さて、さて、さて、前回の続きでプレスフィットBBの組付けを。

 

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 BB組付けの工具はO形のプレートタイプの物を使うのが一番BBの端面を痛めにくそうということで、シマノの工具を購入。

 

 

 BB組付けは力がかかる作業なのでメンテスタンドに乗せてる状態じゃなくて、前後タイヤを地面につけて作業した方が安全です。

 なのでFフォークとステム、ヘッド周りを先にメンテしてタイヤを付けられる状態にしといてる。

 

 っと、いろんな意味で一番危険なのは組付け時よりも本当は車体から取り外す時なのですが、体勢的にはただ横から作業する姿勢でやるんじゃなくて、車体に被さるような姿勢でやった方が力が入れやすいです。

 

 

 左側を緩める時には車体の右側から被さるようにして前屈し、工具が浮き上がってナメないように工具をしっかり押さえる。両足でも車体を抑えるように。

 

 初手で『ズリッ』とBBの端面ナメたら最悪なので。超最悪はBBが締まりきってる状態で両端面ナメた時だけど。もしそうなったら車体に付いてる状態でベアリングを叩き出し、BBケースの連結してる部分を弓ノコかなんかでフレームにキズを付けないようにチマチマ1、2ヶ所切って壊すしかないか?そんなめんどくさい作業絶対にやりたくないな。

 あと工具が跳ねてフレームにキズが付くとか。

 

 また、BB緩める作業時に『ズリッ』っと工具が滑って、そのまま右拳を地面に打ち付けて(地球正拳突き)で指を骨折。

 も実際に発生した話を聞いています。。。誰かの親父みたいに地震は止められませんので

 

 緩める時も締める時も一気に回そうとせず、工具の浮き上がりを抑えるのを優先にして、90度位ずつやっていきましょう。

 

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 BBが付いたら次はクランク。

 チェーンリングは去年インナー、アウターとも交換してるんで、摩耗の心配は無し。コケもしてないので、クランクアームの曲がりとかも皆無。清掃して組付け。

 BBやベアリングが曲がって圧入されてなければ右クランク(に付いてるクランク軸)はプラハンで叩くなんて事はしなくても『スポッ』っと入りますよ。(フレームが歪んでなければ。だけど…)

 

 左クランクの締め付け手順は(今のシマノのツーピースクランクだと)自分は

 

 まず、クランク固定のM6のキャップボルトをガタがほぼ出ず、プラキャップがギリギリ締め付けられる強さで締め付ける。「○N・mで」ってのはトルクレンチ使ってないのでわかりませんが、手の感覚です。

 

 それからプラキャップを締める。強めに締めて、一旦緩め、再度ガタが出ないところに合わせる。ココも手の感覚です。「指で回すより爪で回す位の強さでガタが無いように」です。

 

 それからキャップボルトをトルクレンチで7.5N・mまで左右交互に締め、ガタが無いか、プラキャップ締めすぎてないかを確認し、悪かったら一旦キャップボルトを緩め、プラキャップの締め付け調整して締め直し。

 

 

 ガタが無く、回転も重くなければ次は10N・mで締め再度ガタチェック。2回目のチェックの時は強めにクランク動かしてチェックする。微かなガタが出る事は有っても、(その時は再度緩め、プラキャップを締め直し)「10N・mで締めたら回転が重くなった」なんて事は発生しない。

 ガタが無ければ最後に13N・mで締め付けて終わり。

 

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 DM(シマノの作業手順書)では「最初にプラキャップを規定トルクで締め、その後外れ止めプレートをセットしてキャップボルトを締める」になっていますが、それだとプラキャップを締めすぎになりやすく、ガタの確認もプラキャップの締め付けが緩くて出てるのか、キャップボルトを締めてなくてガタが出てるのか分かりにくいので自分は最初にキャップボルトの方をギリギリまで締めてからプラキャップを締めてます。

 

 組付け後、試走したら再度ガタが無いか確認はしましょう。

 

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 また、キャップボルトの所のワッシャーですが、外周径(φD)が小さい特殊サイズのため普通の(JIS)ワッシャーとして売ってません。補修部品で買うと割高なので、ネジ屋で近いサイズのを見つけたのでそこで購入し、基本、クランクを取り外したら毎回交換でやってます。(100枚入で数百円。)

 

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新品のブラケットカバーが来たので次はハンドル周りを