夢の!? インド生活日記 -27ページ目

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?

 

先週19~24日まで、友人ラメシュさんの

生まれ故郷の村へ行ってきた。

 

 

4年ぶりに訪れた村。

 

2つの結婚式に出席したり、教育のためにわが家で

預かっていた男の子・モヌの両親との再会を果たしたりと、

いろいろなことがあった旅行だった。

 

 

書きたいことが山ほどあるけれど、

まずは一つ目の結婚式から。

 

 

 

19日の早朝5時半にデリーを出発くるま。

 

夫-寅次郎は出張のため、旅行の3日目から合流することになっていた。

 

 

村に着くまでの車中がとても心配だったものの、

途中、山道で誠一郎が少し嘔吐してしまった以外は大きな問題もなく、

ラメシュさんはじめ、同行した人たちに助けてもらいながら

約12時間掛かってウッタラカンド州にあるパウリという小さな町に到着した。

 

 

 

 

 

このパウリという町には、インド留学中だった2005年にも滞在したことがあり、

ラメシュさんの親戚たちと楽しい時間を過ごしたことが懐かしく思い出される。

 

(2005年8月)

 

 

 

このとき、親戚の一人のパルミラという女の子と知り合った。

 

(下の列、一番左がパルミラ)

 

私より少し年下で、優しい性格ながらも芯のしっかりしたパルミラ。

インド赴任後、2012年に再会を果たし(詳しくはこちら)、

短い滞在ながらも親交を深めていた。

 

 

今回、そのパルミラの結婚式に出席するため、

寅次郎の予定が合わなかったものの、少し無理をしてでも

ラメシュさんに同行させてもらうことにした。

 

 

パウリに到着した日は、結婚式の前日。

結婚式の会場には親戚たちが続々と集まっていた。

 

 

 

 

 

そして翌日の結婚式当日。

 

参列客でいっぱいの会場。

 

 

 

会場裏の控室にいると、花嫁衣装をまとったパルミラが姿を現した。

 

 

もともと美人のパルミラだが、うっとりしてしまう美しさキラキラ

 

 

 

しばらくすると、新郎が控える会場に新婦・パルミラが入場キラキラ

 

 

 

日本の結婚式のような司会進行はなく、

新郎新婦が高砂に落ち着くと、参列客との記念撮影が始まるカメラ

 

 

その間、ブッフェ形式で食事が振る舞われ、

招待客は食事をとったり、会場外でのドラムに合わせて踊ったりと、

それぞれに時間を過ごす。

 

これが、日本の結婚式で言う「披露宴」に近いもの。

 

 

 

 

 

参列客との写真撮影が終わると、控室に設けられた神棚で

プージャというお祈りをして、

 

 

 

ようやくここからが、結婚のメインの儀式。

 

 

会場裏に設けられた祭壇に火をおこし、

お坊さんのもとで、新郎新婦は結婚の7つの約束をする。

 

 

 

 

新郎新婦は一つの約束を結ぶごとに、共に祭壇を一周する。

 

 

 

全ての約束を結び、晴れて夫婦になると、

ラッドゥというインドのスイーツを互いの口に運ぶ。

 

 

また、花嫁の父親から花婿の家族への贈り物を贈ったり、

 

 

インドでは神聖な動物とされる牛が出てきて儀式に使われたり・・。

 

 

今まではいわゆる結婚式の「披露宴」の部分しか見たことがなかったが、

今回初めて結婚の儀式というものを見ることができた。

 

 

華やかに飾られた会場や、大音量のボリウッド音楽に合わせて踊る

披露宴とは対照的に、結婚の儀式ではヒンズー教の伝統に従い、

新郎新婦は粛々と一つ一つの約束を結び、夫婦となる。

 

混沌とした様相の中にも、人々の行動の中にヒンズーの教えが

確実に存在しているインド人の習慣が伝わってくるようだった。

 

 

 

 

結婚の儀式が終わると、参列客との別れがやってくる。

 

 

伝統的なヒンズー教の結婚式では、新郎新婦の行動も決められており、

結婚式が終わると、花嫁は新郎の実家に行き「嫁入り」をする。

 

夫の実家で、義理の両親と生活をするのがまだまだ当たり前のインドでは、

形式だけではなく、実際に住み慣れた家を出て、

実の両親とはお別れをすることになる。

 

 

 

また、インドでは親が結婚相手を決めるお見合い結婚が主流。

 

恋愛をして、自分が好きになった相手と結婚をするのではないから、

両親のもとを離れ、夫の実家で暮らすことになる花嫁の気持ちは、

結婚の喜びよりも不安や悲しみの方が大きい。

 

 

結婚式の前日、久々に再会したパルミラに

「今の気持ちはどう?」と聞いたら、

「悲しい・・」という返事が返ってきた。

 

 

そんな気持ちを表すように、結婚の儀式が終わると同時に

涙を見せていたパルミラ。

 

 

 

別れ際、お父さんにビンディをつける。

 

 

 

本当に最後の別れ際には、家族や親戚たちと泣きながら抱擁を交わし、

華やかに装飾された車に乗り込み、夫の実家に向かった。

 

 

 

 

インドのお見合い結婚の話はいろいろと聞いていたけれど、

こうして結婚式の最後まで見届けてみて、花嫁の悲しみを

初めて肌で感じたのだった。

 

 

そうは言っても、盲目的になる可能性もある恋愛結婚より、

親が相手を吟味して選んでくれる見合い結婚の方が

幸せな結婚生活を送れると考えている女性が多いのも事実で、

「恋愛と結婚は別」と考えている人も少なくない。

 

私の身近にいるインド人の友人たちもお見合い結婚だけど、

夫婦仲が良く、幸せな家庭を築いている場合が多い。

 

 

悲しい別れを乗り越えて、パルミラが幸せな結婚生活を送れるよう

祈らずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

続く。