全部交換です。

 

 

 オートバイだとピストンKITとかで純正パーツが出ていますが、自転車の場合だとパーツ展開図を見た所、補修部品はほとんど出てないようなのでキャリパーごと交換です。(全部のグレードを見てないけど、XTRとかは有るとか無いとか?)

 ※シマノ純正じゃないシール、ピストンKITはあるみたい。

割れる可能性が高いセラミックよりアルミピストンの方が良いような気もします… が、アルマイト仕上げはアルマイトが摩耗で剥がれやしないか?

 

 

昔乗ってたバイク(TL1000R)のパーツリストから。

バイクだとNo.1、2のように純正でピストン、シールのパーツが出てる。

(『バラして作業しちゃダメ』って考えでパーツ出してない場合も有ったような?)

 

『補修部品の在庫かかえるよりも、ASSYで買い替えてね。』なんでしょう。

 

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 上の作業をしなかった時はここまで飛んで、水洗い作業を。

 

 ホームセンターの食器洗い用のスポンジとか売ってるコーナーに(お茶用の)急須やストローを洗う用に細いブラシがあるのでそれとか、水道管清掃用のブラシとか、試験管用のブラシとかが細いので狭いを洗うのに良さげ。

 

 

中性洗剤を泡立ててブラシでゴシゴシと。

 

 

 白いピストンはセラミック製?なので、表面が少しザラザラしているため黒い汚れは完全には落としきれない。(それでもピストンは清掃前の画像と比べると白くなってますね)

 

 結局は使っていてピストンが砂とかで摩耗してくるとオイル漏れにつながるので、その時はパーツの寿命という事になるんでしょう。

 

水気飛ばして再組立

ピストンを奥に押し込むのにミスるとピストンが割れます

昔、ドライバーでコジって押し込もうとしたらあっさり割れました…

 実走行中でもバックプレートとピストンの間に大き目な砂を挟んだ時にブレーキかけたら場合によっちゃーセラミックピストンは割れるんじゃ?…って気もします。

 

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チェーンを付けて、やってなかったペダルの本締めを

 

 

(書いてないけど、Rディレイラー、ペダル、

その他もバラしてないけど清掃しました)

 

終わりー

 

 

これで今期のラストレースまで問題無く行けるっしょ