再考 | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


わが家で預かっている12歳の少年、モヌ。

(参考記事はこちら


寄宿学校への転校を決め、いろいろと準備を進めてきた。


モヌに話したときも、デリーを離れるのは残念そうだったが、

転校することを「追い出されるんだ」と

変な風に受け取ることはなかった。


夫-寅次郎がモヌを連れて、車でデリーから10時間掛かる

ウッタラカンド州の転校先の学校も見てきた。


きちんとしている学校で、豊かな自然に囲まれ、

勉強するにはとてもいいところ。

差し当たり大きな問題はなさそうだった。



しかし、最近のモヌは全くと言っていいほど一生懸命勉強をしていない。

部屋にいてもベッドに寝転がって教科書を見ているだけ。


そんな状態の彼を寄宿学校へ送り出すことに

どれほどの意味があるのか、寅次郎も私も疑問を感じながら、

それでも必要最低限の責任を果たすという意味で

彼の教育の面倒を見なければと思っていた。



そして先週の土曜日、モヌが現在通っている

デリーの学校の校長に会ってきた。


女性の校長で、子供の教育のことをいつも最優先に考える

優れた教育者だと、私たち夫婦は評価している。


校長に寄宿学校へ転校させたいと話をした。


家庭生活にいろいろな問題があること、

デリーは遊びの誘惑も多く、モヌが勉強に集中しなくなっていることなど、

一通り理由を説明した。


すると校長は


「彼は最近全然勉強をしておらず、授業態度も悪かったので、

2日前に本人に話をした。


あなたたちにも来てもらおうと思っていた。


彼がどれだけ幸運な機会を与えられているか、

彼の教育にあなたたちがどれほどのお金と労力を費やしているか、

常々彼に話してきたけど、それでも彼が勉強をせず

態度を改めないのであれば、もう村に返したほうがいい。


今、寄宿学校に入れても彼が勉強しないのであれば

何の解決にもならない。」


と言われた。


今はまだ学年の途中だから、もう半年間、彼の様子を見て、

頑張っているなら次の学年から寄宿学校に送るのはどうかと

アドバイスされた。



校長の言っていることは正しい。

まさに彼の教育を第一に考えた意見だと思う。



月曜日にも校長に会いに行って話をした。



本当に正直な気持ちを言えば、寅次郎も私も

どうしてモヌの教育を支援しているのか

最近分からなくなってきた。


散々悩んで出した答えが寄宿学校だったが、

校長の意見でその気持ちも揺らいでしまった。



それから私たちも考えた。


「本人に勉強への意志がない」

という一番重要なことに目を背けてきたが、

校長に図星の意見を言われてしまった。



ただ、彼とこれから半年間生活するのは正直難しい。


しかし今のまま寄宿学校に送っても何もならない。



ましてここ何日かのモヌは


「早く寄宿学校へ行きたい。

そうすれば全てが良くなる。」


と思っているような態度である。



校長に言われても、私たちに言われても

勉強への姿勢は変わっていない。


もうこの学校での勉強はどうでもいいと思っているのだろう。



そんなモヌの姿を見ていると、決して安くない寄宿学校の学費を払うことが

どうしてもやりきれない気持ちになった。



もうこのままの状態が続くのであれば

校長のアドバイス通り、村に返すこともやむを得ないかもしれない。



ただ、それはとても重大な決断である。

私たち夫婦だけでその判断をするのは難しい。



今一度、校長に相談をして、彼をどうするべきか

しばらく彼の様子を見ながら一緒に考えて

判断して欲しいとお願いするつもりだ。



まだしばらく、葛藤の日々は続きそうである。