お能の秘伝書、世阿弥の『風姿花伝』・・・。
なかなかに、今に通じることばが書かれています。
「初心わするべからず」と「秘すれば花」はもっとも有名だと思います。
どんなに成功しても、奢らず、いつも謙虚に、初心の心を忘れない・・・頂上というものはないのだと教えています。自分の得意技というのは、ついつい披露したくなるものですが、それも度を過ぎると、あきられてしまう。
今の芸人さんもそうだと思います。
「男時、女時」というのは、向田邦子さんの著書のタイトルにもなっていますが、実は世阿弥のことばであり、「勢いがあり勝ちそうなときが男時」「相手の力に押されているときが女時」だそうです。ちょっと、男女差別的ではありますが、女というのは弱い者とされてきたのですから、仕方がありません。
小さな負けにこだわらず、大きな勝ちを求めていく、ということだそうです。
大きな勝ち、とは何か? それは個人、個人で違うと思います。
金銭的成功だけが勝ちではないし、一時、流行った「勝ち組、負け組」など、もってのほかだと思っています。
結婚して子どもがいるのが勝ち組? ビジネスで成功するのが勝ち組?
自分が「あぁ、幸せだ」と思える瞬間のある人生が「勝ち」だと思います。
参考:the 能.com