1月5日午後7時55分、山下敬二郎さんが亡くなった。
前日、僕は3時間、むくんだ敬二郎さんの足をさすった。
敬二郎さんは申し訳なさそうに、されどうれしそうに、途中で何度かうたた寝もされた。
突然の訃報に、すぐさま病院に駆け付け、亡きがらと対面した時は涙が止まらなかった。猛烈に悲しかった。“起きてよ”と声に出して泣いた。
あんなに優しい人はいなかった。
僕がロカビリーの定義としている“やさしさを持った反骨精神”を地で行っている人だった。
時計をしていなかった僕を見て、「ビリー諸川たるものが、時計のひとつもしてないでどうする?」とか言って、いきなり自分の時計をはずして僕にくれた敬二郎さん。
「これはあなたみたいな人間が持つべきだよ」
と、エルヴィスが敬二郎さんにくれたライオンのペンダントをロカビリーの伝承の証として僕にくれた敬二郎さん。
最期にほんの少しだけ兄貴分孝行が出来て本当によかった…。
心からご冥福をお祈りします。
ありがとうございました、敬二郎さん。
