モヌのこと、私のこと | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


わが家で預かっていたインド人の男の子・モヌ の今後のことについて、

日本での一時帰国中に考えることにしていた私たち夫婦。



結論としては、もう一度モヌを預かろうと決めた。



モヌのことを考えるにあたり、欠かせない要素があった。


それは、私に赤ちゃんができたこと。


約2年、夫-寅次郎と待ちに待った妊娠だった。

現在4ヶ月目(13週)で、日本に一時帰国する前から判っていた。



日本で、家族や友人など、いろいろな人とモヌのことについて話をした。



初めての子供だし、寅次郎がいるところ=インドで

出産したいと私は考えている。


そんな私に、家族、特に私の姉たちからは

「インドで自分の子供を育てながら

モヌの面倒も見るのは難しいんじゃないか」

と言われた。


私のことを心配する家族としては、当然の意見だと思う。



約10年ぶりに再会した高校時代の親友からは、

「諦めずにがんばってほしい」

と励まされた。



「やめておいた方がいい」と言う人と、

「きっとできるよ」と言う人と、

割ときれいに分かれていたように思う。




そして、モヌをもう一度預かろうと決心したきっかけになったのが、

自分の妹と弟の存在だった。



妹は15歳、中学3年生。

弟は14歳、中学2年生。


二人とも、思春期真っ只中である。



私の母は女手一つで姉2人と私を育て上げ、

50代半ばの今も、下の二人を育てている。


自営業でエステサロンも営んでいるので、毎日大忙し。



昨年8月に夫がインドに赴任してからの

数ヶ月間を実家で過ごしていた私は、

忙しい母をちゃんと手伝うようにと、

毎日のように二人に言い聞かせていた。



しかし今回帰国してみたら、

二人は母から言われたことにろくに返事もしなかったり、

頼まれたこともやらなかったり・・。


普段はそれなりに会話もするし、

私も妹や弟と買い物やゴハンを食べに行ったり、

今回の帰国中、寅次郎も一緒にディズニーシーに行ったりもした。


思春期で扱いが難しかったり、生意気だったりしても、

私にとってはかわいい妹と弟である。


それでも、母の言うことを聞かないのが

どうも目に付いた。



そして、そこでいつも思い出したのはモヌのこと。


勉強は自分から意欲的にしていたし、

怒られながらも、よく私を手伝ってくれていた。


ときどき人に対する態度が悪いことがあったりしても、

それはどの子供も同じこと。

妹や弟に比べれば、モヌはよく頑張っていたと

つくづく思ったのである。



それに今、本当にモヌを村に返してしまったら

彼にとって何もならない。


一度決めたことをやり遂げられなかった

自分への後ろめたさも、一生残ると思った。


自分のためにやることではないけれど、

モヌが将来きちんとした仕事に就ければ、

家族や村の人を手助けできるかもしれない。


そう考えて、もう一度頑張ってみようと決心した。



これから自分の子供も生まれるというのに

無謀だと思われるかもしれない。


今までのようにイライラしたり、腹の立つこともあると思う。



でも、これから長い人生の中で、モヌと一緒に生活できるのは

赴任が終わるまでのたった数年のこと。


それでモヌの可能性を伸ばすことができるのなら、

どんなに大変でもやり遂げる価値は大いにあると思った。




モヌは明日、村からデリーに戻ってくる。



9月に行われた試験を今月受けることは可能だと

デリーの学校の校長は言ってくれたが、

再度お願いする必要がある。



万事うまくいくように、そしてまた新たな気持ちで

モヌを迎え入れようと思う。