さて、さて、さて、長野市の桜の標本木が28日に開花し、開花宣言が出た。連日気温が高いのもあって、日に日に近所の桜の木も『アレ?昨日はこんなに咲いて無かったよな?』って具合に咲いていく。

 

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 もう完全に春に移り、ウインターシーズンは終わろうとしてるけど、またスキー場へ行く準備をしていきます。 白馬岩岳MTBパークへマウンテンバイクでダウンヒルをしに行く準備をね。

 

 岩岳MTBパークの2023年グリーンシーズンオープンは4/28の予定だそう。 

 ※但し、コースはいきなりフルコース走行OKとはならず、徐々に走行できるコースが増えていく感じになります。

(昨シーズンはオープン初日に行ったけどゴンドラの山頂駅付近には残雪があってカミカゼコースの最初の方が閉鎖されてたっけ…)

 

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今年はFブレーキを4Potキャリパーに換えるかと。

 

『どうせパッドはメタルにするから』という事で、最初から(冷却フィン付き)メタルパッドが同梱されてるSLXのBR-M7120を選択。

 

 キャリパーを交換するのはFだけでRは交換せず。 

 というかRは4Potに強化する必要はないのでは?と自分は思ってるけど…

 

 ロックしやすいRブレーキを4Potに強化させても尚更ロックしやすくなってコントロールがしにくくなるだけでしょう?そこにダウンヒル走行なら前荷重になりやすいから益々Rがロックしやすくなっちゃいますよ?

 条件が揃わない例えにはなりますが、(自分が自転車に乗る前の時代の)オートバイだとFはφ320mmのローターをダブルにして6Pのブレーキキャリパーって位なのに、Rはレーサーだとφ180mm位のローター(自転車よりも小さいローターだったって事になる)に2Pキャリパーとかでしたから。

 

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 ホースとキャリパーの接続は現在のロードで主流のストレートタイプではなくバンジョーでの接続のため、バンジョーボルトも付属されてるけど、キャリパー交換には Y8SY28000  O-ring も別途必要かと。

 

BR-M7120の付属品

 

 

(シマノ公式のBR-M7120の展開図から) 

下の画像の青くなってる ⑧ のパーツが Y8SY28000  O-ring

 

 シマノのバンジョー Oリングで全てのグレードで共通になってるパーツのよう。

(自分がOリングを持ってたのはシクロクロスで使ってた

ブレーキキャリパーがポストマウントでバンジョー接続のBR-R785だったから) 

 バンジョーボルト 1本につき Oリングは2つ必要。

 

 ハッキリとシマノのサービスマニュアルには書いてないかもしれないけど、ここのOリングは組み替えごとに新品に交換した方が良いと思う。

 

 作業時系列が前後するけど、右側が今まで車体に組まれてたOリングで、左が新品。

右のOリングはボルトの締め付けにより潰れて平たくなってるのがお分かり頂けますか?

 

 Oリングを再使用すると細かなひび割れや潰れててシール性能が落ちてると、オイル漏れを起こします。

 

 車のエンジンオイル交換を自分でやってる方はご存知かと思いますが、ドレンボルトのワッシャーって紙や銅やアルミとか締め付けて潰れるのが前提になってる柔らかい材質のを使ってますよね?

 そして『一度使ったワッシャーとかは再使用せず、必ず新品に交換』っていうのと同じことです。

 

 ※オートバイのブレーキホースではバンジョーのワッシャーはアルミか銅を使ってるけど、付替え時は毎回新品に交換するように指定されています。

 

オートバイ用のブレーキホースのバンジョーパーツ

 

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 時間を戻して 車体に付いているブレーキキャリパーを外す作業を。

(※ホントはブレーキホースを外す前にブレーキキャリパーを洗浄しちゃった方が良いかも)

 

 

 ブレーキレバーのオイル注入口のボルトを外しておいて、ブリードニップル(エア抜きボルト)にホースをつないで注射器でオイルを吸出し。

 

 シマノの純正ミネラルオイルを使ってるので元々のオイルの色は赤のはずだけど、色が抜けて汚れも入っててグレーな感じになってる… コレでも1シーズン使っただけなんだけど…

 

 ほとんどのオイルが抜けたらパッドを外し、残ってるオイルを跳び散らさないようにウエスでくるんでブレーキ本体を固定してるボルトとバンジョーボルトを外す。

 

 バンジョーにハマってる黒いのがOリング。

 

 バンジョーボルトはブレーキキャリパーのモデルによって長さが違います。

今回だと下のがSLX (BR-M7120)用の

 

 

 取り外したキャリパー。 白いネジはオイルが漏れないようにシリコンホースとネジでフタをしてます。

 

 中性洗剤で古いキャリパーは水洗いし、水気を飛ばす。(『揉み出し』って作業もあるけど。。。)

 

 付いてたパッドは使用限度に近い所だった。

 

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 ロードで主流になってるストレート接続よりバンジョー接続の方がパーツ交換した時とかの再組立が楽だと思うんだけど、最近のロードバイクはエアロ性能を追求した為の末路かフレームやヘッド周りにはバンジョーを通すクリアランスも無くなってるのね…

 

 シクロクロス車でもヘッド周りがケーブル内装になってる車種も出てきてるけど、『ヘッドのベアリングを交換するためにブレーキホースを毎回接続し直すのがめんどくせー (怒)』ってのを前に見たな… シクロクロス車だとヘッドのベアリングは汚れるから交換頻度が多いんで、その怒りは分かる。。。

 

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 新しいキャリパーとホースを接続してオイル入れ。(ホースの長さと向きは交換後でも問題無しなのでそのまま再使用出来た)

 

 自分はいつも『上から新しいオイルを入れて下から抜く』で、やってるけど、BR-M7120のブリードニップルの位置や向きだとどうにも『下から注射器で入れろ』の無言の圧力が…

 

 BR-M7120のブリードニップルは真下向きについてる…

 

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 エア抜き作業自体はロードもマウンテンもやり方は変わらない。

 

 ブレーキレバーを握る→(振動を与えるように)弾くように放す→握る、放すを数回繰り返す→ブレーキレバーを握ったままにしてブリードニップルをわずかに緩め、直ぐまた締める→ブレーキレバーを放す。

 

 の繰り返しでエアを抜いていく。

 

 振動を与えるように弾くようにレバーを放してると、オイルファンネルとの接続部に溜まってるオイルが上に抜けやすくなります。

 

 こんな感じに上からもエアが出てくる

 

 時にはドライバーの柄やプラハンとかで軽くコンコン叩いて振動を与えるのも有効。

ブレーキホースにはデコピン連打するとかも。

 

 レバーアクションを繰り返してると上からも下からも段々抜けてくるエアの粒が少なく小さくなっていきます。

 

 一応、エアは出なくなりました。また、古い汚れたオイルは抜けきり、新しい赤い色のオイルに循環されました。

 

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オイルファンネルを外し、オイル注入口上限ギリギリにオイルが有るようにしておいて

注入口にエアが噛まないようにフタになるボルトを締め込めばオイルが溢れるようにします。

 

 

ウエス等を敷いてオイルが流れないようにしておきましょう

 

 

 ブレーキレバーを握った状態にしたままタイラップ等で縛って一晩放置します。

 こうしてレバーを握った状態で置いておくと抜けきらなかったオイルが時間経過とともにオイル注入口(もしくは一番高い所)まで上ってきます。※握った状態で固定していないとブレーキレバー内のピストンの所でエアが止まってしまい、注入口まで上ってきません。

 

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一晩放置後

 

ブレーキレバーを固定してたタイラップを外し、

レバーのオイル注入口のボルトを外すとオイルが昨日よりも減ってる。

それだけエアが残ってた(抜け切れてなかった)って事

 

 

再度エア抜きを。1回目のエア抜きがしっかりできてれば

2回目のエア抜きでは大きな気泡が1つ出てくるだけなはず

 

今回のはブリードねじが真下に向いていてエアが抜けきれなさそうだったので、

キャリパーを車体から一度外し、ホースを直線的にしてブリードねじを上に向けて

キャリパーが高くなるように吊るしてもう一晩放置しといた。

(2mm厚のアルミ板をディスクローターの代わりに挟んでます)

 

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更に一晩経過

 

ブリードねじを上に向けてエア抜き

 

2回目のエア抜きできっちりエアが抜けたようでエアは全く出なかった。

レバーの方の注入口もオイルは減ってなかった。

 

 

キャリパーを車体に取付てひとまず作業終了。

 

コレで慣らし走行を行い、車体全体に振動を与えたり、傾けたりすると残ってるエアが動くので

慣らし走行後にもう一度エア抜きすれば完了。

 

それでもこの時点でカチッと固いタッチになってますよ

 

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Rブレーキオイルも交換

 

Rの方もブレーキオイルは色が抜けて透明っぽくなってる。(Fのように汚れは無い)

 

新しいオイルを循環させて終わり

(パッドはまだ残量が有ったので交換せず)