不平等? | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


わが家の2階には、この家の持ち主であるばあちゃんが、

3階にはばあちゃんの息子家族が住んでいる。



そしてこの2世帯の家族には、合計4人のメイドがおり、

その中に、スバーシュという15歳の男の子がいる。



スバーシュは約1ヶ月ほど前から、

この家に住み込みで働き始めた。



最初は顔を合わせても緊張した表情であったが、

こちらが笑顔で声を掛けると、彼もうれしそうに笑顔を返すようになり、

今ではうちの軒先や庭で毎日会話をするようになった。

(それでも私の乏しいヒンディ語の能力では、あまり理解できていないのだけど・・)



先週から、


「今度14日にパーティーをするから、来てね」


と伝えてあった。



上の階から庭用のテーブルやイスを借りることになっていたから、

パーティー当日は夕方に彼がテーブルなどを運んでくれて、

そのまま準備を手伝ってくれていた。



ゲストが来はじめたので、スバーシュにも飲み物を渡し、

皆で乾杯をした。



でも彼には居場所がなく、イスに座っていても

緊張した面持ちであった。



私もそんな彼が気になっていたので、準備を手伝ってもらいながら

できるだけ彼のそばにいるようにしていた。



その後、子供たちもやってきて家の中で遊んでいたので、

ラメシュさんの息子・ラッキーに


「彼も友達として、みんなの中に入れてあげてね」


と声を掛け、ほかの子供たちと遊べるようにしてみた。


ラッキーは彼に話しかけ、気遣っている様子だった。



それでもなお、彼は居心地悪そうにソファの端に

座ったまま、ほかの子がふざけて踊ったりしていても

笑うことなく、硬い表情のままであった。



やっぱり、メイドがほかの子供たちに混じって

普通に遊ぶのは無理なのだろうか・・・


ゲストのことを気に掛けつつも、私には

彼がどう過ごしているのかが、一番気になった。



夫-寅次郎が子供たちとパフェを作るとき、

彼にも同じようにカップを渡し、一緒に食べたりしていたが、

どうしても彼は居心地が悪そうだったので、

引き続き食事を出したりするのを手伝ってもらって、

家(上の階)に帰した。



私はずっと、複雑な思いを抱えていた。



こういう場であれだけ盛り上がっていたら、

初対面でも仲良くなってしまうのが、

子供というものだと思っていた。



インドでは、カースト制度は法律で禁止されるようになったが、

未だに明らかな身分の階層が存在している。


外国人である部外者の私が、インド社会の構造を

簡単に否定することはできないが、やはり、

ああした場面を目にすると、心が痛むのである。



パーティーを楽しむ子供と、

その傍らでメイドとして働く子供がいるのは、

私には「不平等」に思えてしまう。



パーティーの翌朝、彼はいつも通りの

笑顔でわが家に来てくれ、私を安心させてくれた。


パーティーで私が余計な事をしたがために、

彼に嫌な思いをさせてしまったのではないかと

気にかかっていたから。




日本とはまったく違う社会の構造を持つインド。


「人を使う側」と「人に使われる側」がはっきり存在すること自体、

仕方がないことだと頭では解っていても、

気持ち的にどうしても納得がいかないことも多い。


これからもっとインドでの時間を過ごしていたら、

私ももう少し違う考え方ができるようになるのだろうか。



悶々と考えてしまう日々は、もう少し続きそうである。