なかなか文字におこすには時間が掛かってしまった。
ゆっくり記しておこうと思う。
先日、2020年7月7日に
愛猫の「ぶっち」が天国へいった。
20年の生涯だった。
父の日に父親から
「ぶっちの体調が悪い。」
と連絡をもらった。
2週間が経ってしまったけど、スケジュールを調整して、大阪へ逢いに帰った。
まだまだコロナウィルスが油断を許さないこの時期ではあったが、2年前辺りから、ぶっちは声が出なくなっていた。
逢える度に、最悪の事をココロのどこかで覚悟してわかっていたつもりではいたけれど、今行かなければ後悔する。と思った。
この日からの7月7日までの出来事は、
後に記しておこうと思う。
ぶっちは、
僕が二十歳のころ、東京に出てきてすぐ、「ウンモ」という女の子の猫と同時に動物病院から譲っていただいた。
二匹ともギリギリ手に乗る位の子猫だった。
「この子は生まれつき少し眼が悪いかも」
その、この子とはウンモの事。
ぶっちの事は、
「この子はとても元気で人懐っこいかも」
と獣医の先生が教えてくれた。
とても自分勝手な解釈だけど、
ハンデとまでは僕自身感じていなく、ぶっちとウンモ同じように接していた。
ぶっちはお兄ちゃんらしく、
ウンモは妹らしく、
例えば、ウンモがご飯を食べていたら、
『横取りする』なんて感覚は彼には皆無で、
ウンモが全部食べてしまったとしても、全く平然としてそこに居るという感じだったり、ウンモがちょっかいを出しても、5パンチくらいはジッとしていて、6パンチ目が来そうになったら、ぶっちの渾身の1撃のパンチでウンモは走って逃げる。とか、とにかく、子供の頃からバランス感覚、勘みたいなものが良かったように思う。
ウンモは可愛く、
ぶっちはカッコよかった。
猫と暮らすのは初めてだったけど、
そんな二匹との生活が幸せだったし、
僕はとても愛らしく感じていた。
右側がぶっち
左側がウンモ
当時一階のアパートに住んでいて
長時間外出する時以外は、基本家の窓を開けっぱなしにしていた。
敢えて言う、お宝的なモノと言えば(笑)
ギターくらいだったし、治安も良い町だったし、そこまで神経質になる必要もなかった。
ウンモはたまに外へ行く。
ぶっちは結構外へ行く。
でもあまり長時間になると、
窓際から僕が何度か口笛を吹いて、網戸を閉める音を『ザザザッ』『ザザザッ』とわざと音をたてる。
すると、どっからともなく『チリンチリン』と鈴を鳴らして戻って来る。
そんなルールが僕等のなかで出来ていった。
そんなある日の夜、口笛を吹いて網戸を鳴らす。いつものようにどっからともなく戻って来る。
しかし、この日は少し様子が違っていた。
眼の周りに傷をいっぱい作って、帰って来たんだ。
手当てとして、傷口に消毒液をちょっとだけかけたらビックリするくらい飛び跳ねて、僕が怒られた。
その日から、2、3日彼は僕が撫でる事を嫌がって、逃げるようになった。
その2、3日の間、ぶっちは外へも行かなくてなった。
傷口や、消毒液も影響が多いと思うが、いわゆるケンカに負けた。不貞腐れた雰囲気。のような気持ちだったんだろう。
病院に連れて行く程ではなかったので、
自然と傷は目立たなくなり、
僕も撫でさせてもらえるようになった頃、
と言っても、2、3日後だ。
回復が早い!!
切り替えも早い!!
彼はまた外へ行くようになった。
そんな日が続いた夜。
今も忘れない瞬間を目にする。
開けっぱなしの窓から、
何気なく外へを見渡した。
ぶっちが先頭で風切るように、
野良猫を5、6匹引き連れて、
颯爽と歩いていた。
言葉は出なかったけど、
ぶっちと眼が合ったような気がしたけど、彼は華麗な流し目で、歩いて行った。
見てはいけないモノを見てしまった感覚。
あまり感じた事のないドキドキが止まらなかった。
僕としては、友達としてぶっちとウンモと暮らしてたけど、
その瞬間は、親の気分。
息子が『ワル』になってしまった。。。
〇〇族の総長にでもなったか。。。
くらいの衝撃でした。
見て見ないフリを決め込んで、
ウンモと布団に潜った。
夜中、『チリンチリン』と、
何も無かったようにぶっちは、部屋に戻って来て、ご飯を食べて、毛繕いをして、僕の布団に入って来た。
次の日の朝、何も変わらず彼らに優しく起こされる僕でした。
続く
『ぶっちと僕』
第一章
気愛
ビリー宮野オフィシャルYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC0PPpkTFrNlAmmIi4p8kSZQ
ビリー宮野インスグラム
⬇️
https://www.instagram.com/billy__miyano/
ビリー部TikTok
⬇️
ビリー宮野オフィシャルグッズショップ
⬇️
ビリー宮野 ( billy_miyano )のオリジナルグッズ通販 ∞ SUZURI(スズリ)
ビリー宮野 音源リリース情報
⬇️
「Stock Songs FEEL」
¥2,200(税込)
《収録曲》
Spice
表裏一体
道の上から
わかるもんさ
「Stock Songs LOVE」
¥2,200(税込)
《収録曲》
シンクロ
愛は止まらない
color
ツヅミボシ
ビリー宮野出演のライヴ会場にて販売予定
(今後の活動状況も鑑み、発売日は後日お知らせさせていただきます)
そして、CDリリースに先駆け、4月13日より
ツイキャス公式ストア「キャスマーケット」にて2タイトルの先行ダウンロード販売を開始。
「Stock Songs FEEL」より 『Spice』 ¥600(税込)
https://twitcasting.tv/billy_miyano/shopitemdetail/2919
「Stock Songs LOVE」より 『シンクロ』 ¥600(税込)
https://twitcasting.tv/billy_miyano/shopitemdetail/2925